前回のストーリーでは、ジュリエットを実質的に救ったのがレナードであること、その正体がハーフ・ザウバービーストであり、フェラート(王家)と関係があること、これら諸々の内容がニックにバレてしまいました。

ただ、レナードの真の思惑は秘匿されたままのようですが・・。

そして、アダリンドの呪いを解く薬を飲みほしたニックの体に異変が起きたところで、次回に続くとなりました。

今回、ニックの体の異変だけでなく、レナードとの関係がどうなるのか気になるところです。

では、早速、GRIMM/グリム・シーズン2の第14話あらすじに突入します。

なお、あらすじ内の緑文字は自分のちょっとした感想です。

GRIMM/グリム シーズン2 DVD BOX

1.シーズン2第14話「ナチュラル・ボーン・ヴェッセン」のあらすじ

ロザリーの店で呪いを解く薬を飲んだ後、体に異変をきたし倒れたニックを見てパニックになるジュリエット

モンローとロザリーは必死にジュリエットをなだめ、落ち着かせようとするが、ジュリエットは救急車を呼ぼうとする。

しかし、レナードには無駄だと言われ、モンローには止められる。

訳が判らずに混乱するジュリエットは、モンローに判るような説明を求めて喰い下がる。

モンローは、まず、猫に引っ掻かれたことから話し始めるが、ジュリエットは「猫の話はうんざり!」と拒絶し、猫のせいにするなら「私の頭は爆発するわ!」と言いつつ取り乱す。

相変わらず、融通の利かないジュリエット。

お前が説明を求めたんだろ!

イラっとするのは、俺だけか?

