前回のストーリーは、ハンクが制服警官時代に関わった過去の事件絡みのものでした。
それも、ヴェッセン絡みの冤罪事件で、冤罪で逮捕された男フェレンの死刑執行にタイムリミットギリギリで待ったをかける、手に汗握る展開でした。
ヴェッセンが犯人の場合、冤罪の証明は困難を極めます。
そもそも、大抵の人間はその存在さえ知らないのですから。
そう言えば、ハンクはガタイが良いので制服姿も様になっていました。
さて、今回は、あのアダリンドがポートランドに帰って来ます。
彼女の目的は如何に?
では、早速、GRIMM/グリム・シーズン2の第12話のあらすじに突入します。
なお、あらすじ内の緑文字は自分のちょっとした感想です。
1.シーズン2第12話「魔女の逆襲」のあらすじ
前回からの続きで、場面はロザリーの店の中。
店を訪ねたレナードとジュリエットは熱いキスを交わしている。
奥から出て来たモンローは、レナードの相手がジュリエットと判り驚愕する。
一方のジュリエットも見られた相手がモンローだと知る。
気まずい上に状況の言い訳に苦慮するジュリエットは、ロザリーの店から飛び出してしまう。
追いかけるレナードだったが、ジュリエットが車に乗り込み走り去る様子を当惑の表情を浮かべながら見送るしかなかった。
見送るレナードの視線が外れた頃、ジュリエットの車の後を全身黒ずくめのライダーが乗った黒いバイクが追っていく。
ジュリエットに逃げられたレナードは、仕方なしに自分の車に乗り込み去っていく。
そして、その後も同じようなライダーが乗った黒いバイクが追っていく。
場面は、あるホテルの正面玄関に変わる。
玄関前には高級リムジンが横付けされる。
車からは顔が見えないが赤いハイヒールと黒の服が印象的な女性が降り、ホテルに入って行く。
女性の後ろに従い歩く男性の掌には“ある文様”が刺青されていた。
アダリンドの登場か?
赤いハイヒールと黒い服、そして従える屈強な男は、当に魔女の降臨を醸し出している。
ところで、男性の掌の文様はヴェッセンの王家の“フェラート”のマークだったかな?
場面は、警察署に変わる。
レナードが自分の執務室に向かい歩いている。
その表情には当惑とイラつきが表れていた。
レナードを見掛けたニックとウー巡査は、ある報告をしようとして話し掛けるが、無下に断られてしまう。
レナードのイラつき具合と、まるで二人を避けるかのような態度にニックとウー巡査は当惑気味だ。
すると、ニックの携帯が鳴る。
ジュリエットからだった。
内容は、今夜自宅で“話し合い”をしたいと言うお願いだった。
急なお願いに加えジュリエットの焦る声に若干当惑するニックだったが、“話し合い”を約束するのだった。
ジュリエットとの会話を切ると、間髪入れずにまた携帯が鳴る。
今度はモンローからだ。
あたふたした様子のモンローは、ジュリエットと会う前に“話がある”ため自分の家に来ないかと誘う。
ニックは、どうするか決めて後で連絡することにした。
携帯を切ったニックは、“どう言うことだ?”との表情を浮かべるのだった。
場面は、例のホテルの正面玄関に変わる。
レナードとジュリエットを追っていた黒ずくめの2台のバイクが停まる。
ヘルメットを取った一方は黒髪の女、他方は髭面の男だった。
ある部屋に案内された二人は、掌の“あの文様”を赤いハイヒールの女性に見せる。
文様を確認した女性は、「それじゃあ、“警部”と“新しい恋人”について判った事を教えて!」と言いつつ振り返る。
そして、振り返り顔が見えた女性は、そう、あのアダリンドだった。
タイトルバックと共に、モンローの家の中に場面は変わる。
ニックはモンローから衝撃の内容を告げられる。
それは、モンローが店番をするロザリーの店に来た男とキスをしていた相手が、ジュリエットに“そっくり”だと言うことだった。
思いがけない内容にショックを受け、落胆の表情を浮かべるニック。
相手を尋ねるニックだったが、モンローは男のことを知らなかった。
そして、二人の関係性や何故そうなったかの詳しい状況も判らなかった。
もしかしたら、“人工呼吸”をしていたかもとニックを慰めるのだった。
人工呼吸とは、だいぶ無理筋だと思うぞ、モンローよ。
あまりに突拍子もない慰めの言葉に思わず笑ってしまったではないか!
