老化を防ぐアンチエイジングな食べ物として、素焼きのアーモンドが注目されています。

最近、特に老眼が気になる中年世代の自分としては、アーモンドの効能の恩恵を是非とも受けたいものです。

そんな訳で、我が夫婦もアーモンドを楽天で大量購入した上で食べ始めることにしました。

アーモンド



ところが、2ヶ月ほど経過すると、私だけが“副作用なのか”と思われる症状に襲われてしまいました( ;∀;)

もちろん、適量と言われる摂取量を守っているにも関わらずです。

ですので、当初はアーモンドの副作用とは思いませんでした。

しかし、調べを進めてみると、どうやらアーモンドが怪しいのかもと思うようになりました。

そこで、アーモンドの特性に対応した“ある策”を実施したころ、見事に症状が改善しました。

この一連の体験は、貴重とは言えないまでも珍しいと思えるので、まとめてみることにしました。

構成としては、アーモンドの効能副作用の症状副作用の原因対応策、などを中心としています。

もし、あなたが“アーモンド”を食べていて、“副作用かも!?”と思い当たる節があるのでしたら、参考として頂ければと思います。

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1.アーモンドの効能について

まずは、巷で言われているアーモンドの効能について、大雑把に触れておきます。

また、1日の摂取量として適量とされるのは、だいたい20~25粒(約25g)と言われています。

●アンチエイジング(例:老眼防止)
アルギニン(アミノ酸の一種)が、糖とたんぱく質が結びつく糖化を抑制するから。
これにより、活性酸素を除去して酸化を防ぐ。

●血行促進
リノール酸が多く含まれているから。
リノール酸は血液をサラサラにする作用がある。

●美肌効果や冷え性改善
ビタミンEが豊富に含まれるから。
ビタミンEには、活性酸素を除去する抗酸化作用がある。
また、ビタミンEには、末梢血管を拡張させて血行改善の作用があり、これにより冷え性が改善する。

●腸内環境改善
食物繊維が多く含まれているため。
特に、便秘改善効果が高い。

●貧血や骨粗しょう症予防
鉄分・カルシウム・マグネシウム・亜鉛を多く含んでいるから。

●ダイエット効果
アミラーゼの働きを阻害するから。
アミラーゼとは砂糖分解酵素であり、これの働きが阻害されると砂糖の吸収を抑制し、その結果、ダイエット効果を発揮する。