一方、ロザリーは以前に同じ状態となったことがあるレナードに、ニックの今後の体の変化を聞いていた。

モンローは、感情の不思議な変化をフェロモンの暴走とし、それに対処するためとジュリエットに説明していた。

融通の利かないジュリエットには、上手い説明だ。

すると、ニックが目を覚ました。

なんと、あの赤黒い皮膚の色は、元に戻っていた。

その後、ジュリエットとレナードはニックの血を入れて調合した薬を飲むことに。

これで、ひとまずは出来得ることは終わり、変化が表れることを待つことになった。

しかし、この一連の行為に納得がいかないジュリエットは、ここで事態の変化を待つ気はないと1人で家に帰ってしまう。

まあ、ジュリエットだけが普通の人間だし、致し方ない反応かもしれない。

でも、やっぱりイラっとする。

ニックも、ジュリエットが本当に“1人”でいるか見届けると、意味深な目でレナードを一瞥した後、店を出て行くのであった。

その後、「もし効果が無かったら?」と不安を口にするレナード。

その言葉に、「私も知りたい!」とロザリーが自信無げに答えるのであった。



場面は、ニックの家の前に変わる。

そこに、ジュリエットがタクシーで帰って来る。

タクシーから降りたジュリエットは家に向かい歩き出す。

すると、通りの向こう側から合流する路地にニックの車がゆっくりと現れ、ヘッドライトが消える。

車の中からは、ニックが心配そうにジュリエットの様子を伺っている。

家の中に入り、扉の方を向きつつ鍵を閉めるジュリエット。

振り返って家の中に足を踏み出そうとした瞬間、驚愕のあまり腰を抜かす。

なんと、家の床がほぼすべてが抜けていたのだ。

そこには、現実か幻かも判り得ない底の見えない程に深い巨大な穴が広がっていたのだ。

ジュリエットは、必死に外に出ようとするが、玄関の扉はピクリとも動かないのであった。



タイトルバックと共に、モンローがある銀行のカウンターで行員と世間話をしつつ用事を済ますシーンに変わる。

すると、その銀行に3人組の銀行強盗がマシンガンを天井に発砲しつつ侵入して来る。

3人の顔は、みな怪物のようであった。

彼らを見た多くの人々は、精巧なマスクをしていると思ったようだ。

そして、強盗団は店員も客も床に伏せるように命令する。

モンローも強盗の1人によって床に伏せさせられる。

しかし、モンローはその強盗団から人間じゃない何かを感じ取っていた。

その後、強盗団は素早く金を盗むと逃走していった。

逃走用のピックアップトラックにたどり着いた強盗団は、車に乗り込むと怪物の顔から人間の顔に戻るのであった。

そう、3人ともヴェッセンだったのだ。

強盗団は、男二人、女1人のグループだ。

男の1人と女はブルットバッドのカップル、残りはスカレンゲックのようだ。

彼らは、事の成功に浮かれながら走り去って行くのであった。



場面は、あるカフェで深刻な様子で顔を突きわせるニックとハンクに変わる。

ニックは、レナードが一時的に盗んでいた“例の鍵”についてハンクに説明していた。

ハンクは、「何の鍵だ?」と尋ねるが、「判らない!」と答えるニック。

ただ、この鍵を巡って人殺しをする奴もいる、そして、鍵の側面の模様は地図の一部になっているとナプキンに鍵の側面を押しつけつつ説明する。

さらに、この鍵は全部で7個存在し、それを集めて完成させれば、12世紀に隠された“あるもの”の隠し場所が判る、そして、鍵は世界中のやつが狙っていると説明する。

まあ、判らないと言うわりには、そこそこ詳しいよね。

殆どが母のケリーからの受け売りだけどね。

つまり、この鍵の真相までは判らないと言う意味かな。

説明を聞いたハンクは、現状をニックに確認する。

それは、レナードが王家の一員である上にハーフ・ザウバービーストであり、アダリンドもかつてはヘクセンビーストであったことだった。

そして、鍵をネックレスに着けて肌身離さずに保管することにしたニックに「気を付けろよ!」と、心配しつつ念を押すのであった。

まあ、気を付けろ以外に言いようがないよね。

その一方で、ハンクはジュリエットの現在の様子も尋ねる。

ニックは、良くなる事を期待しつつ今は距離をおいていると、苦笑いを交えつつ答えるのであった。



場面は、床のほぼ全てを抜いた大穴が広がるニックの家の内部に変わる。

玄関スペースの穴際に座り込んだジュリエットだったが、立ち上がり玄関そばの階段を使って二階に上ろうと踏み出す。

しかし、踊り場に辿り着いたジュリエットはその先を見上げて立ち止まり、「うそっ!!」と呟く。

ジュリエットの仰ぎ見る先には、永遠かの如く階段が続いていたのだ。



場面は、現場検証が行われている銀行内部に変わる。

行員の女性は、強盗犯たちが今までに見た事も無いようなリアルな狼のマスクを被っていたと制服警官に証言していた。

そこに、ニックとハンクがやって来る。

証言を聞いていた制服警官は、ニック達に現状を説明する。

特に、強盗団が動物のマスクを被っていた点を強調していた。

辺りを見回すハンクは現場にモンローが居ることに気が付く。

ニックもモンローに気が付き、二人でモンローの元に歩み寄る。

モンローは、強盗団は全員がヴェッセンであること、そして、意図的にヴォーガして強盗を働いたことを説明する。

また、二人はブルットバッド、1人はスカレンゲックだったとの情報を与える。

そして、意図的にヴェッセンの姿をさらすことは、“ゲゼッツブーフ・エーレンコーデックス”を破ることだとも説明する。

また、舌を噛みそうな発音の単語だ

この“ゲゼッツブーフ・エーレンコーデックス”とは、“シュヴァーベンの掟”とも呼ばれ、ヴェッセン達にとっては重要な規範なのだ。

この規範は、400年位前に地球上のあらゆる地域から集まった代表者達の集会によって決められたものらしく、この規範を犯せばヴェッセン界全体に危険が及ぶことになるのだ。