落胆の後に怒りが込み上げた表情のニックは、モンローの家を後にしようとする。
その際、モンローは“アダリンドの呪い”のせいもあると、ニックの怒りを和らげようと声を掛ける。
しかし、ニックはジュリエットがモンローを認識したことから、その行為に少なくとも“自覚が有った!”として、怒りが和らぐ様子はなかった。
ニックを見送った後、モンローはすっかり後悔するのだった。
場面は、警察署内のレナードの執務室になる。
レナードはジュリエットに電話をしていた。
レナードは「すべき事しないと!」と治療のためにジュリエットを説得しようとした。
しかし、ジュリエットはスパイスショップの男はモンローと言い、自分の知り合いだけでなくニックの友人でもあると告げる。
ちょうど、ジュリエットの元にはニックが帰って来たために電話は終わる。
部屋に入って来るニックの表情は明らかに怒っていた。
ヤバッ!一目でそれと判る位に怒っている。
でも、一見落ち着いているようにも見え、またそこが怖い!
ぎこちない挨拶をした後、すぐに本題に入るニック。
ジュリエットは、単刀直入に他に好きな人がいると告げる。
相手が誰なのか詰問するニック。
しかし、ニックはジュリエットがいざ相手の名を明かそうとすると躊躇して押し止めてしまう。
そして、「知りたくない、俺にはもう関係ない!」との言葉を残して家を出て行ってしまうのであった。
場面はモンローの家に変わる。
尋ねて来たのは、憔悴した様子のジュリエットだった。
ジュリエットは、ロザリーの店での出来事を話すためにやって来たのだ。
しかし、上手く話すことができずにモンローの胸の中で泣きだしてしまう。
モンローは優しく慰めジュリエットを家の中に案内するのであった。
モンローは、本当に友人思いで優しい奴だ!
場面は、自宅マンションのエレベーターにレナードが乗り込む場面に変わる。
閉まろうとするエレベーターの扉を止め、あの黒ずくめのバイク乗りの男女が押し入って来る。
そして、「殿下!」と話し掛けつつ掌の文様を見せる。
文様を確認したレナードは、一言、「何の用だ!」と返すのであった。
場面は、ハンクの家に変わる。
ハンクは、“侘しい夕食”の準備をしていたが、そこにアダリンドが訪ねてきた。
アダリンドの突然の訪問を警戒するハンク。
当然だな!
アダリンドは、表向きハンクへの過去の行為を謝罪すると共に、自分の母の死の件を尋ねに来たのだった。
ハンクの「また、クッキーでも(持ってきたのか)?」の嫌味に対して、アダリンドの「焼き菓子ブームは終わったから!」の返しに思わず笑ってしまった。
アダリンドが帰った後、ハンクはニックに連絡しようとテーブルに置いた携帯に手を伸ばすや否や、犬または狼のような容貌の二人組のヴェッセンの襲撃を受けてしまうのだった。
場所は、レナードの家に変わる。
あのバイク乗りの男女によってレナードは自宅に半ば軟禁状態とされていた。
でも、しっかりワインを飲んでいるあたりは、さすが王族の一員だ。
そこに、アダリンドがやって来る。
アダリンドはレナードと嫌味な挨拶を交わしつつ、本題に入る。
それは、“48時間以内に鍵を手に入れろ”とのエリックからの要求だった。
拒否する場合は、レナードの“本性”と“マリー伯母さん殺害への関与”をニックにバラすと脅すのであった。
要求を述べるとさっさと帰って行くアダリンドと男女のバイク乗り。
場面は、ボディが朝焼けに染まるトレーラーの外観に変わる。
中では、ニックが簡易的なベッドを作って寝ていたが、その携帯が鳴る。
慌てて出ると、それはハンクが襲われた旨のウー巡査からの連絡だった。
ニックは、早速、ハンクが入院した病院に向かうのだった。
