あなたが中年世代、特にアラフォーと言われる年齢ならば、厄年について聞き及ぶ機会が増えるかと思います。
そんなの迷信だし、自分には関係ないと思っているかもしれません。
そもそも、厄年について詳しい知識もないのかもしれません。
かく言う私も独身の20代の頃は、お恥ずかしい限りですが、「厄年ってなに?なんかの役が回ってくる年なの?」の状態でした。
さて、南東北にUターンして数年たったある年の年末、妻からこのようなお願いをされました。
「来年は前厄になるので、正月休みの1日だけ、厄除けに付き合って!」
妻の実家では、特定の厄除け大師(寺院)にて厄除けを行う習慣がありました。
一方、私の実家ではそんな習慣はなく、“厄除け”の言葉だけは知っていましたが、知識としては全く欠けていました。
そんな私は、「えっ、それって必要なの?どこでするの?」と、ど素人丸出し感で聞き返す始末です。
その後、妻から厄除けについて突っ込んだレクチャーを受けることになりました。
20代の頃の私は、理系出身なこともあり“願掛け”や“縁起を担ぐ”など迷信と言われるたぐいに殆ど興味がありませんでした。
しかし、少しは人生経験を積んだ30代半ばを過ぎた頃からは考えが変わりました。
それは、迷信と言われる事は科学的根拠が無くても先人の経験や知恵の蓄積であり、“人生に無視できない影響がある”とです。
このため、多少は縁起を担ぐこともするようになりました。
例えば、“年末大掃除”、“トイレをいつも綺麗にしておく”などです。
そんな意識の変化もあり、妻の厄除けに付き合うことにしました。
その数年後に男性にとって大厄と呼ばれる年齢になった私でしたが、きっちり厄除けをしました。
この厄除けの影響かどうかはわかりませんが、その後の人生では最悪の事態をギリギリで回避しているような気がします。
例えば、東日本大震災では夫婦共に命は無事で怪我も無かったこと、
グラスや皿類は高価なものほど割れてしまいましたが、主力の電化製品は傷が付いたものの機能に問題が無かったこと、
親の相続では、姉と若干揉めたぐらいで大きな問題も発生せず、実家の売却も終了したこと、
特に、実家は立地も悪くメッチャ古かったにも関わらず、あっさりと予想以上の値段で売却できたこと、
妻が車で事故った時には、妻に怪我もなく車もかすり傷で済んだし、示談もあっさりと終了したこと、
などです。
今回は厄除けをするに、お勧めの“厄除け大師”と御札などの“グッズ”を自身の経験を踏まえて紹介したいと思います。
もし、あなたが厄除けを考えているのならば、参考として頂ければと思います。
あっ、言い忘れましたが、お勧めの厄除け大師は東北地方南部の我家から自家用車で日帰り可能な距離となります。
このため、情報として有効なのは南東北・北関東在住の方であり、それ以外の方には殆ど役立たない情報です。
もし、あなたが南東北・北関東在住以外に在住なら、ここで謝罪します。
でも、賠償はしませんよ(^_^;)
1.お勧めの厄除け大師
ずばり、佐野厄除け大師です。
所在地は名前の通り、栃木県佐野市です。
ちなみに、佐野厄除け大師は通称であり、寺号は“春日岡山 転法輪院 惣宗官寺”と称されます。
詳細は、佐野厄除け大師のホームページで確認できます。
厄除け祈願後には、以下の御札を受け取り自宅の神棚などにお祀りします。
ところで、佐野市は“佐野ラーメン”がそこそこ有名です。
また、最近ではご当地ゆるキャラ“さのまる”が、2013年の“ゆるキャラグランプリ”の王者に輝いたため、だいぶ知名度が上がったと思います。
先日(2015年4月中旬)に佐野厄除け大師を訪れてみると、さのまるが出迎えてくれましたw
2.厄除けの基礎知識
ここで、一応、厄除けに関する基礎知識について、おさらいしておきます。
(1)厄年と厄除け
まず、厄年とは平安時代の頃から伝わる風習であり、災厄を招きやすい年と言われています。
災厄とは病気や怪我、仕事での失敗、などのあらゆる災い事を意味します。
この厄年は、前厄(まえやく)、本厄(ほんやく)、後厄(あとやく)と1年間ずつの合計3年間にわたります。
一般に、厄年と呼ばれるのは本厄のことです。
男女とも本厄の年齢が複数回巡ってきますが、男性42歳と女性33歳は大厄と呼ばれ、厄年の中でも最も大きな災厄が訪れるとされています。
この大厄には明確な根拠はありませんが、男性の大厄42歳が“死に”に通じ、女性の大厄33歳が“散々”にかかると言った語呂合わせから来ているという説もあります。
実生活を見ても大厄は、男女ともに生活(昇進、住居購入)や体調(出産、子育て)の面で大きな変化が起き易い年齢でもあります。
そして、厄除けとは、このような災厄を “避ける”、“祓う”、“払いよける”、“落とす”ことであり、一般的には寺社で厄除け祈願を受けることです。
(2)厄除けの年齢
厄年は満年齢ではなく、正月の1月1日から起算する数え年となります。