そして、グリムにとっても一大事であるため、トレーラーで関連する情報を探すことになった。

ニックはドイツ語で書かれた“ヴァーレンシュタットの会議”の文献を見つける。

モンローは、その文献を訳しつつ16世紀頃の魔女狩りが起きた原因は真の姿で悪事を働いたヴェッセンのせいであり、その後300年と続く惨事を招いたと説明する。

そして、モンローは同じことが今後も起こらないとも限らず、それを恐れていた。

一方、ニックはヴェッセンの姿での犯行の場合、人相や指紋などの証拠が無く逮捕は難しいと意見を述べる。

そこで、モンローは、掟を破ったヴェッセンがいる事によるパニック発生を抑えるため、自ら進んで情報を集めることにした。



場面は、大穴の際に立ち、見えない底を見下ろすジュリエットに変わる。

すると、ポケットの携帯が鳴る。

慌てて出ようとしたジュリエットは携帯を大穴に落としてしまう。



深い暗転の後、場面は警察署内に変わる。

ハンクのデスクでは、ニックとハンクが防犯カメラの映像を見つつ、犯人の逃走経路を検討していた。

そこに、ウー巡査によって動物のマスクを被った犯人による過去の強盗事件の情報が寄せられる。

情報を総合すると、強盗の規模が徐々に大きくなっていた。

モニターで犯人のマスクを見たウー巡査が、この凄いマスクを扱っていそうな店に画像コピーを配ってみると言っていた。

でも、そんなもの見つかる訳ないと思いつつ見つめ合うニックとハンクが可笑しかった。

ニックがウー巡査から受け取った資料を見ていると、レナードに自室に呼ばれる。

おお、どうなる?

部屋に入ったニックは、まずはジュリエットにまだ気が有るのか尋ねる。

もう、それ程では無いと答えるレナード。

そして、原因が判ったので悪く思わないで欲しいと謝罪する。

レナードを睨みつつニックは、努力しているとだけ答える。

アダリンドの呪いが原因だし、レナードの謝罪を受け入れるため努力していると言うことか?

その後、レナードは重要な問題があるため、互いに警察署で働きつつ協力するべきとニックを諭す。

その一方、ニックに何を望むのか問われたレナードは答える。

それは、ニックが自分にとっても重要な存在であり、密かに守っていたこと、そして、互いの違いを乗り越えれば二人で歴史を作れると。

無理なら?」と、ニックが再び問うと、「歴史に埋もれるだけだ!」と、答える。

二人は、しばし沈黙する。

歴史って、何?

王家とグリムの関係についてなのか?

今度は、レナードが質問する。

それは、ハンクがこの状況を知っていること、理解しているかということであった。

彼も努力中であると答えに、その方が良いと納得の表情を浮かべるレナード。

一方、ふと気が付いたニックはアダリンドのこと、そして、どうして鍵を渡さなかったか問う。

レナードは、アダリンドが鍵を狙うのは兄のエリックのためで、渡さなかったのは一族より自分はニックを信じているからだと答える。

そして、一族の手に鍵が渡ることは危険であり、一族は鍵を手に入れるためにはニックを消すことを含め、どんな手段をとる事も厭わないとも答える。

この会話の途中、ニックの携帯が鳴りだす。

ここで、二人の会話は終了し、ニックは携帯に出つつ部屋を出て行く。

取り敢えずは、二人の関係はこれまで通りってことなのか?