場面はモンローの家に変わる。
テーブルに着くジュリエットにお茶を注ぐモンロー。
話始めるジュリエットだったが、実はロザリーの店での出来事を説明しに来たのではなかった。
それよりも、昏睡状態に陥る直前にモンローの家で何があったのかを質問するためにやって来たのだ。
しかし、モンローはジュリエットの質問に肝心な部分で答えることができなかった。
モンローがブルットバッドのヴェッセンで、しかもニックがそれを退治するグリムで・・、メチャややこしく難しい説明をしなければいけないしね。
ジュリエットは、自分がまるで“蚊帳の外”に置かれている状態であり、特にその事に不満があったのだ。
しかし、モンローは蚊帳の外に置かれている事が良い場合もあると説明する。
その説明に納得しないジュリエットだったが、モンローをこれ以上困らせることも出来ないため、出て行くのであった。
出て行くジュリエットに「すまない!」と謝るモンローが、本当に気の毒だ。
場面は、入院したハンクの病室に変わる。
意識の無いハンクが寝るベッド横のソファーにはニックが腰かけていた。
程なく意識を取り戻したハンクは、ニックに襲われた状況を説明する。
ハンクの状況説明から、アダリンドが例の“鍵”を手に入れるため、邪魔になるハンクを予め排除しようとしたと確信するニック。
ニックは、アダリンドを探すべく病室を後にするのだった。
場面は、パリの協力者に連絡するレナードの執務室に変わる。
レナードはアダリンドに脅された状況を説明していた。
レナードは“フェラート”が影で動いているとの自身の見解も伝えた。
その後、電話を切った協力者の方は、ハンクを襲った同じ種類のヴェッセンに襲われてしまう。
一方、電話を切ったレナードの元には、ニックがやって来てハンクの状況と共にアダリンドが関わっていることを報告する。
レナードは母親殺害の件も絡めてアダリンドを見つけ出すようニックに指示する。
お前は、昨晩会っているだろうが!
その白々しさが、逆に見事だ。
早速、ニックはハンク襲撃の容疑者としてアダリンドの手配をウー巡査にお願いする。
その直後、モンローからの連絡が携帯に入る。
内容は、昨晩ジュリエットが訪ねて来てソファーに寝たこと、そして、昏睡に陥る夜のことを尋ねられたことだった。
ニックからは、アダリンドが戻ったこと、ハンクが襲われたことを伝え、ジュリエットを引き止めておくようモンローにお願いする。
ジュリエットがアダリンドによって危害を加えられるかも知れないからだ。
しかし、ジュリエットは既に出て行ったと知ったニックは、ジュリエットを最優先に探すべく動き出すのであった。
場面は、ニックの家に変わる。
ちょうど出掛けようとするジュリエットは、ニックからの連絡を携帯画面で確認するが無視して玄関ドアを開ける。
なんと、そこにはアダリンドがいた。
アダリンドの行動はニックの読み通りだ!
場面は、ニックが自宅に戻って来るシーンに変わる。
玄関ドアを開けつつジュリエットの名を叫ぶニック。
家の中を探すが、ジュリエットは既に居ない。
家に侵入する足音が聞こえたニックは銃を取り出す。
そして、「動くな!」と侵入者に銃を向けると、なんとモンローだった。
アダリンドの事を聞いて心配になったモンローは様子を見に来たのだ。
モンローは、ジュリエットにもう一度電話を掛けろとニックを促す。
場面は、ポートランド・ジャヴァと言う名のカフェに変わる。
中では、ジュリエットとアダリンドがお茶をしていた。
ジュリエットの携帯には、ニックから連絡が何度も入るがジュリエットは無視していた。
早く、携帯に出やがれ、ジュリエット!