2.副作用の症状

このようなアーモンドの効能は、中年を迎えた我々夫婦にとって実に有り難いたいものです。

また、適量さえ守っていれば、副作用なんて考慮しなくても良い、って言うか、副作用があるとは微塵も考えていませんでした。

しかし、食べ始めて2ヶ月ほどすると、以下のような症状が現れ始めたのです。

(1)手足の違和感

足であれば、ふくらはぎの外側から小指や薬指側の甲と足裏の範囲に。

手であれば、肘先の外側から小指や薬指側の甲と手のひらの範囲に。

この手足の範囲において、その神経がやたらと過敏になったのです。

一方、それ以外の部分は変わりありません。

このため、同じ手足で皮膚感覚が過敏な部分とそうでない部分とがハッキリと別れ、全体として“変な違和感”を覚えるようになったのです。

ただ、神経過敏とは言え、痛い程でもなく痺れがあるわけでもありません。

どちらかと言えば、手足の表面の一部分が“ちょっと痒いような感覚”です。

でも、妙に気になる時もあるので、地味にイラつきが蓄積することもあり、思いのほかストレスとなっていました。

(2)切痔になる頻度が増す

1週間に1度の頻度ですが、排便時に肛門が切れる、いわゆる切痔になりやすくなりました。

排便時の肛門の感覚としては、出始めの先頭部分が非常に硬いのですが、その後は徐々に柔らかくなる傾向がありました。

つまり、便の硬さが、非常に硬い → 普通 → 柔らかいと変化して安定しないのです。

おそらく、先頭側の非常に硬い部分が肛門を傷つけているようです。

私は、元々、便全体が柔らかい軟便傾向であったので、この変化には若干なら驚きを感じていました。

ただ、便秘になった訳ではありませんでした。

この症状が出始めた頃の季節が夏だったこともあり、発汗による水分不足が原因なのかなと思っていました。

(3)その他の副作用

① まぶたの痙攣
頻度はそれほどでもないですが、まぶたや目の下がよくピクピク痙攣する時がありました。

ただ、業務でPC画面を凝視する機会が多いため、単純に疲れ目かと考えていました。

それに、元々飛蚊症も患っているので、このあたりの影響もあるのかと思っていました。

私の飛蚊症との格闘の歴史については、以下の別記事にまとめていますので、興味があれば読んでみてください。

飛蚊症の記事へ

② 二枚爪
両手の中指の爪が、いわゆる二枚爪になってしまいました。

当初は、長い中指の爪の先端部が何かに当たり、物理的に破損しているのかと思っていました。

(4)アーモンド食べ過ぎ時の一般的な副作用

これらの副作用は、適量のアーモンドを食べた時に発症した“私の個人的な副作用”です。

このような副作用は、私個人の体質の影響が大きいのかもしれません。

なぜなら、同じ食生活を送っている妻には、症状が現れていないからです。

ここでは、個人的な副作用と比較するためも、アーモンドを食べ過ぎた場合に発症するとされる“一般的な副作用”を一応紹介します。

① 体重増加
まあ、食べ過ぎた場合は、当然と言えば当然ですが、太ります。

実は、アーモンドは結構カロリーが高い(1粒6kcal)のです。

② 特定の薬が効かなくなる
アーモンドに含まれるマンガンが、特定の薬、例えば、抗生物質・血圧安定剤・pH調整薬・便秘薬などの効き目を悪くする傾向があります。

③ 口唇ヘルペス
アーモンドに含まれるアルギニンによって、口唇ヘルペスになりやすい傾向があります。

④ お腹が緩くなったり、こわす
アーモンドには不飽和脂肪酸が含まれており、多量に摂取した場合、分解しきれない油によってお腹が緩くなる傾向があります。

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3.想定される副作用の原因

私は、何らかの体の異常が発生した場合、直近3ヶ月ほどの食生活を見直すことにしています。

ただ、体の異常と言っても、熱がでたり、激しい痛みに襲われたり、インフルエンザになったなど、明らかに重篤な病気が疑われる場合は別ですよ。

まあ、病院に行くかどうか迷うような場合です。

このような食生活の見直しをするようになったのは、以前に炒った米糠(米ぬか)を食する習慣によって副作用的な症状があったためです。

この“米糠副作用事件”は以下の別記事でまとめていますので、興味があれば読んでみて下さい。

米糠の記事へ

そんな訳で、食生活の見直しをしたところ、直近に食べ始めたアーモンドが怪しいと考えるのは当然ですね。

したがって、アーモンドに狙いを定め、その特性を調査することにしました。

(1)アーモンドは不溶性食物繊維が豊富

調べてみると、アーモンドは、食物繊維、特に水に溶けない不溶性食物繊維が、意外な程に豊富でした。

不溶性食物繊維の特性としては、胃や腸で水分を吸収して大きく膨らむと共に、毒素を排出するデトックス効果があります。

これとは逆に、水に溶ける食物繊維を水溶性食物繊維と言います。

その特性は、糖質の消化・吸収を緩やかにして血糖値の急上昇を抑え、コレステロールなどの余分な脂質を吸着して排出する効果があります。

話をアーモンドに戻しますと、その不溶性食物繊維は100gあたりで11gも含まれているのです。

一方の水溶性食物繊維は、たったの0.6gです。

すると、適量のアーモンド25gを摂取した場合は、不溶性食物繊維を2.75g摂取したことになります。

ところで、成人男性の水溶性と不溶性を合わせた食物繊維の摂取目標量は、19g/日とされています。

また、不溶性と水溶性の摂取バランスは、2:1程度になることが理想とされています。

この点を考慮すると、1日の食物繊維全体の目標摂取量の約15%を、アーモンドの不溶性食物繊維で摂取していたことになります。

このため、不溶性食物繊維の過剰摂取になっていた可能性があります。

