先日、都市ガス用のビルトインコンロを交換、言いかえれば買い替えました。
買い替えのために購入した商品は、Rinnai製のDELICIA:型番RHS71W15G22R3-STWです。
この商品の定価は、設置工事を別として税込297,000円です。
これを、地元ガス会社から本体価格を50%引きで購入し、加えて設置工事費やオプション価格も含めると、ほぼ満足な価格とすることができました。
では、一見高そうな地元ガス会社からなぜ購入することにしたのか、そして、価格交渉をどうやったのか、ちょっと詳しく説明したいと思います。
なお、この商品は現在のところ古い型番となっていますが、新商品でも地元ガス会社から購入する際の参考になると思いますので、読み進めて頂ければと思います。
1.地元ガス会社から購入することを決めた経緯
まず、このビルトインコンロを選んだのは、料理好きな妻の“強い希望”で購入することにしました。
妻は、事前にネットで機能などを調べて凄く気に入っていたようです。
私としては、もうちょっと安い商品でも良いのではと思いましたが・・・
ところで、都市ガス用のビルトインコンロを交換する場合は、通常の家電と違いネットで調べた最安値商品を、ただ買えば良いというのは危険です。
それには、大きな2つの理由があります。
1つ目としては、購入商品が物理的に設置可能かを事前に確認する必要があります。
2つ目としては、交換時にはガス漏洩検査など可能な特定資格者が設置工事をする必要があります。
つまり、設置工事はもちろんのことアフターケアや定期点検、さらには故障や事故が起きた場合の迅速な対応を考えると、信頼できる工事業者を選定する点が重要なのです。
そんな訳で、我家と都市ガス供給を契約する地元ガス会社から購入することにしたのです。
地元ガス会社であれば、ガス漏れなどを3年に1度の割合で点検(ガス定期保安調査)しているため、おそらく我家のガス機器に関する情報も持っています。
また、点検時の各担当者の対応がいつも丁寧な点からも信頼がおけます。
しかし、信頼できる購入元だからと言って、あまりにも割高なら問題です。
このため、設置工事費やその他のオプション品を含めた価格を、ネットの最安値と比較しても差額的に納得がいく価格とすることが重要でした。
2.交換を決めた理由
単純に、既存コンロが古くなって交換時期が到来したことが大きな理由です。
でも、これだと抽象的すぎるので、ちょっとは具体的なことも挙げたいと思います。
(1) 交換前の既存コンロについて
既存コンロは、画像からも判るように結構なロートル品でした。
今住んでいるマンションが建てられた時に設置されたので、既に12年が経過しています。
まあ、製品寿命が訪れたと言っても過言ではありません。
このため、ガスバーナーの炎口の一部が腐食で塞がれたり、点火ボタンや火力調整ツマミのある正面パネルが錆ついたりした不具合がありました。
また、バーナー間隔も狭くて大きな鍋やフライパンを並べた場合の使い勝手も悪く、五徳周りの掃除も面倒だし、火力調整のみの低機能でした。
使い勝手が悪いと言えば、壁側バーナー(画像右側)の方が強火力と言う本来あるべき設定とは逆の設定であったようです。
これは、マンション業者が各部屋のキッチンレイアウトに関係なく一括購入して設置したことが原因のようです。
(2) 新しいコンロについて
新しいコンロは、バーナーの間隔が拡張された上に、トッププレートがフラットで手入れも容易などの利点があります。
妻によれば、他にも便利機能があるそうで、「ここ10年の進歩には目を見張るものがある!」と、驚愕していました。
まあ、そう言われても、元々興味がない私にピンときません(^_^;)
でも、妻が喜んでいるので“良し”としましょう。
購入商品の詳細仕様については、Rinnaiの製品情報ページを参照して下さい。
また、他にもグリル内に配置するダッチオーブンユニットもオプションとして購入する事にしました。
このオプション品の定価は、税込17,200円でした。
オプション品の詳細については、Rinnaiの公式部品販売サイトを参照して下さい。
3.価格交渉について
(1)ネットでの最安価格
購入する商品とオプション品は決まったので、まずは設置工事費を含めた合計価格の最安値をネットでリサーチしました。
リサーチ先は、定番の価格.comです。
その結果、2015年7月の時点での安値ランキングでは、
オプション品価格 : 15,550円
設置工事費 : 20,500~26,600円
合計 : 161,285~169,850円
でした。