ジュリエットは、ニックと上手くいかなくなったのは、アダリンドの猫に引っ掻かれて昏睡した以降と説明していた。
アダリンドは昏睡が自分の“呪い”が原因とジュリエットが気づいているかを確認する。
気づいていない事を確認すると、今度は自分の状況、ハンクと別れた後にヨーロッパに行ったこと、ウィーンで仕事を得たことを話し始めた。
そして、ウィーンにいる時に母の殺害を聞いたことも付け加えた。
この辺りの同情を引く話の展開の仕方は、さすがに上手いと思った。
さすが、アダリンドだ!
すっかり話の主導権を握ったアダリンドは、ジュリエットにニックの他に誰か好きな人がいるか探りを入れる。
そして、ジュリエットの様子から“呪い”は上手くいっていることを確信するのだった。
場面は、警察署内に変わる。
ニックはウー巡査からアダリンドのアメリカ入国情報の報告を受けていた。
それによると、入国したことは確かだが宿泊先は不明とのことだった。
そこで、ニックは携帯のGPSからジュリエットの現在位置を調べるように頼む。
怪訝な顔をするウー巡査には、ジュリエットとアダリンドは知り合いだからと、理由を付け加える。
その後、レナードの執務室に呼ばれるニック。
レナードはニックにジュリエットの様子について探りを入れる。
ニックは、「他に(好きな)誰かいるみたいです。」と答える。
険しい表情となったレナードは、「相手は?」と聞くが、ニックの「知りたくなくて。」の答えに安堵の表情を浮かべる。
そして、白々しくも慰めの言葉を掛けるのであった。
そこに、ウー巡査からジュリエットがポートランド・ジャヴァにいるとの報告が入る。
ニックは、ジュリエットはアダリンドと知り合いであるため、その所在を確認している旨をレナードに報告する。
その報告を聞いたレナードは、一瞬バツの悪そうな表情を浮かべるのであった。
レナードは、アダリンドとジュリエットが何を話しているのか、とても気になるようだ。
まあ、そうだろうよ!
場面は、カフェに変わる。
アダリンドとジュリエットは、昏睡後に“ニックのみを忘れた記憶障害”について話していた。
アダリンドは話の途中からマリー伯母さんのトレーラーの事を上手く聞き出していた。
その途中、ジュリエットの携帯にニックからの何度目かの連絡が入る。
仕方なく携帯に出るジュリエット。
ニックは、アダリンドとお茶していることを確認すると彼女に代わってもらうことに。
会って話したいと要求するニックに、アダリンドは大胆にもカフェに来るように提案する。
ニックの「直に行く!」との返事を聞き携帯を切ったアダリンドは、マリー伯母さんのトレーラーの事を再度ジュリエットに質問する。
ジュリエットは、アダリンドの誘導にはまり、トレーラーの内部の事、そして何処かの保管場所へ移動された事までも話してしまう。
その直後、カフェにはニック達が複数のパトカーでけたたましくサイレンを鳴らしながら到着する。
アダリンドはウー巡査によって逮捕される。
ニックの他に、レナードまで来ていたのはなぜ?
アダリンドの逮捕に納得できないジュリエットは、ニックに喰ってかかる。
相変わらず、融通が効かないジュリエットにイラっとする。
レナードは連行されるアダリンドに「危険を冒している!」と警告するが、彼女はわざと捕まったようだ。
そして、自分は殺されたキムラの二の舞になるつもりはないと反論するのであった。
場面は、ハンクの家の内部に変わる。
荒らされたままの室内には、モンローが足を踏み入れていた。
モンローはその残り香を嗅ぎ、ハンクを襲撃した犯人はフントイェガーであることを突き止めるのであった。
フントイェガーは犬型のヴェッセンであり、追跡能力に優れるだけでなく冷酷かつ狡猾な種族である。
場面は、署内の取調室に変わる。
ニックはアダリンドに自分の母親が殺された時に何処にいたか質問する。
アダリンドはウィーンに居たと答えるや否や、ニックとジュリエットが上手くいっていない事で揺さぶりを掛ける。
アダリンドの方が上手だ。
最初の質問をはぐらかされたニックは、今度はハンクがアダリンドと会った後に襲われた件を質問する。
アダリンドは自分の関与をいけしゃあしゃあと否定する。
そこで、ニックはハンクと会った後のアリバイを確認する。
アダリンドは、宿泊先の“ホテル・デラックス”の212号室に帰り、ルームサービスを頼んでずっと部屋に居たと答える。
その前にレナードに会っているけどね!