(2)積算された不溶性食物繊維が過剰摂取になっていた

でも、アーモンドの摂取は適量を守っていたのは事実です。

であれば、他の食物に含まれる不溶性食物繊維との積算に問題があるのかと考えました。

そこで、他の食物の不溶性食物繊維について調べてみました。

すると、ほぼ毎日食べている“雑穀”、“青汁”、“こんにゃくゼリー”にも、結構な量の不溶性食物繊維、データは省略しますが、含まれていることが判りました。

雑穀・青汁・ゼリー



雑穀は、白米に混ぜて炊くため、ほぼ朝昼晩と食べていますし、青汁は毎朝飲んでいました。

こんにゃくゼリーについては、小腹が減った時のオヤツとして、ちょこちょこと食べていました。

また、これら以外にも元々野菜好きなために、食事の際には日頃から多くの季節の野菜をサラダおひたしにして食べていました。

ただ、これらの食品は、健康に良かれと思い、多くの食物繊維が摂取できると意識して食べていたものです。

でも、さらにアーモンドを食べ始めた結果、積算された不溶性食物繊維が過剰摂取となっていたようです。

(3)不溶性食物繊維の過剰摂取の弊害

ここで、繰り返しになりますが、不溶性食物繊維の特性としては、水分の吸収性が良く、毒素などを排出するデトックス効果があることです。

でも、過剰摂取となれば、腸内の水分を吸収し過ぎて便を硬くします。

また、デトックス効果の裏を返せば、必要なミネラル類の排出も促してしまうようです。

また、食物繊維全般の特性として過剰摂取の場合にミネラル類の吸収を阻害してしまうようです。

(4)まとめ

このように日頃から不溶性食物繊維が多めな食生活をしていたところに、さらにアーモンドの不溶性食物繊維が付加されたことになります。

この結果、不溶性・水溶性食物繊維の摂取バランスが崩れただけでなく、不溶性食物繊維の過剰摂取になっていたのは、ほぼ確実なようです。

そして、この“摂取バランスの崩れ”と“不溶性食物繊維の過剰摂取”は、以下の因果関係で副作用の症状を引き起こしていると想定しました。

① 手足の違和感、まぶたの痙攣、二枚爪
必須のミネラル類の排出が促されたり、吸収が阻害された結果、体全体においてミネラル類の不足状態となっていた。

特に、ミネラル類のカリウム不足が手足の違和感の原因となり、亜鉛不足が2枚爪の原因となり、カルシウム不足がまぶたの痙攣の原因となった。

② 切痔になりやすい
また、不溶性食物繊維が腸内の水分を吸収する結果、便が硬くなった。

特に、腸内に長く留まった先頭側の便については、水分が吸収され過ぎて硬くなり、それ以外は腸内に留まる時間に比例して水分吸収が少なく柔らかくなった。

ただ、これらの副作用の症状は、私の体質にも原因があると思いますので、この想定があなたにも必ずしも当て嵌まるとは言えません。

この点は、予めご了承頂ければと思います。

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4.実施した対応策

このように想定した副作用の原因を改善するため、以下の対応策を実施しました。

(1)不溶性食物繊維の摂取を削減

まず、アーモンドの1日の摂取量を適量の半減以下(5~10粒)にしました。

また、白米に混ぜる雑穀の量を半減しました。

そして、おやつのこんにゃくゼリーも半減(6個から3個)にしました。

(2)マルチミネラルサプリメント、トマトジュースの摂取

以下の画像のマルチミネラルサプリメントとカリウムが豊富なトマトジュース(200ml/日)を摂取するようにしました。

また、トマトジュースは水溶性食物繊維が豊富なため、不溶性と水溶性のバランス改善にも効果があると期待しました。

サプリ・トマトジュース



ただ、これらのサプリメントなどは、以下の記事にあるように、“米糠副作用事件”に加え“静電気予防の帯電体質改善”で以前から摂取していました。

静電気予防の記事へ

でも、米糠による副作用の症状が治まっていたり、静電気のオフシーズンだったこともあり、一時的に休止したり量を減らしていたのですが、また適量を摂取することにしたのです。

また、摂取するタイミングを不溶性食物繊維によって吸収を阻害されないためにも食前としました。

(3)効果

対応策の実施から2週間ほどで効果が現れました。

手足の違和感、まぶたの痙攣は見事に改善され、ほぼ無くなりました。

二枚爪は一部に残っていますが、その範囲は順調に減少しています。

そして、対応策の実施から4週間ほど経過しますが、1度も切痔になっていません。

まあ、排便時の感覚的なものですが、どうやら、便の硬さのバラツキも無くなったようです。

今後は、症状を観察しつつ、サプリメントやトマトジュースの摂取量を調整しようと考えています。

また、アーモンドの摂取量についても、他の食品とのバランスを考量して調整したいと思います。

例えば、不溶性食物繊維が多く含まれる食品(豆類、きのこ類)を多く食べた場合などは、アーモンドの摂取量を減らして調整しようと思います。


5.最後に

私は、健康やアンチエイジングのためと食物繊維の摂取を意識しすぎて、不溶性食物繊維の過剰摂取となっていたようです。

この結果、体全体の栄養バランスまでもが崩れたのだと思います。

ただ、2、30代の若い頃は、栄養バランスが多少崩れた食事をしても、自然に体調を整える調整能力が高かったような気がします。

でも、40代半ばを過ぎた中年となった今、体調に変化が出やすい点を鑑みると、この調整能力がだいぶ低下したのかもしれません。

よく医者や栄養管理士の方などが、「栄養バランスの良い食事を心掛ける事が重要です!」とおっしゃます。

この言葉、昔は聞き流して真剣に受け取っていませんでしたが、中年世代になった今頃になって、その意義深さを改めて認識した次第です。

ここで一句、
中年は バランス肝に 食すべし

では、また。