ちょっと、拍子抜けだ。

携帯はモンローからだった。

モンローは、情報収集の結果、ヴェッセンの溜まり場の店“ジャンクヤード・ドッグバー”に犯人を知っている奴がいるかもと当たりを付けたのだ。

モンローは、その店を見渡せる場所に車を停め、車中から店の様子を伺っていた。

ニックとハンクは、早速、その店に向かうことにした。



場面は、また大穴の際で見えない底を覗きこむジュリエットに変わる。

穴の底からは、野獣のような呻き声がし、いくつもの閃光が走っていた。



場面は、モンローの車の隣にニック達の車が停まるシーンに変わる。

ニック達の車に乗り込んだモンローは、ヴェッセン用の店なので1人で入ることを提案する。

店の中に入ったモンローは、カウンターで白ビールを頼みつつ、銀行強盗の情報を“”のことに絡めつつ探ることに。

すると、なんと店にはあの強盗3人組がいた。

モンローを見た1人は銀行に居たことを思い出し、3人でモンローを取り囲む。

モンローは、とっさの判断で3人組に銀行での事を警察に証言していないので、分け前を要求した。

すると、モンローは男二人に投げ飛ばされるのであった。

スポンサーリンク



場面は、ニックとハンクが車の中で待機するシーンに変わる。

バーの中ではモンロー達による派手な喧嘩が始まっていた。

様子を伺っていたニック達は「喧嘩だ~!」の声に、バーの中に突入する。

ニックとハンクは喧嘩を収めると共に、モンローと喧嘩中のブルットバッドのカップルのIDを確認する。

お~、相手の素性を確認するには、なかなか上手い作戦だ。

また、モンローを連行する振りをし、カップルには被害が無いなら帰宅するように促す。

そして、ニック達はモンローとロザリーの店で落ち合うことにした。



場面は、ジュリエットが階段に座り込み不安げな表情で大穴を見つめるシーンに変わる。

ジュリエットは、大穴内を走る閃光、そして、地の底から響き渡る呻き声に怯えていた。



場面は、ロザリーの店の内部に変わる。

モンローとロザリーは、不景気がヴェッセン界に及び、馬鹿なことをする奴が増えることを心配していた。

そこに、ニックとハンクがやって来る。

モンローは、すかさず逮捕したかとニックに尋ねるが、銀行強盗に繋がる確かな証拠がないため、今は逮捕できないと答える。

ただ、確認したIDから、ブルットバッドのカップルはコールクリスタルであり、二人は同棲していて前科もあることが判った。

一方、3人の内で髭面のガッチリした男は喧嘩の現場からは逃げ出していたことも判明した。

スカレンゲックの男か?

今後の方針をロザリーから問われたニック達は、取り敢えずは明日の朝一番にカップルの自宅を調べる予定だと答える。

その悠長な答えに焦りを募らせたモンローは、深刻な状況の故、証拠が無いのなら、警官としてではなくグリムとして対処することを強く要請する。

しかし、ニックは世間が事件に注目しているため、まずは警官としてやるべき事をやると答え、ハンクと共に店を出て行くのであった。

残されたロザリーは、“ヴェッセン評議会”についてニックに話したかモンローに確認する。

ん、“ヴェッセン評議会”とは何?

シュヴァーベンの掟”と関係があるのか?

モンローは、ヴェッセン評議会については話すつもりはなく、そこまでじゃないだろと呟くのであった。

モンローの焦る様子を見ると、だいぶヤバい組織なのか?