また、部屋は自分が現在働いているロッテルダムのGQR工業の名義で取っているとも答える。
その後、逆に“鍵”のありかを明かすようにニックに迫るのであった。
マジックミラーの向こうで聞いているレナードに聞かせるためかな?
押されぎみのニックは、尋問を打ち切ることにした。
取調室から出ようとするニックに、アダリンドは「私の猫がどうなったか知らない?」とダメを押す。
そして、ニックが無言で部屋を出ると、ミラーの向こうのレナードにウインクをし、鍵の事を探るように合図をする。
男二人を手玉に取るアダリンド、その狡猾さが逆に清々しい。
ニックは隣室のレナードに尋問が失敗した旨を報告する。
レナードは、すかさず“鍵”のことでニックに探りを入れるが、ニックは知らないふりをするのだった。
場面は、自分のデスクで“GQR工業”の事をパソコンで調べるニックに変わる。
画面を食い入るように見るニックの携帯にモンローから連絡が入る。
それは、ハンクの家を調査したところ、複数のフントイェガーに襲われたこと突き止めたとの内容だった。
ニックは今回の件にフェラートが絡んでいると確信する。
ニックからは、アダリンドが働くGQR工業はフェラートと関係がある上、あの“モヴェ・ドン”を乗せて来た船を所有していたことも伝える。
ニックとモンローは、まずはホテル・デラックスの212号室に探りを入れることにした。
ハンクが襲われた件で、モンローも十分に気合いが入っているようだ!
場面は署内の留置所に変わる。
レナードは牢内のアダリンドと鉄格子を挟んでニックの持つ“鍵”について話していた。
そして、アダリンドは“鍵”はマリー伯母さんのトレーラーにあるかもと情報を与える。
そこで、レナードはポートランド内のトレーラーの保管場所を調査することにした。
場面は、アダリンドが宿泊する212号室をノックするモンローに変わる。
モンローは友人の部屋と間違ったふりをし、中に居る者たちがフントイェガーであるかを確認する。
モンローは友人の名を“リロイ”と言っていたが、あのスパイスの調合を間違って与えて暴走させたリロイかな?
一方のニックはトレーラーに行き、保管していた“鍵”を回収していた。
そこにモンローから連絡が入る。
内容は、アダリンドの部屋にはハンクを襲った2人の他、合計4人のフントイェガーが居ることであった。
ニックはすぐに行く旨を伝えた後、携帯を切って武器庫を開ける。
その視線の先には、複数のトゲ付きの棍棒があった。
モンローは、再度、212号室をノックする。
そして、強引に中に入ってわざと怪しい態度を取り、部屋から追い出される。
フントイェガー達をおびき出す作戦だった。
ニックとモンローは屋外のフードコートらしき場所で迎え撃つことに。
まんまとおびき出されたフントイェガー達は、モンローを取り囲み襲いかかろうとする。
その時、背後に棍棒を携えたニックが現れる。
ニックがグリムと気が付いた3人は、ヴォーガしてニックに突進してくる。
しかし、ニックはあっという間に3人を打ちのめしてしまう。
ニック強すぎる!
当に鬼に金棒ならず、グリムに棍棒だ!
その強さに驚いた残りのフントイェガーが逃げようとするが、モンローのラリアットをくらって倒れてしまう。
ニックは、瀕死状態の女のフントイェガーから情報を引き出そうとする。
女のフントイェガーは何かを話そうとする。
しかし、モンローに倒されたフントイェガーがいつの間にか近づいており、口封じのために彼女の首に噛み付き殺してしまう。
一瞬の隙を突かれたニックだったが、反射的に口封じをしたフントイェガーも倒してしまう。
ニックは結局のところ、フントイェガーの全てを殺してしまった。
まじで強すぎる!!
