我家のリビングにはエアコンがありません。
今まで必要性をあまり感じなかったからです。
我家は、東北南部の地方都市に立地するマンションの7階です。
階数がソコソコであることに加えて立地的に風の通り道なのか、網戸にして扇風機を回せば夏でもエアコン無しに過ごすことができるのです。
でも、近年の猛暑では、だいぶ無理しているところもあります(^_^;)
一方、寝室には19年前の新婚時に買ったクソ古いエアコンが備えてあります
この古いエアコンですが、どうしても寝苦しい夏の夜、だいたい年に3日ほど動かすことがあります。
そんな我家ですが、今、リビング用にエアコンの購入を検討しています。
それは、暖房設備として利用するためです。
もちろん、ちょっとは冷房設備としても利用することは考えてはいます。
例えば、猛暑日にお客さんが来た時などです。
話を暖房設備に戻します。
現状、我家のリビングの暖房は、主力が移動式のファンヒーター、補助として床暖房で行っています。
その主力のファンヒーターの調子がイマイチなのです。
着火エラーをたびたび引き起こし、朝のタイマー起動がままならない状態です。
このファンヒーターは購入から12年になりますし、画像にあるように天板側に大きな凹みがあります。
でもですね、この凹みはあの東日本大震災の時に落下する我家の神棚を受け止め、その致命的な崩壊を防いだ名誉の負傷なのです。
このため、とても愛着があるファンヒーターなのですが、本来の機能を発揮できなくなりつつあるため、今シーズンで引退して頂くこととなりました。
ところで、気温がそれ程低下しない“なんちゃって寒冷地”のマンションなど断熱性の高い住居は、灯油式のファンヒーターやストーブよりもエアコンの方がコストパフォーマンス的に優れているとの説があります。
この辺りの検証は、以前の記事「寒波到来!我家の暖房コストを検討する」でまとめていますので、興味があればご参照ください。
また、ファンヒーターは灯油の購入、搬入、タンクへの補充といった付帯作業が伴います。
我家の場合、2~3週間に1回ほどですが、近郊の最安店に自家用車で18Lポリタンクを4個ほど積み込んで買いに行っています。
マンション内は台車やエレベータを利用できますので、ポリタンクの自宅への搬出入に関してはラクな作業と言えます。
一方、自家用車へのポリタンクの積み込みや積み降ろし作業は、結構腰にくるようになりました。
もう、中年と言われる年齢ですし、ちょっとシンドイです(^_^;)
それに、寒い中でのタンクの灯油補充も地味に面倒です。
そんな訳で、我家ではリビングの暖房設備としてエアコンの購入を本格的に検討することにしました。
なんだか前置きが長くなりましたが、エアコン購入に当たって、その買い時と暖房能力に影響が有りそうな寒冷地仕様についても調べてみました。
あなたがエアコンの購入を検討しているのなら、参考として頂ければと思います。
1.寒冷地仕様について
まずは、寒冷地仕様について調べてみました。
この仕様について理解が不足していると、相場や値段交渉、そして買い時の検討に支障がありそうだからです。
(1)寒冷地仕様の定義
ネット等で色々調べてみましたが、寒冷地仕様と言っても明確な定義は無いようです。
大雑把にまとめると、「エアコン室外機の凍結防止や熱交換器性能向上により、霜取り運転の頻度を抑制し、暖房能力を上げる仕様」とでも言えば良いのかな。
そして、寒冷地仕様エアコンのメーカーは限れているようです。
調べた限りでは、「パナソニック」、「三菱電機」、「ダイキン」、「日立」が有名どころと言えそうです。
そして、各メーカーはこの“寒冷地仕様”を満足させるため、独自の方式を採用しているようです。
例えば、パナソニックであれば、運転時のヒーター熱を蓄積し暖房エネルギーとして有効利用するエネチャージシステムを採用しています。
蓄熱したエネルギーを霜取りに使用して暖房が中断しないようにしているようです。
三菱電機であれば、室外機にドレン水凍結防止ヒーターやハイパワーコンプレッサーを搭載して凍結防止機能を向上させています。
ダイキン、日立もそれぞれの方式で室外機の凍結防止機能の向上を図っているようです。
(2)寒冷地仕様エアコンの商品ラインアップ
寒冷地仕様エアコンとしては、2015年3月現在で以下の商品シリーズが定番のようです。
メーカー | 型番 | 商品名 |
---|---|---|
パナソニック | UXシリーズ | フル暖エアコン |
三菱電機 | ZDシリーズ | ズバ暖霧ヶ峰 |