場面は、例の3人組の家の内部に変わる。

1人逃げ出した男はカップルから“ガス”と呼ばれていた。

3人はモンローやニック達を“大したことない奴ら”とけなしつつビールを飲んでいた。

そして、次の襲撃先の銀行の内部や外部の写真を確認していた。

しかし、カップルは写真をちょっと見ただけでベッドルームへと消えて行った。

残されたガスは綿密な計画を立てないことに半ばあきれ、ビールをラッパ飲みするのであった。



場面は、吊橋を背景に翌朝を迎えるシーンに変わり、ニック達がカスリッジ工業の敷地に車でやって来る。

そこは、IDに記載されたコールの住所であり、廃棄されたような町工場のような建物がいくつかあった。

内部を探るニック達、中には有害物質を貯蔵した数本のドラム缶が置いてあった。

さらに奥に行くと、人影が横切る。

ニック達は、その人影を追い掛けると、ホームレスのような男が「殴らないでくれ~!」と言いつつ、うずくまっていた。

ニック達がそのホームレスを尋問すると、モンスターに言われるままに、この場所に住んでいると答える。

モンスターについてホームレスを追求すると、舌を切ると脅されたので教えられないと答えるが、うっかりガスの名前を口に出してしまう。

そして、また、逃げ出すのであった。

怯える割には、口が軽いホームレスw

ニック達は、3人組の最後の1人がガスと判ったことで、コールとの関係を調べることにする。



場面は、ジュリエットが階段の踊り場で丸まりながら横になっているシーンに変わる。

ジュリエットは、携帯の音で跳ね起きる。

しかし、携帯は大穴の中にあるのだ。

そこで、ジュリエットは意を決して大穴へと足を踏み出す。

すると、ジュリエットが踏む出す足元には、何処から飛んできた床板が繋がりだして徐々に床面が形成されていく。

さらに進んでいくと、徐々に形成された床面にいきなり携帯が表れる。

ジュリエットが携帯を拾い上げて回りを見渡すと、あの大穴は消えていた。

あっけにとられたジュリエットは携帯に出るとニックからだった。

安堵の声を上げるジュリエット。

そして、電話をくれたことに礼を言う。

ジュリエットの安堵と感謝の言葉に、ビックリしつつ嬉しさが込み上がるニック。

ニック、めっちゃ嬉しそう。

取り敢えずは、良かったかな。



場面は、例の3人組がヴォーガしつつ、次の襲撃先の銀行に正面入口から突入していくシーンに変わる。

銀行の中からの「全員、床に伏せろ!」の怒声、悲鳴、そして銃声が外まで漏れ聞こえる。

しばらくすると、けたたましいサイレンの音と共に、3人のヴェッセンが通りへと飛び出してくる。

逃げる途中、最後部のコールは金の一部を落としてしまう。

落ちた金を拾いに引き返したコールは、追ってきた警備員に発砲する。

この時、偶然に通りを歩いていた女性も巻き添えにしてしまうのだった。

あ~あ、やっちまった。

多分、二人とも死んでいそうだ。



場面は、モンローの家の外観に変わる。

家の中のキッチンでは、モンローがちょっと変わったパンケーキを作っていた。

モンローは、このパンケーキを“ルームメイト”のニックに勧める。

しかし、ニックは遠慮してコーヒーだけを貰うことにした。

このパンケーキは真っ黒に焦げているw。

でも、かけるソースはモンローの言うとおり、確かに健康に良さそうだ。

モンローは、話題を変えて“ヴェッセン評議会”を知っているかと質問する。

いや。」とあっさりと答えるニック。

そこで、モンローは“ヴェッセン評議会”が司法会議みたいなもので、掟破りについては死をもって償わせることもあると説明する。

しかし、その説明の途中でニックの携帯が鳴り、銀行強盗の件で呼び出しが入る。

説明が途中となってしまったモンローは、出掛けるニックを見送りながらため息をつく。

すると、今度はモンローの携帯が鳴る。

携帯に出たモンローは、軽い挨拶の後、「なに!?」と深刻な顔をするのであった。



場面は、カスリッジ工業の敷地に3人組のピックアップが到着するシーンに変わる。