つまり、その年齢を迎える年の元旦から厄年が始まることになります。
厄年の年齢を、男女別に一覧表にしてみました。
<男性>
男性の大厄は42歳
前厄 | 本厄 | 後厄 |
---|---|---|
3歳 | 4歳 | 5歳 |
24歳 | 25歳 | 26歳 |
41歳 | 42歳 | 43歳 |
60歳 | 61歳 | 62歳 |
<女性>
女性の大厄は33歳、小厄は37歳
前厄 | 本厄 | 後厄 |
---|---|---|
3歳 | 4歳 | 5歳 |
18歳 | 19歳 | 20歳 |
32歳 | 33歳 | 34歳 |
36歳 | 37歳 | 38歳 |
60歳 | 61歳 | 62歳 |
なお、男女ともに61歳の厄年は満年齢です。
この他にも、男女共に13歳時のみの“13歳詣り”があります。
(3)厄除けをする時期や時間
厄年は数え年のため、その年の元旦から厄除け祈願を受けることができます。
また、その年の節分までが良いと言われていますが、誕生日や都合が良い大安などでも良いと言われています。
時間としては、午前中や午後でもまだ日が高い頃までが良いとされています。
(4)厄除け可能な場所
厄除け可能な場所としては、寺社などが一般的とされています。
なお、全国的に有名な寺社だけではなく、地元の寺社でも十分とされています。
ただ、全ての寺社で対応しているわけではないので、事前確認が必要です。
ちなみに、厄除け祈願を受ける場合、前厄、本厄、後厄とありますので、出来れば同じ寺社で祈願を受けた方が良いと思います。
3回とも別々な寺社と言うのも、どうかと思いますので。
3.我家が佐野厄除け大師を選んだ理由
(1)高名である
青柳大師、川越大師と共に“関東の三大師”の一つに数えられる高名な寺院だからです。
これに加え、妻が幼少の頃からこちらで厄除け祈願を受けていたからです。
(2)厄除け祈願は毎日受けることができる
厄除け祈願は毎日、年中無休で行われています。
このため、事前予約の必要はなく、現地に行って受付時間内に申し込みさえすれば、必ず厄除け祈願は受けられます。
他にも、方位除け祈願や水子供養も毎日行われています。
(3)厄除け祈願料の細かい設定
厄除け祈願料が、3千円、5千円、1万円、3万円、5万円と細かく設定されています。
我家もそうでしたが、多くの方は5千円の祈願料を選ぶようです。
(4)正装でなくとも良い
結構、カジュアルな格好でも大丈夫です。
もちろん、スーツなどの正装でも良いと思います。
ときおり正装の方もいましたが、殆どの方はカジュアルな格好をしていましたね。
ただ、祈願を受ける場合には堂上に昇って直に座ることになるため、あまり短いスカートは避けた方が無難です。
また、自分の靴をビニール袋に入れて堂内に持参するため、ブーツなどは避けたほうが良いと思います。
(5)無料駐車場が豊富
境内の駐車場だけでなく、周囲に多くの無料駐車場があります。
さすが、高名なだけであって遠方から車で来る参拝者を想定しているからだと思います。
正月三が日や節分の頃を避ければ、それほど待ち時間を要することなく、どこかには駐車できると思います。
4.お勧めの参拝時期
(1)正月三が日は避ける
元旦から厄除け祈願を受けることができますが、特別な理由がないのなら正月三が日は避けることを勧めます。
メチャメチャ混雑しますし、周辺が大渋滞となるからです。
無料駐車場が豊富と言っても、そこに辿り着けなければ意味がありません。
ちなみに、私が妻の前厄で初めて訪れた年は1月2日でしたが、大渋滞に巻き込まれました。
そのため、無料駐車場に停めることは諦め、境内からは結構離れた“民家の臨時駐車場”に千円払って駐車しました。
(2)メリット
正月などの混雑時期を避けた場合のメリットとしては、五千円の祈願料であっても、護摩行をなさる道士に名前の他に住所や年齢も読み上げられて祈願されることがあります。
何となく、厄除けの効力が増しそうな気がします。
これをメリットかと言うとちょっと微妙ですが(^_^;)
(3)我家の場合
我家は4月中旬からゴールデンウィークの初め頃、日を選んで参拝しています。
大きな理由としては、私が6月生まれ、妻が8月生まれで誕生日前に参拝できるためです。
他にも、降雪の心配なく佐野までのドライブが楽しめること、参拝後に有名な佐野ラーメンを食べたり、時期的に藤の花が咲き誇る“あしかがフラワーパーク”や“佐野プレミアムアウトレット”に立ち寄ることができるからです。
特に、アウトレットではサンクゼールの“飲めるお酢”を爆買いしています。
このお酢に関しての詳細は、以前に“お酢+炭酸水は結構イケる!比較の上に選んだお酢とソーダメーカー”にてアップしていますので、興味のある方は読んでみてください。
5.お勧めのアクセス方法(高速道路利用)
佐野厄除け大師のホームページには、各種交通機関によるアクセス方法が記載されています。