ニックとモンローはフントイェガー達のIDや携帯を回収して立ち去ることにした。
場面は留置所内でベッドに座るアダリンドのシーンに変わる。
そこに、ニックが「君のフェラートの友達と話した!」と言いつつやって来る。
ニックはアダリンドがフェラートに仕えている事を確認し、留置所から解放された場合、口封じのために身の危険が及ぶことを匂わせる。
すると、アダリンドは留置所に留まるため、マリー伯母さんの殺害未遂を自白することにした。
そして、殺害未遂には黒幕となる共犯者がいることも伝える。
ニックは、その黒幕が王族の一人なのかと質問する。
すると、アダリンドは王族の名前と鍵の交換を提案する。
ニックは「ヘクセンビーストじゃなくても、十分魔女っぽいな!」と嫌味を言い、その場から去ることによって提案を拒否するのだった。
場面は、ニックの家の寝室に変わる。
ベッドには、眠れないジュリエットが横になっていた。
すると、ドアが開きニックが寝室に入って来る。
ニックは、家を出て行くために荷物を取りに来たのだった。
この家はニックの名義じゃなかったの?
それとも、ジュリエットとの共有名義だったのかな?
出て行かざるを得ない状況に追い込まれたニックがまったくもって可哀想だ。
場面はモンローの家をノックするニックに変わる。
ニックは、モンローのゲストルームにしばらく厄介になることに。
ニックが来ることを予期したモンローは、事前に部屋を用意していたようだ。
モンローは、友人思いの本当に優しい奴だな!
ニックと今後のことを話していたモンローだったが、“あるもの”をニックに見せることを決意する。
決意を固めるまで、悩みすぎて自分が捻じれて“プレッツェル”になりそうだったとの表現がモンローらしくて笑った。
その“あるもの”とは、モンローが偶然に録画したある人物が記者会見するニュース映像だった。
モンローは、記者会見する人物がロザリーの店にジュリエットを連れて来た男だと説明する。
その人物は、あのレナードだった。
モニターを見つめるニックの表情には、初めに驚きがあり、次に静かな怒りが込み上がっていた。
ニックの様子を見たモンローは驚きつつ、「この男を知っているのか?」と問い掛けるのであった。
場面は、暗闇の中、ヘッドライトを点けた一台の車が停車するシーンに変わる。
車から降りてきたのはレナードだった。
レナードが歩み寄る先には、マリー伯母さんのトレーラーがあった。
ここで、第12話の終了です。
2.総合的な感想
久しぶりに登場したアダリンドでしたが、タイトル通りに十分な魔女っぷりでした。
ニックもレナードも振り回されっぱなしです。
ハンクなどは、手下のフントイェガーに襲撃されて実害を追う始末です。
なんだろ、その狡猾さが逆に清々しく、ジュリエットよりも好感を持ってしまう自分がいます。
まあ、今のジュリエットの状態のそもそもの原因は、彼女の呪いのせいなんですけどね。
それに、ハンクのクッキーでも持ってきたのかの嫌味に“焼き菓子ブームは終わったから、もう作らない”と切り返すなどギャグのセンスもなかなかです。
これとは対照的に、ニックとジュリエットの板ばさみになりつつも二人の友情に応えようとするモンローの優しさが際立ちました。
同じヴェッセンでも種族によって大分違いますね。
あ、アダリンドはもう人間でしたね。
ところで、今までスローペースだったレナードとジュリエットの関係が、ここにて来て加速してきましたね。
レナードはジュリエットの相手である他、実は王族だしニックの鍵も狙っています。
その事実をニックが知った時、レナードとの関係は一体どうなってしまうのか?
グリムとしてずば抜けた戦闘能力を開花したニックと、ハーフ・ザウバービーストのレナードが、鍵とジュリエットを巡って対峙する様子は見物です。
一対一で対決する場合、今のニックには怒りパワーもあるためにレナードを圧倒しそうです。
ですが、人間社会での互いの地位もあるため、どのような結末となるのかも興味があります。
まあ、何れにしても次回が楽しみです。
では、また。