ピックアップから降りた3人は、現金を建物内に運び入れる。

その途中には、例のホームレスがいた。

コールは、彼に「こっちを盗み見みしたら、舌を切るからな!」と脅すのであった。



場面は、先程襲撃された銀行の外側に変わる。

駆け付けたニックとハンクは、ウー巡査から状況の説明を受ける。

手口も何もかもが前回の事件とデジャブのように同じであるが、2人の死者が出た点だけは違っていた。



場面は、カスリッジ工業の建物内に変わる。

3人組は、ひとまず金を隠すことにしたようだ。

盗んだ金の多さに浮かれるカップル、一方、ガスは2人の死者がでたことを怒っていた。

コールは札束をガスの懐にねじ込み、機嫌を直せと諭すが怒りがおさまらないガスはコールと小突き合いを始める。

しかし、クリスタルが仲裁に入り、二人はひとまずは落ち着く。



場面は、ロザリーの店にモンローが到着したシーンに変わる。

モンローがドアを開けて内に入ると、人間の姿をした多くのヴェッセンが集まり掟破りについて議論していた。

彼らは、故郷から追いやられてしまうことを心配していたのだ。

モンローは落ち着かせるため、ポートランド市警が事態を収拾すると呼び掛けるが、警察では役に立たないと納得しない。

そして、評議会が必要であり、「フレディなら、そうする!」と言いつつ、皆でロザリーに詰め寄る。

フレディは、ロザリーの死んだ兄だっけ?

必死にパニックを起こさないように呼びかけるロザリー。

すると、1人の男がロザリーに評議会の連絡先を知っているのか尋ねる。

その問いに、連絡先を知っていると答えるロザリー。

こう答えるロザリーをモンローは驚きの表情で見つめる。

ロザリーは、ここに居ても事態は変わらないと説得し、また、「兄を信じたように私を信じて!」と言いつつ、皆に帰宅するようにお願いする。

集まったヴェッセン達は、しぶしぶ帰っていった。

皆を見送ると、ロザリーはモンローに深刻な顔で「手伝って!」と告げるのであった。



場面は、レナードの執務室でニック、ハンク、そしてレナードが、他のヴェッセン達による模倣事件のビデオを確認するシーンに変わる。

レナードは、ハンクに事情は知っているのかと確認する。

これは、ハンクに“ケアザイタ・シュリッヒ・ケネン”なのか確認したのか?

ハンクは、「新規加入者ってとこです。」と答える。

それに対し、「クラブへようこそ!」と答えるレナード。

どんなクラブだよw

とにかく、暴動を抑えるため、鎮圧を急ぐことを確認する3人だった。



場面は、またロザリーの店に戻る。

店の奥から出てくるロザリーとモンロー。

モンローは何やら大きな箱を抱えている。

ロザリーは、自分の父がヴェッセン評議会と同盟関係にあり、その関係性は父から兄、そして、ロザリーに引き継がれたことをモンローに説明する。

そして、モンローに運ばせた箱を開け、中らか金色の紋章が描かれた黒いファイルを取り出す。

ファイルから取り出した一枚の紙を広げ、そこに書かれた連絡先の番号を携帯に入力する。

ロザリーは、モンローに連絡先の書かれた紙を見せる。

そこには、“デ・グルートと一族の法律事務所”との記載があった。

ロザリーは、意を決して携帯の発信ボタンを押す。

すると、就寝中の老人のベッド横の電話が鳴る。

老人は、眠気を抑えつつ、ライトを付けて電話にでる。

老人の容貌は、白髪の短髪、同じ色の口髭と顎鬚をたくわえた冴えないものであった。

ロザリーは姓名を名乗り、父と兄の名を挙げてその妹であること、“ゲゼッツブーフ・エーレンコーデクス”の通報である旨を告げる。

老人は、ロザリーに場所を聞きメモするのであった。



場面は、レナードの執務室に変わる。

レナードは、コールとクリスタルの写真を添付したメールを送信する準備をしていた。

そして、デ・グルート宛てに送信するのだった。

なんと、レナードも評議会にコネがあった!

彼も、この件が一大事であることを認識していたという事か?



