ゴールデンウィーク、お盆、シルバーウィーク、クリスマス後の年末年始には、長期休暇がやって来ます。

この長期休暇には、首都圏や関西の都市部から地方へ帰省するご家族も多いと思います。

ご自分の故郷に帰省する世のお父さんや旦那さん、そして、祖父母からお年玉やお小遣いを貰えるお子さん達は、長期休暇の前はきっとワクワクしていることでしょう。

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でも、その影には気が重く胃の締め付けられる憂鬱な思い妻達が、きっと多いのだろうなと自分の経験から考えてしまいます。

そうです、いわゆる義実家への帰省です。

私も、今の東北にUターンをする前は南関東に住んでおり、年末年始やお盆の長期休暇には結婚後も毎年妻を伴い帰省していました。

何故、毎年帰省していたのだろうと思い返してみると、「私は妻を娶り、社会人としてつつがなく生活を営んでますよ。」ということを自分の両親へアピールする、言わば、一種の親孝行をしたかったのだと思います。

つまり、私はある意味、妻を親孝行の道具の一つとして、無意識に利用していたのではないかと思います。

このような意識の下では、妻も愉快なものではないでしょうし、そもそも舅姑の居る義実家への帰省は気が重いのに、極めて配慮に欠けていたと思います。

帰省が近づく時期は、折角の休暇なのに、いつも夫婦間がギクシャクしていました。

理由が判らない私は、若干イライラしていた記憶があります。

まあ、こんなこともあって、Uターン後の年末年始休暇は、夫婦で別行動することにしました。

つまり、妻は北関東の自分の実家へ帰省することとして、それぞれの両親に親孝行したり、実家で羽を伸ばすことにしたのです。

よくよく考えたら、相続や介護で権利義務関係があるのは、実の両親のみです。

法律論に限定すれば、嫁(婿)には相続権が無い一方、義父母への介護義務も無いのです。

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そこで、私達夫婦は、自分の親は自分で対応することとし、夫婦の他方はサポートに徹することにしました。

まあ、私の両親は嫁が年始の挨拶やお盆に来ないので、いい顔はしませんでしたが、自分の娘達(私の姉妹)には嫁ぎ先から直ぐにでも帰省して欲しいのですから、ダブスタもいいところですよね。

このように行動してからは、年末年始やお盆前の妻とのギクシャクは、無くなりました。

妻との未来の平穏な関係を考慮したら、このような配慮は必要だったと今では思います。

昨今、夫婦共働きという家庭も珍しくもないと思います。

であれば、仕事、家事、子育てと奮闘する妻にとって、折角の年末年始休暇に気の重くなる義実家への帰省を強制するのは、如何なものかと思います。

世のお父さんも、たまには自分だけ子供を連れて帰省する、家族のみで旅行する、妻と子供達を妻の実家へ帰省させる、というような奥様への配慮が必要なのではないでしょうか。

このような配慮は、きっと未来の夫婦関係を良好なものにすると、自分の経験上思います。

ところで、お前はどうなんだと言えば、私の両親は既に亡くなっているので、妻の実家に帰省します。

妻の両親は、婿である私を丁重に扱ってくれますので、とても気が楽ですし、帰省が小旅行にもなるので、楽しみでもあります。

やっぱり、嫁と婿では立場や状況が異なりますよね。

世のお父さんや旦那さん方、今年はご自分の実家への帰省を、計画変更なされては如何でしょうか。

未来の夫婦関係を良好にするためにも。

ここで一句、
嫁ならば 義実家帰省は 気が重い

では、また。