四十半ばの中年世代の自分ですが、ここ最近の2カ月、人生で2度目の呑気症に悩まされていました。

この呑気症とは、正式には“空気嚥下症(くうきえんげしょう)”と呼ばれ、食事などの際に大量の空気を呑み込んでしまう結果、胃や腸に空気(ガス)が溜まることによって引き起こされる様々な症状のことを言います。

メジャーな症状としてはガス溜りによる腹部膨満感があり、それに伴ってオナラゲップを頻発してしまうものです。

また、個人差はありますが、胸焼け上腹部痛などの症状もみられる場合もあります。

私の場合ですが、特に腹部膨満感、言い換えれば“お腹の張り”が酷く、普段生活に支障がでるほどに不快なものです。

呑気症に至る1番の原因は心因的なもの、つまりストレスと言われています。

ただ、この記事にアクセスしたあなたにとっては、この程度の基礎的な情報は既にご存じのことと思います。

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一方、呑気症の改善方法は、原因となるストレスを解消する以外で有効かつ即効性を期待できる良い方法がないのが現状です。

でも、ストレスを解消すると言っても、言葉でいう程に簡単な事ではありませんよね。

私だって、簡単にストレスが解消できるものなら、そうしたいのは山々です。

しかし、呑気症になってしまった以上は致し方ないので、ストレス解消を除いた有効な症状改善方法を、ネット等で調べて色々と試してきました。

その結果、呑気症の症状がだいぶ楽になると言える症状改善方法を見つけました。

ただ、私にとってですけど(^_^;)

もし、あなたが呑気症の不快な症状に悩まされているのなら、この実体験から見つけた方法を参考として頂ければと思います。

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1.見つけた症状改善方法

それは、腹巻をすることです。

もうちょっと、具体的に言えば、お臍の周辺部をできるだけ暖めることです。

以下、この症状改善方法を“腹巻改善方法”と称して説明を続けます。


2.具体的な実践方法

(1)腹巻改善方法の実施例

下の画像にあるように、腹巻をTシャツの上から装着し、ちょうどお臍の位置に小さめのカイロを貼り付ける格好です。

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画像の腹巻は薄手のわりにホールド力が強くて暖かく、カイロを何度も着脱しても綻びがないため素材も強いです。

また、カイロも上手い具合にあまり位置ズレしません。

なお、この腹巻はアマゾンで見つけたのですが、値段がお手頃だったので、色違いで(黒、白、グリーン)3つ程購入し、ローテーションして使用しています。

私が使用しているこの腹巻ですが、現在は残念ながら販売が終了してしまったようです。

ですが、他に使えそうな腹巻の商品リンクをおいときますので、良かったら検討してみてください。

腹巻 ポケット付き ホッカイロ入れ 厚手 カシミヤ ウエストウォーマー 冷え性対策 あったか 腹巻き お腹 保温 ウエストサポーター 男女兼用 はらまき 冷え取り 腰痛 脂肪燃焼 1個入 ウエスト約60~73cm