場面は署内のハンクのデスクに変わる。

ハンクは、ガスの素性を突きとめていた。

ガスのラストネーム(姓)はキャンベルであり、2年前、ある刑務所でコールとは同部屋だったのだ。

そして、住所も判明したため、ニック達はガスの家を訪ねることにした。



場面は、集合住宅らしいガスの部屋に変わる。

中では、コールとクリスタルが、自分たちのネットニュース報道に興奮していた。

一方、ガスは家の周囲にも警察の捜査が及んでいることを警戒していた。

そんな、ガスの気持ちを知ってか知らでか、コール達は次の事件も世間が期待しているとして今後も襲撃を繰り返すと、ガスの認識とはだいぶズレたことを言う始末だ。

呆れたガスは、グループから抜けることを告げ、分け前を取りに隠し場所に向かおうとする。

しかし、その行為を許さないコールはガスに背後から襲い掛かる。

やっぱり、スカレンゲックよりもブルットバッドの方が悪辣なのか?

ガスに馬乗りになったコールは、ガスの顔を何発も殴りつける。

二人に駆け寄るクリスタル。

クリスタルは仲裁に入るのかと思いきや、なんと、ガスの首に噛み付き、その息の根を止めてしまう。

しかも、「楽しみがなくなっちゃう!」と言いつつ。

コールとクリスタルは、まったくもって童話通りの悪い狼(ブルットバッド)だ。



場面は、ニックとハンク、そして、ウー巡査が銃を構えつつガスの部屋にやって来るシーンに変わる。

亀裂の入った214号室のドアを開けニックが中に入ると、ドアの近くに首を噛み切られたガスの死体が横たわっていた。

ガスの靴裏には、カスリッジ工業の建物内で見た物質が付いていた。

そこで、ニックとハンクはカスリッジ工業に向かうことにした。



場面は、晴天下の古めかしい建物の外観に変わる。

ポートランドは夜なので、時間的ずれから場所はヨーロッパか?

ここは、おそらくヴェッセン評議会の建物だろう。

中では、ロザリーと電話で話した老人がデスクに座っている。

老人はコールとクリスタルの写真を老眼鏡越しに鋭い眼光で見つめている。

この老人が、デ・グルートなの?