なお、価格に幅があるのは、本体価格が安くても設置工事費が高い場合があるため、ランキング10位までをリサーチ対象としたからです。
設置工事費は、工事も請け負う販売元によっては、出張費用、既存品の廃棄費用、可とう管の交換費用、駐車費用、などが別途請求される場合もあり、ケースバイケースです。
我家も当初はネット購入を検討しましたが、現住所が工事対象のエリア外だったため、選択肢から外しました(+o+)
本体購入先と設置工事先が別の場合、工事費用が割り増しされるだけでなく、アフターケアなどが面倒になることもありますしね。
でも、首都圏や大都市圏であれば、ほぼ工事対象エリアに含まれます。
したがって、この地域のお住まいの方はネット購入を優先的に検討しても良いと思います。
(2)価格交渉
私は家電を購入する場合の価格交渉がそこそこ上手いと妻に言われています。
ですが、今回は勝手が違います。
なぜなら、購入先が限定されるために“相見積もり”ができないからです。
そこで、地元ガス会社のショールームに購入に向かう前に、価格交渉をどのように展開するか妻と戦略を練りました。
交渉の席で「ネットでの最安値は○○円だ!」と主張したところで、ネット販売とは事情が大きく異なるために、あまり効果は期待できませんしね。
① 目標価格
目標価格はネットの最安値の1割増し、概ね177,500円以内と設定しました。
なお、この数字に明確な根拠はありません(^_^;)
まあ、単純にアフターケアや初期不良があった場合の対応などへの安心感と引き換えに、最安値より1割増しなら許容できると思ったからです。
② 良い警官・悪い警官の役割分担
価格交渉を有利に進めるため、販売担当者に心理的な揺さぶりを掛けることにしました。
具体的には、妻はその商品を是非とも購入したい態度を演じることにし、一方の私は値段が高いために購入を渋る態度を演じることにしました。
販売担当者にとっては、妻は“良い警官”であり、私は“悪い警官”となります。
まあ、演じると言っても、元々妻はその商品が欲しいわけですし、一方の私は値段が高いと思っていることは事実です。
ですから、お互いに現状の正直な態度をとれば良く、購入したい妻の熱意と渋る私の心情は販売担当者に響くことは確かです。
③ 値引きの決め手になったこと
こんな具合で価格交渉を進めました。
この結果、設置工事費やオプション品ついては、ネット価格よりも安くなりました。
しかし、本体価格については45%の値引きまでしか認めてくれません。
このままでは、目標価格に届きません。
販売担当者によると、キャンペーン期間であれば50%までの値引きが可能とのことでしたが、キャンペーン期間は当分先です。
そこで、今回の購入検討は、“ガス定期保安調査の際、担当者○○さんにコンロの交換を勧められたから!”と言ってみました。
すると、販売担当者はそれだったら“値引きの理由”になると上司に掛け合ってくれ、本体価格を50%まで値引きしてくれました。
詳しいことは判りませんが、保安調査の交換提案で購入する場合、キャンペーンに相当する理由となるようです。
どうやら、販売担当者も購入の決め手となるように、少しでも割安価格としたかったようです。
そのため、上司を納得させる“値引きの理由”を探していたようです。
4.最終的な購入価格
上記のような価格交渉を経た結果、最終的な購入価格は、
オプション品価格 : 12,000円
設置工事費 : 16,200円
合計 : 176,700円
となり、目標金額内に収まりました(^O^)/
5.最後に
一般的に、ビルトインコンロの交換は、本体価格が高い上に設置工事も含まれるために高額になります。
このため、全体価格を抑えようとすれば、ネット注文が優先順位の高い選択肢となります。
しかし、我家のような地方都市では、工事エリアの問題もあるため地元ガス会社に注文せざるを得ない場合もあります。
ですが、上手く交渉すれば意外なほど割安価格となることが判りました。
特に、キャンペーン期間を狙うことが、上手く値引きできる鍵となるようです。
ただ、上手くいってもネットの最安値と比較すれば、ある程度の差額はでます。
でも、設置工事の確実性やアフターケアの対応など、“価格に現れない安心感”を得たとすれば、その差額は十分に補えるのではないでしょうか。
ところで、新しいコンロの設置以降、妻の機嫌がすこぶる良いです。
古いコンロは錆ついていたり使い勝手悪かったりと、料理の度に少なからずストレスがあったようです。
まあ、少々出費は嵩みましたが、今後、妻の機嫌が良いに越したことはありません。
ここで一句、
ガスコンロ ガス会社でも 割安に
では、また。