ここでは、高速道路を利用した場合に限定し、実体験に基づくお勧めのアクセス方法を紹介したいと思います。
ちなみに、我家はここ12年にわたって参拝しているため、色々なルートを試しています。
その結果、以下の方法がベストとは言わないまでも、ベターかなと思っていますので、ご参考として頂ければと思います。
(1)東北・茨城方面からのアクセス
東北自動車道の佐野SA(サービスエリア)のスマートIC(インターチェンジ)で降りることをお勧めします。
佐野厄除け大師までは5kmほどであり、県道67号線を利用すれば道も比較的判り易いです。
一方、佐野藤岡ICで降りることはお勧めしません。
佐野藤岡ICから佐野厄除け大師までの距離は、佐野SAで降りた場合とそれ程変わりませんが、時間的距離は格段に長くなります。
それは、降り口料金所やその後の国道50号線への合流箇所が正月はもちろんのこと、他の祝日や土日でもメチャメチャ混むからです。
酷い時には、国道50号線の合流まで30分以上も掛かった時がありました。
混む理由は、佐野藤岡ICから国道50号線への合流付近に“佐野プレミアムアウトレット”に加え、イオン系の“大型ショッピングモール”もあるからです。
ちなみに、佐野藤岡ICから佐野プレミアムアウトレットに向かう場合は大渋滞ですが、逆に佐野厄除け大師から佐野プレミアムアウトレットに向かう場合は、裏道を使えば渋滞を回避できます。
例えば、国道50号線と立体交差する県道270号線を利用する場合などです。
なお、ご存じと思いますが、ETCカードがない場合は、佐野SAからは降りることはできません。
その場合は、東北自動車道から岩舟JCT(ジャンクション)にて北関東自動車道に入り、佐野田沼ICで降りることをお勧めします。
佐野厄除け大師までは6kmほどですし、道も比較的判り易いです。
(2)東京・埼玉方面からのアクセス
東北自動車道の佐野藤岡ICを通り越して、佐野SAで降りることをお勧めします。
理由は上記のように佐野藤岡ICが混むことに加え、佐野藤岡ICと佐野SAとで降りた場合の料金差があまり無いからからです。
ちなみに、川口JCTを起点とする差額(2015年4月現在)は、80円でした。
ETCカードがない場合は、渋滞を覚悟して佐野藤岡SAで降りるか、佐野厄除け大師のホームページで勧めていた館林ICで降りる方法もあります。
(3)群馬・新潟方面からのアクセス
北関東自動車道の太田桐生ICで降りることをお勧めします。
その後、佐野に向かうために国道50号線に合流するのですが、このICから佐野方面は片側2車線でそれほどの渋滞はありません。
佐野田沼ICまで行くこともできますが、料金が嵩みますし時間的なメリットもあまり無いと思います。
6.お勧めのグッズ(御札など)
我家では、ここ12年にわたり毎年、佐野厄除け大師を参拝しています。
厄除けの他にも方位除け祈願を受ける年もありますし、古い御札を返すこともあるからです。
一方、佐野厄除け大師では、厄除けや魔除けなどに関連する多くのグッズが購入可能です。
我家では、以下の御札(各千円)を毎年更新するために購入しています。
これらの御札は、我家のお勧めグッズです。
もちろん、それなりの意図をもって購入していますので、ご参考として下さい。
(1)魔除けの御札
この御札は魔除けとして、我家のマンションの外壁に貼っています。
我家はマンションの7階なのですが、ちょうど風の通り道に当たります。
夏は涼しくて良いのですが、何となく“悪い気”も集めてしまうようで・・。
なお、御札はラップで保護しています。
(2)鬼門除け
この御札は家相の凶を吉に変えるため、居住スペースの中心付近の部屋の壁に貼っています。
マンションの間取りでよくありますが、トイレの位置が居住スペースの中心付近にあって家相が悪いからです。
(3)トイレ用札
この御札は不浄除けとしてトイレの壁に貼っています。
手洗所の守護神である烏瑟沙摩明王様の御札です。
(4)合格祈願
これは、御札ではありませんが無料で貰える合格祈願の申し込み用紙です。
FAX送信すれば、合格祈願をして頂けます。
私も、ある国家資格試験の時にお世話になりました。
7.最後に
厄除けは迷信だとする意見は結構多いです。
私も若い頃はそう思っていました。
でも、厄除け祈願をしておけば、自分だけでなくあなたの家族への災厄も除けてくれるかもしれません。
厄年に何か大きなトラブルに見舞われ、「厄年だったからかな~(+_+)」と後々後悔しても後の祭りですし、気分の良いものではありませんしね。
まあ、厄除け祈願を受けておけば、災厄を招きやすい年だと自覚でき、仕事や健康にも配慮できる結果、災いを回避できるかもしれません。
宗教的儀式にドップリ嵌りこむことは如何なものかとは思いますが、厄除け程度でしたら後々の精神的な安寧のためにも良いと私は思います。
ここで一句、
厄除けの お勧め大師 佐野の地に
では、また。