彼のデスクの正面には、黒いスーツを着た黒髪の精悍そうな壮年男性が座っていた。

壮年男性は、ネットから“感染”が広がっている状況を伝えていた。

感染とは、ヴォーガ状態でヴェッセン達が悪事を働くことかな。

老人は、「皆に思い出させねば。我々の安全がいかに脆いかを!」と言うと、早急な対処を壮年男性に命じるのだった。



場面は、ニックとハンクが闇夜の中、カスリッジ工業の建物内に突入するシーンに変わる。

ニック達は、他の建物の一部に明かりあることを確認する。

その明かりの元では、コール達が盗んだ金を回収していた。

そこにニック達が徐々に近づいていく。

ニック達に気付いたコールは、二人に向かっていきなりマシンガンを発砲する。

ニック達も応戦し、派手な銃撃戦が展開される。

しかし、弾が切れたクリスタルは逃走図り、それをハンクが追う。

追い付かれたクリスタルは、ブルットバッドにヴォーガしてハンクに牙を向く。

しかし、ハンクに「良いマスクだ!」と褒められつつ殴られ、あっさりと逮捕されてしまう。

ハンクも、だいぶ強くなったな。

一方、ニックは逃げ出したコールと格闘状態となる。

コールはブルットバッドにヴォーガしているが、ニックには全く敵わない。

押さえつけられたコールは、こちらもニックにあっさりと逮捕された。

しかし、コール達は余裕をかましていた。

それは、ニックがグリムでも刑事である以上は安直に殺せないし、現金の証拠があってもマスクの証拠がないため、強盗犯であるとの証明が難しいと思っていたからだ。



場面は、レナードが一連の銀行強盗事件の犯人逮捕について、警察署内で記者会見するシーンに変わる。

そこに、ニック達によってコール達が連行されて来た。

コール達は、すぐに釈放されると嘯きつつ警察署内の廊下を連行されていた。

すると、正面から近づいて来たグレーのスーツを着た男に二人とも近距離で撃たれてしまう。

ニック達は突然のことで、これを阻止することができなった。

ハンクがグレーのスーツの男を取り押さえる一方、ニックはコール達の首筋を触って死亡を確認する。

諦めの表情でふと見上げるニックの視線の先には、全てを予想していたような顔をしたレナードが立っていた。



場面は、ヴェッセン評議会の建物に変わる。

中では、あの老人がコールとクリスタルの死亡写真を確認していた。

老人は、壮年男性から地元の者が処理したこと、そして、処理されたとの情報がマスコミによって大々的に報道されたこと、その後に問題がないこと、の報告を受けていた。

マスコミを呼んでいたのはレナードだとすると、彼も“処理”に一枚噛んでいたということか?

報告に満足した老人は、コールとクリスタルの死亡写真をシュッレッターにかけるのであった。



場面は、ジュリエットがベッドで寝ているシーンに変わる。

ジュリエットの携帯が鳴る。

相手は、Unknownだった。

ジュリエットが携帯に出ると、低い不気味な声が聞こえてくる。

驚きで起き上がったジュリエットが、携帯の画面を見ると閃光が走っている。

ジュリエットが「誰、誰なの?」と叫んでも返事はない。

不穏な気配を感じたジュリエットがベッドの周りを見ると、なんと、閃光が走りまわる大穴にベッドが浮いていた。

そして、部屋中に低い不気味な声が響き渡っているのであった。

ここで、第14話の終了です。

スポンサーリンク


2.総合的な感想

ニックレナードの関係ですが、少しは進展があるのか思いましたが、あっさり元の関係に戻ってしまいました。

ニックはジュリエットとの関係に固執するだけでなく、もっと聞くべき事はあるのと思うのですが・・・。

それに、レナードの真の目的への“突っ込み”も足りません。

また、レナードも“ケアザイタ・シュリッヒ・ケネン”であるハンクに対し、「クラブへようこそ!」と悠長なことを言っています。

う~ん、ちょっと納得がいきませんが、今後の展開を見守ろうと思います。

その一方、今回はヴェッセンの平穏を守る“ヴェッセン評議会”なる謎の組織が登場してきましたね。

この評議会は、“”を破るヴェッセン達を、実力をもって罰する強力な組織であるようです。

思い返してみれば、ヴェッセンは個々の能力では人間よりはるかに優れた存在です。

ですが、そんな彼らでも人間全体に比べれば圧倒的に少数です。

であれば、その力を誇示したヴェッセンは、それを恐れる圧倒的多数の人間達によって駆逐される結果を招くことになりかねません。

つまり、人間とヴェッセンがうまく共存するためには、“”が必要であり、掟破りを取り締まる“評議会”も必要と言うことなのかな。

このような考えに及んだ時、先ごろ映画化された“寄生獣”の登場キャラ「田村玲子」が頭によぎりました。

彼女は、人間よりも生物として優れた能力を持つ寄生獣(パラサイト)だったのですが、寄生獣としての種族は人間全体よりも数が少なく、これを弱いと捉えて人間達と上手く共存することを模索していました。

ここでは、寄生獣とグリムは別の物語なので詳細は省きます。

興味のある方は“寄生獣”をキーワードにしてググってみてください。

また、別の見方をすれば、視聴者にグリム世界のリアリティー感を出そうとしたのかもしれません。

例えば、力を持ったヴェッセン達が長年に渡って人間界に上手く潜んでいることは設定として無理があると、疑問を持つ視聴者がいるとします。

その視聴者に対し、彼らが目立たなかったのは、中世の魔女狩りで懲りたヴェッセン達が掟を定めると共に評議会を結成し、評議会がきちんと機能しているからと説明したかったのかもしれません。

ところで、ジュリエットですが、呪いを解くべく最初のステップとなる効果が表れ始めましたね。

正直、ジュリエットはうざいし、何よりも彼女との関係ではニックが可哀想なので、さっさと治ってしまえと思う自分がいます。

では、また。