今日12月28日は、亡き父の10回目の命日になります。
父との思い出の一つに蕎麦のエピソードがあります。
他にも、亡くなった後に驚愕のエピソードがあったのですが、それは別の機会に触れることにします。
私は、小学校中学年になる迄、大晦日はおろか外食を含めた通常の食事でさえも、蕎麦を食べたことがありませんでした。
しかし、10歳位になればニュースで大晦日に蕎麦を食べる習慣があることは知ります。
そこで、母に「なぜ、我家では年越し蕎麦を食べないのか?」と尋ねてみました。
すると、「蕎麦を食べると、お父さんに蕁麻疹がでるからよ!」と言われました。
そうです、父は蕎麦アレルギーだったのです。
このため、実家では蕎麦を食すことが無かったのでした。
でも、蕎麦を食べてみたい私は、せめて大晦日に蕎麦を食べようとせがんだところ、その年の大晦日から年越し蕎麦を食べることとなったのでした。
父はというと、一人ラーメンを食べることになりました。
なんとなくばつが悪い父は、私に対し「お前にも蕁麻疹がでるそ!」と言って脅しを掛けてきました。
しかし、私は幸いなことに蕎麦アレルギーではありまでした。
こんな訳で、実家では大晦日の紅白歌合戦が終わった頃から、まさに年越しのタイミングで蕎麦を食べる習慣ができました。
ところで、年越し蕎麦を食べるタイミングは、大晦日の何時頃が伝統に則ったものなのでしょうか。
昨日、仕事納めの後の雑談でこの話となりました。
ある人は、大晦日なら何時でも良いと言うし、違う人は、夕食が正当だと主張します。
私は、年を跨ぐ時だと思っていたのですが、折角なので調べてみました。
そもそも年越し蕎麦を食べる習慣は、細く長い蕎麦から「健康長寿」、「家運長命」などの縁起を担いだ事からという説があります。
また、「としきりそば」といって悪事を断ち切って新年を迎えるためという説もあります。
さらには、月終わり(晦日)に蕎麦を食べる習慣があったことから、大みそかに蕎麦を食べる習慣が定着したという説もあります。
まあ、何れの説もそれなりに、説得力がありますね。
一方、食べるタイミングとしては、色々なサイトをネットで調べてみたのですが、なんと、何時でも構わないそうです。
でも、一つだけ決まり事があって、縁起が悪くならないよう、年を越す前に蕎麦を食べ終わらないといけないそうです。
どうやら、今までの30年余り、私の年越し蕎麦を食べるタイミングは、縁起が悪かったようですorz。
いや~調べて良かったです。
今年は、年を越さないうちに食べきることとします。
来年の運気は、ちょっとは良くなるかも知れません。
ここで一句、
大晦日 蕎麦を食べては 父思う
では、また。