今日は、母の日ですね。
先の記事でも書きましたが、義母には手作り蒟蒻の調理用に「ハンドブレンダー」をプレゼントしました。
妻にお礼の電話があり、とても喜んで頂けたようです。
晩秋には、美味しい蒟蒻を送って頂けるそうです。
義母の手作り蒟蒻は美味しく、今から楽しみです。
さて、私の実母(以下、「母」)は、このブログでも何度も触れいますが、既に亡くなっています。
母は、2011年の秋、乳がんが肺や肝臓、最後は脳にまで転移し、亡くなりました。
一時期、「タキソール」という抗がん剤の効きが良く、改善傾向でした。
しかし、副作用で間質性肺炎となり、この抗がん剤が使用できなりました。
その後、複数の抗がん剤やホルモン剤を試すものの、なかなか適合するものが見つからず、転移が広がってしまったのです。
母の乳がんは、乳がん検診で石灰化している部分が見つかったことが始まりです。
その石灰化部分及び周囲を生検したところ、前がん細胞が見つかったため、その部分を含めた周囲を摘出手術しました。
5年ほどのホルモン治療を経て、再発も無く安心していたところ、摘出手術から7年後に再発し、気付いた時には既に肺に転移していたのです。
私は、乳がんの再発や肺転移についても、軽く考えていました。
しかし、医療知識を有する知人からは、母の状況は重篤な可能性もあるよと警告されました。
そこで、主治医の説明を十分に理解するためにも、乳がん再発や転移について色々とネットで調べました。
その時に、以下の本の著者である「藤谷ペコ」さん(以下、「ペコちゃん」)のブログに辿り着きました。
彼女は、自身の乳がんの状況や治療内容をブログで詳細に報告していました。
彼女のブログの文章は、ユーモアたっぷりでありながら、切なくて、なぜか力強い不思議なものでした。
また、ドラッグ・ラグや乳がん検診の問題点についても詳細に触れていて、色々と考えさせられる内容でした。
彼女が亡くなったと、旦那さん(ポコさん)の報告をブログで見た時は、長年の友人を無くした様な喪失感を感じました。
ペコちゃんのブログや購入した彼女の著作から得た知識により、母の主治医の治療計画・方針も十分に理解し、納得することができました。
ここで、ペコちゃんに感謝すると共に、彼女の冥福をお祈りします。
話を戻します。
母は、再発からちょうど2年経過した頃、享年73歳で亡くなり、平均寿命よりだいぶ短い人生となりました。
ですが、多くの親戚や知人がその死を惜しんでくれました。
私は、喪主を努めることとなり、葬儀の準備やその後の法事、各種手続に追われました。
父が亡くなった時は、母が健在でしたので、相続手続の殆どを母が行いました。
一方の私は、仏壇の購入、墓建立等の手配があったものの、それほどの煩雑さはありませんでした。
母が亡くなった直後は、多様な手続をする必要があり、姉や妹と異なり、悲しんでいる暇はあまりありませんでした。
しかし、四十九日の法事の頃、管理のために実家に居ると、母の思い出が甦りました。
母の良く居た場所や台所を見ると、その姿が思い出され、寂しさが込み上げたものです。
特に最近は、実家の売却を含めて一切の相続が終了したこともあり、母の遺影を見ると良い点も悪い点も含めて、色々な事が思い出されます。
長くなったので、母の人なりを含めた思い出は、次回の記事に書いてみようと思います。
では、また。