6月や11月の半ばを過ぎた頃、あなたが既婚者であれば、ある事が気になり始めると思います。
それは、お中元とお歳暮です。
我家では、結婚以来、夫婦のそれぞれの親世帯だけには、お中元とお歳暮を贈ってきました。
一方、私の勤務先や姉妹の世帯には、お中元とお歳暮の贈答は省略してきました。
勤務先は虚礼廃止のためであり、姉妹世帯とはお互い様だからです。
今まで、私の親にはお中元やお歳暮に関係なく、缶ビールを1ケース、妻の親には洗剤セットを贈ってきました。
価格的には、それぞれ4,000~5,000円程です。
しかし、私の両親が共に他界したこともあり、贈り先は妻の親だけとなりました。
そこで、今後の親世帯に贈るお中元・お歳暮の内容について、検討したいと思います。
もし、あなたが親へのお中元やお歳暮を贈ることを検討しているのであれば、ご参考として頂ければと思います。
1.お中元とお歳暮の基礎知識
まずは、お中元とお歳暮の基礎知識です。
今までは、その由来や意義も知らずに、世間の皆がしているからとの理由で行ってきました。
ですが、この機会に調べてみることにしました。
(1)お中元
お中元とは、道教の習俗の三元の一つの祭りと、仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)とが混同した祖先の霊を供養する行事が由来と言われています。
そして、この先祖を供養する行事が、江戸時代以降に、お世話になった人に贈り物をする習慣となりました。
(2)お歳暮
お歳暮とは、年の暮れや年末を意味する言葉でした。
それが、年神様(歳神様)への供物を配る時期や習慣と、暮れに贈り物をする商習慣とが重なって、お世話になった人へ贈り物をする習慣となりました。
2.贈る時期
(1)お中元
① 全国平均・関東地区
7月上旬~7月15日まで
② 関西地区
7月上旬〜8月15日まで
関西では月遅れの習慣があり、お中元についても月遅れでも良い場合があります。
贈る時期を迷う場合は、7月上旬~7月15日頃に贈るのが無難ですね。
③贈る時期が過ぎた場合
この場合、以下のようにのしの表書きを変えることで対応可能です。
時 期 | 全国・関東 | 関西 |
---|---|---|
7月16日~8月7日(立秋) | 暑中お見舞、暑中お伺 | 8月15日まではお中元 |
8月7日~9月上旬 | 残暑お見舞、残暑お伺 | 8月16日〜9月上旬まで残暑お見舞い |
(2)お歳暮
関東と関西で若干の差はありますが、12月上旬~12月20日迄であれば、良いでしょう。
もし、この時期を過ぎた場合は、のしの表書きを以下のように変更することにより、対応可能です。
① 12月20~年内、1月8日から2月4日
寒中お見舞い、寒中お伺い
② 1月1日~1月7日
お年賀、新年のご挨拶
但し、このお年賀、新年のご挨拶表書きは喪中の場合は避けて下さい。
3.相場と人気商品
(1)相場
調べたところ、親世帯に対しの全国平均の相場は4,750円でした。
まあ、5千円弱と記憶していれば良いと思います。
ただし、自分の年齢や親との親しさで分ける事を推奨しているサイトもありました。
この点も、参考とすると良いでしょう。
例えば、
20歳代以下+別居している親
② 4,000円
20歳代以下+別居している親しい親
③ 5,000円
30歳代以上+別居している親
④ 6,000円
40歳代以上+別居している親しい親
(2)お中元に貰いたい人気商品
関東や関西で若干の違いはありましたが、全国平均的なものをアップします。
② ビール
③ 産直の生鮮食料品
④ 洗剤
⑤ コーヒー
⑥ 調味料・食用油
⑦ ハム・ソーセージ
⑧ そうめん
⑨ 100%果汁飲料
⑩ 海苔・乾物
(3)お歳暮に貰いたい人気商品
商品は同じですが値段を、お中元と比べて2~3割ほどアップする場合が多いようです。
② ハム・ソーセージ
③ ビール券
④ ビール
⑤ 食用油
⑥ 食品選択型ギフト券
⑦ 洗剤
⑧ コーヒー
⑨ 魚介・肉類
⑩ 海苔・乾物
上記の人気商品は、順位に若干の変動はあるものの、概ねこんなところでした。
これら商品や相場を今後の参考としたいと思います。
もちろん、親のその時の希望を聞くことは必須です。
まあ、実親にしても義理親にしても、実子が聞くようにすれば、それ程難しくはないと思います。
なお、上記のお中元やお歳暮に貰いたい人気商品は、色々なサイトを調べてみて私なりにまとめたものです。
この点、ご理解とご容赦をお願いします。
4.注意点
(1)贈る方法
別居していても、同じ市町村に在住なら、持参した方が良いでしょう。
私の両親に贈る場合は、同市内在住でしたので、持参していました。
一方、別居で離れている場合は配送となります。
この場合、手紙か葉書で感謝の言葉と品物を贈った旨伝える「送り状」を商品より早く郵送することがベストです。
でも、親なので電話連絡でも良いと思います。
我家でも妻の親の場合は、電話連絡で済ましてきました。
(2)喪中の場合
お中元やお歳暮は喪中でも贈って差し支えありません。
それは、日頃の感謝を表すものだからです。
ただし、四十九日を過ぎてからが無難です。
また、お歳暮の場合で贈る時期が遅れた場合は、のしの表書きに注意する必要があります。
5.最後に
親へのお中元やお歳暮の贈答は、出費もかさみますし、商品選びについても面倒なのは事実です。
ですが、我家の場合、親からは感謝の言葉があり、贈った以上に野菜などのお裾分けもありました。
それに、親世代はいつ迄も生きている訳でもありません。
実際、私の両親は亡くなっていますし。
まあ、親孝行の一つとして、今後も続けても良いかなと思っています。
ここで一句、
盆暮れに 親に贈答 孝行か
では、また。