一方、カイロは、衣服に貼れる9時間持続のミニサイズです。

10個で280円程であり、近所のドラックストア(マツキヨ)で購入しました。

カイロは、腹部膨満感が酷かった最初の1週間は1日2個を交換して使用していました。

その後の1週間は就寝中のみ使用し、その後は症状がだいぶ改善されたので、カイロはやめて腹巻だけとしています。

(2)注意点

腹巻が薄手とは言え、やっぱり、ズボンのウエストはきつくなります。

あまりにも腹部廻りを圧迫すると症状が悪化する場合もあるため、上手く衣服のウエストを調整して下さい。

また、カイロを常時貼り付けるために低温やけどのおそれもあります。

画像のようにTシャツを腹巻と重ねるなどして上手く対策してください。

ちなみに、レギュラーサイズのカイロも試したのですが、私には熱量が大きすぎました。

画像程度のミニサイズが良い具合でした。

(3)効果

私の呑気症の症状は、繰り返しますがお腹の張りが酷いものでした。

飲食後はもちろん、普通に過ごしている時もです。

しかも、お腹の強く張る位置は、ガス溜りの場所に伴って毎回違います。

ある時は、お臍のあたり、またある時は、横っ腹や下っ腹と・・。

そして、オナラやゲップがでると一時的に楽になりますが、すぐに張りが復活します。

仕事中などは、オナラやゲップのために頻繁に席を外すわけにもいきませんし、我慢せざるを得ずホトホト参っていました。

しかし、“腹巻改善方法”を実践すると、お腹の張りが徐々に弱くなりました。

それに伴ってオナラやゲップの回数も減りだし、なんとオナラが“臭さ”を伴うようになったのです。

呑気症の場合、空気の量の多さや胃腸の働きが弱い等の原因で、オナラはほぼ無臭なのです。

これは、胃腸の働きが向上した証拠です。

腹巻改善方法を実践して1カ月程経過しましたが、ほぼ発症前の状態に戻りました。

ただ、腹巻を外している時、例えば、入浴中などにお腹の張りをちょっとだけ感じる時もあります。

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3.改善した理由

(1)ツボが刺激されたから

お臍の位置には、“神闕(しんけつ)”と言うツボがあり、お臍の両側の横2寸(親指・人差し指・中指を横に並べて外側に開いたところ)には、“天枢(てんすう)”と言う2つのツボがあります。

神闕”は胃痛や胃の不調に効果があり、“天枢”はお腹の血流を良くし、小腸の働きを整え、胃を元気にする効果があります。

これらのツボを暖めることによって刺激された胃腸が、その働きをアップしたと考えられます。

(2)背筋が伸びる

また、腹巻によって腹部廻りや背骨がホールドされる結果、背筋が伸びて正しい姿勢を取りやすくなったことも考えられます。

この結果、腸内でのガスの吸収や移動がスムーズになって溜り難くなったのだと思います。

背筋が曲がった悪い姿勢、例えば、猫背前屈みの姿勢は、奥歯を噛み締め易くなって多くの空気を飲みこみやすくなり、呑気症を悪化させます。

また、悪い姿勢でいると、胃の中部の圧力上昇もあるため胃液が逆流しやすくなり、胃や食道に悪影響があります。

(3)気分的にも“楽”になった

腹巻改善方法を始めると、すぐにお腹の張りが和らぎ、効果があることを自覚しました。

このまま、ずっと治ることはないのかも?」と不安だった気分が晴れ、まさに闇の中一条の光明がさすような感覚でした。

そして、「この方法、結構イケるかも!ヨッシャーー!!」と気分的に“すごく楽”になったのです。

まあ、根本的なストレス解消ではありませんが、前途に希望を見いだせたことで免疫力も上がったのかもしれません。

この効果にツボ刺激による胃腸機能アップも重なり、呑気症が改善に向かったと考えています。


4.他の改善方法

(1)一般的な改善方法及び予防策

ここでは、呑気症の症状改善方法として、ネット等ででまわっている一般的な改善方法を紹介したいと思います。

何れもすぐに効果が表れるものではありませんが、腹巻改善方法と平行して実践すれば良いと思います。

また、この点を日頃から気を付けていれば、呑気症が治った後の予防策にもなります。

① 食事の際
多くの空気を飲み込まないように早食いは止め、良く噛んでゆっくり食べる。

早食い防止のため、場合によってはテレビを見ながら食べるのも良い。

飲み物、スープ、麺類の汁などをズルズルと大げさにすするように飲まず、静かに飲む。

胃腸に負担の大きい揚げ物や、炭酸飲料、冷たい飲食物(アイス、冷えたお酒)、香辛料(刺激物)を控える。

ガムや飴も意外に多くの空気を飲み込む原因となるため控える。

② 市販薬
お腹のハリが酷い場合は、市販の消泡剤や整腸剤が有効な場合がある。

消泡剤としてはガスピタン、整腸剤としてはザ・ガードコーワ整腸錠が有名どころである。

ちなみに、私の場合、ガスピタンはあまり効果が有りませんでした。

また、胃腸の負担が大きいものを食べた時は、整腸剤としてマツキヨブランドの“ビオラックス”を服用していますが、これは結構効果があります。

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③ 漢方薬
漢方薬としては、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)が有名どころである。

