そろそろ、お彼岸の季節ですね。
我家にもお墓がありまして、私の父母が眠っています。
私は墓の建立者でもあり、いわゆる「墓守」でもあります。
このため、春秋のお彼岸に加えて、お盆や父母の命日には、お墓を掃除してきました。
できるだけ早めに掃除に行き、親戚などのお墓参りに備えています。
今までは、何となく、まあ適当にお墓掃除をしてきました。
ですが、せっかくブログを始めたので、お墓掃除の効率の良い方法などを調べてみました。
中年世代ともなれば、近い将来にお墓掃除の機会があるかもしれません。
良かったら、ご参考として下さい。

1.いつ
お彼岸とは、中日(春分の日や秋分の日)の前後3日間を言います。
この期間内に掃除するならば良いと思います。
しかし、親戚などがお参りに来る場合は、できるだけ早目の掃除が良いと思います。
ちなみに、我家は彼岸入り前に掃除に行き、彼岸中日に改めて墓参りに行きます。
2.道具
① 柔らかい布、雑巾、タワシ、スポンジ
金属タワシは石表面を傷つけますので、使用は避けましょう。
また、メラミンスポンジも悪くはないですが、細かい穴の土やゴミが取れないし、スポンジ自体がすぐにボロボロになるため、お勧めしません。
② バケツ
結構な量の水を使いますので、水桶と別に用意しましょう。
③ ほうき、ちりとり、デッキブラシ
ほうき、ちりとりは、墓敷地内のゴミ集めに便利です。
デッキブラシは、石畳部分を洗う場合に便利です。
我家では、石畳部分が多いので重宝しています。
④ 剪定ばさみ、スコップ、玉砂利用ザル
剪定ばさみは、敷地内に植木が有る場合に使用します。
敷地内に玉砂利を敷いている場合は、スコップで掘り起こし、ザルで洗って敷き直す場合に使用します。
⑤ 歯ブラシ、割り箸
彫刻部分の掃除に便利です。
特に割り箸は、先端を丸めて、文字をなぞるように使用します。
⑥ ゴミ袋
掃除で出たゴミを持ち帰るために必要です。
3.手順
① 敷地内
まずは、敷地内の枯れた花、線香の燃えカス、落葉、枯れ枝などを集めます。
植木があれば剪定したり、玉砂利があれば、スコップで掘り起こし、ザルで水洗いをしましょう。見違えるように綺麗になります。
② 墓石
次に、墓石を水を含んだ布、雑巾、スポンジなどで丁寧に磨きます。
汚れがひどい部分はタワシを使い、彫刻部分は歯ブラシや割り箸を使います。
石畳部分はデッキブラシで洗うと効率的です。
なお、他のサイトでは、最後の仕上げとして墓石の水分を乾いた布などで拭き取るとしています。
理由としては、墓石に苔などを生やさないためです。
ですが、私はこの拭き取り工程は必要ないと思います。
なぜかと言えば、やる意味がないからです。
お墓掃除は、せいぜい春秋の彼岸、お盆、故人の命日ぐらいです。
であれば、その間に墓石が何度も雨や雪にさらされるのは必定です。
苔などは、次の掃除の時に改めて除去すれば十分です。
③ ステンレスの小物
最後に、ステンレス製の花筒や線香皿など洗います。
中を水洗いした後、特に線香皿は乾いた布や雑巾で水を拭きとりましょう。
その後に供えた線香が、途中で消えてしまうことを防止するためです。
4.注意点
① 洗剤
基本は水だけを使用します。
家庭用洗剤はシミの原因になりますので、使用はやめましょう。
どうしても、汚れがひどい場合は、墓洗い専用の洗剤があります。
事前にネット等で調べて購入しておきましょう。
② 隣接する他家のお墓
隣接するお墓には、ゴミを飛ばしたり、水を飛び散らかしたりなど、迷惑をかけないようにしましょう。
5.お供えについて
お墓掃除の後は、線香と共にお供えが必要ですね。
お供えとしては、以下のものが一般的です。
① かけ水
かけ水は墓石の上から、手酌でたっぷりと注ぎます。
お酒を掛ける方もいますが、シミの原因になりますので、止めたほうが無難です。
② 仏花
基本、菊花ですが、故人の好きだった花でも良いと思います。
ただし、匂いの強いものやトゲのあるものは、避けた方が他のお参りの方のためにも無難です。
③ 牡丹餅(ぼたもち)、御萩(おはぎ)、果物、お菓子
春彼岸には牡丹餅(ぼたもち)、秋彼岸には御萩(おはぎ)が定番です。
他にも、果物や故人の好きだったお菓子などを備えると良いでしょう。
ちなみに、牡丹餅も御萩も食べ物としてはほぼ同じです。
強いて違いを挙げるとすれば、牡丹餅が“こしあん”、御萩が“粒あん”と言われています。
これは、あんの材料である小豆の収穫時期が秋であることに関係があります。
秋彼岸の小豆はとれたてで柔らかいために、皮も一緒の粒あんでも十分に美味しくなります。
一方、春彼岸の小豆は冬を越すために固くなり、皮を除かなくては美味しくないからです。
ただ、今は小豆の保存方法が格段に進歩したために、明確な違いは薄れてしまったようです。
④ お酒
缶の場合、サビがシミの元になるので、紙バックやガラス瓶でお供えすると良いと思います。
6.最後に
このように、お墓掃除は結構面倒な作業です。
我家の場合、夫婦二人で作業しても30~40分程かかります。
ですが、お墓掃除は、お墓参り同様に、故人の供養にもなります。
故人を思い出しながら、心を込めて行いたいものです。
ここで一句、
墓掃除 心を込めた 供養なり
では、また。
追記
我家のお墓には、私の父母が仲良く眠っています。
二人とも病気のために平均寿命により、だいぶ短い人生となってしまい、子供としてはとても残念でした。
でも、昨今の介護問題とかの報道をみると、早くに亡くなった父母は子供孝行な方々だっと思います。
ところで、亡くなった父には、その死後に判明した我々遺族が驚愕する事実がありました。
また、亡くなった母には、幼少時の私が戦慄するエピソードがありました。
この辺りのエピソードについて、父母ごとにまとめていますので、良かったら読んでみて下さい。