ダイキン | DXシリーズ | スゴ暖 |
日立 | ZDシリーズ | 暖房エアコン寒さ知らず白くまくん |
購入するとしたら、おそらくは上表の商品ラインアップやその型落ち品から選ぶことになりそうですね。
通常のエアコンに比べると、選択肢の幅がだいぶ狭い印象です。
2.価格について
(1)寒冷地仕様エアコンは割高
寒冷地仕様となるだけで、いわゆる高級機種となり、だいぶ割高価格のようです。
メーカーや他の付帯設備(制御方法)によって幅はありそうですが、冷房能力が同じ機種よりも3~5割増しな価格となる点は覚悟する必要がありそうです。
他にも、寒冷地仕様のエアコンの電源は、たいがいは単相200Vなので、コンセントプラグや分電盤でのブレーカー交換費用(概ね3,000~5,000円程度)もかさみます。
(2)価格交渉は必須
とすると、寒冷地仕様エアコンについては、工事を含めた購入費用を安く抑えようとするなら、価格交渉は必須となりますね。
もちろん、“買い時”を捉えてのことが前提となりますが。
ちなみに、私の電器店の店員との価格交渉は、そこそこ上手いと言われています。
購入時には、十分に気合いを入れる必要がありそうです。
ただ、妻に言わせると、私の価格交渉は結構えげつないようです。
自分では、そうは思わないのですがw
私の価格交渉術は、以前の記事「冷蔵庫!替え時と買い時をランキングから検討・検証する!」にまとめていますので、興味があればご参照ください。
3.買い時について
(1)エアコン全般を含めた買い時
エアコン全般としては、価格が比較的底値となる11~12月が買い時と言われています。
底値となる理由は諸説ありますが、例えば、最新モデル発売による型落ち、年末商戦の目玉商品絡み、などです。
それに、冷房施設としてはオフシーズンとなるため、取付工事の待ち時間もなく、丁寧に工事をしてもらえる利点もあります。
実際、最近(2015年3月現在)の“人気売れ筋エアコン”の価格推移を価格.comで調査してみると、11~12月頃に底値の商品が目立ちます。
逆に、4~5月は買い時ではないと言われています。
多くの人にとって新生活が始まる時期であり、エアコン需要が高まる結果、価格が上昇傾向になるからです。
また、猛暑であれば取付工事が混む7~8月も避けた方が無難かもしれません。
ところで、この一般的な買い時とは別として、購入商品が決まっているのなら、その商品の後継モデルが発売される2ヶ月前ぐらいが狙い目の買い時となります。
いわゆる型落ち品は、後継モデルの発売2ヶ月前に底値を迎える傾向があるからです。
(2)寒冷地仕様エアコンの買い時
上表の各メーカーの寒冷地仕様エアコンの価格推移をリサーチしてみました。
例えば、パナソニックのUXシリーズは最新モデル発売から2年以上経過しているため、現在(2015年3月)が底値と言えそうです。
また、寒冷地仕様と言えないまでも暖房機能を強化したHXシリーズは最新モデルが2014年9月に発売されており、現在の価格は下落傾向でした。
三菱電機のZDシリーズは2014年12月に、ダイキンのDXシリーズは2014年11月に、日立のZDシリーズは2014年10月にそれぞれ最新モデルが発売されています。
何れの商品も2015年3月現在の価格は下落傾向でした。
こうして見ると、寒冷地仕様エアコンの最新モデル発売時期は、メーカーによっても異なりますが、概ね秋から初冬ということが判ります。
ここで、型落ち品を安く購入できる時期を“買い時”とするならば、最新モデル発売前2カ月であって、かつ取付工事が混む7月~8月を除いた9月~10月頃が寒冷地仕様エアコンの買い時と言えそうです。
4.最後に
以上、私が調べてまとめた「エアコンの買い時と寒冷地仕様」となります。
我家としてはエアコンを暖房設備として購入するため、おのずとエアコンは寒冷地仕様に限定されます。
このため、寒冷地仕様エアコンの買い時である9~10月頃までを目標に狙う商品の選定を進めようと思います。
また、各メーカーの最新モデルの投入時期、販売店の在庫状況、特売キャンペーンなどでも微妙に価格は変化しそうなので、買い時が近づいたら価格リサーチはマメにしたいと思います。
一方で買い時を見極めたとしても、寒冷地仕様エアコンは高価であることは確かです。
今から節約してある程度の購入資金を確保しておいたほうが良さそうです。
この機会に貯金箱を購入して500円玉貯金でも始めてみようかなw
ここで一句、
冬の日々 暖を取るなら エアコンで
では、また。