ただし、服用する場合は医師に相談する。

④ 禁煙
喫煙している場合は、しばらく禁煙する。

喫煙は胃の粘膜を傷つけるだけでなく血行を悪くし、ひいては抵抗力も落とすことになるからである。

(2)ストレス解消がやっぱりベストな改善方法

私の“腹巻改善方法”は確かに効果がありましたが、個人差もあるためベストな改善方法ではありません。

そもそも論になってしまいますが、やっぱりストレス解消ベストな改善方法です。

こう断言できるのは、最初の呑気症が治った自分の経験からです。

私が初めて呑気症になったのは、今(2015年10月)から4年前になります。

あの年は、東日本大震災の事後処理、乳がんを再発した母の死去、その後の葬儀の喪主法事の取り仕切り、相続その他の手続があり、目が回る程に忙しくストレスも半端ありませんでした。

ちなみに、父は母の亡くなる8年前に亡くなっています。

それに、私は父が亡くなった後、母が1人で生活する実家に同居していなかったのですが、そのことで母方の叔母にネチネチと責められていました。

まったく、当事者でないくせに余計なお世話です。

こんな諸々のストレスで呑気症を発症したのだと思います。

ただ、その当時は呑気症になったとの認識がなく、近所の個人医院を受診して処方された胃薬を飲んでいました。

でも、ほとんど効きませんでした。

そりゃそうですよね、原因が違うのですから(^_^;)

あまりにも症状が改善されないので、大きな総合病院での精密検査(胃カメラ)も考えていたのですが、母の四十九日法要を過ぎた頃にあっさりと治ってしまったのです。

おそらく、諸々の事が一段落ついたことによって、ストレスが解消されたからだと思います。

あまりの変わりようを不思議に思いネットで詳しく調べた結果、あの症状は心因性による呑気症であり、発症と改善にストレスが大きく関わっていたと認識したのです。

なお、私を呑気症に陥れた2011年にまつわる諸々の事件は、自分の記憶に深く刻み込まれているのか、このブログでも記事として多く取り上げています。

まあ、本記事の趣旨とズレますが、良かったら読んでみて下さい。

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5.最後に

繰り返しになりますが、呑気症の改善にはストレス解消ベストな改善方法です。

でも、ストレス解消がすぐに無理なのであれば、この“腹巻改善方法”を次善の策として試してみるのは如何でしょうか。

腹巻やカイロはそれほど高価な品でもないし、また、腹巻をしてカイロをお臍の位置に貼るだけですので実践も難しくないと思います。

私の場合、あのお腹が張る不快な症状が軽減されただけでも、だいぶ楽になりました(^O^)

ただ、私の呑気症は何年も患っているような重い症状ではなく、ここ2カ月ほどで増えた仕事上のストレスを原因とする比較的軽いものです。

もし、あなたが初めて呑気症になった、または疑われる症状になった場合は、医療機関(消化器専門医)の受診をお勧めします。

それは、呑気症はストレスを原因とする“心因性”の他、消化器に問題がある“器質性”を原因とする場合もあるからです。

他にも、別の病気の症状、例えば、“非びらん性胃食道症”や“過敏性腸症候群”を併発している場合もあります。

また、心因性による重い呑気症の場合は、これと別の医療機関(心療内科や精神科)の受診が勧められています。

やっぱり、症状の原因や度合が違っていたのなら、改善効果が期待できませんからね!

ここで一句、
呑気症 臍暖めで 改善す

では、また。