前回のストーリーでは、アダリンドがポートランドに帰って来て色々とやらかしてくれました。
彼女は、この土地で自分が関わった男達、すなわち、ニック、レナード、ハンクを言わば“手玉”にとります。
まさに、その魔女っぷりを遺憾なく発揮します。
3人ともすっかりアダリンドのペースに巻き込まれてしまいます。
私は、彼女のアクの強いキャラに逆に魅かれてしまっています。
ところで、最後にジュリエットの相手がレナードだとニックに判ってしまいましたね。
今回、二人は直接対決することになるようですが、どのような結末または落とし所を迎えるのでしょうか?
では、早速、GRIMM/グリム・シーズン2の第13話のあらすじに突入します。
なお、あらすじ内の緑文字は自分のちょっとした感想です。
1.シーズン2第13話「対決」のあらすじ
前回からの続きで、モンローの家でレナードの記者会見の録画映像を見つめるニック。
映像を止めたモンローは、ニックに知っている男なのか確認する。
ニックは自分の上司であると答える。
モンローはジュリエットの相手がニックのボスであることに、これ以上無い危うさを感じる。
すると、ニックが家を出て行こうとする。
レナードの元にでも乗り込むのか?
それとも、ジュリエットに真意を聞きに行くつもりか?
モンローは必死でニックを押し止める。
怒りに我を忘れたニックを一時でも落ち着かせたかったからだ。
モンローは「自分の人生を台無しにするつもりか!」と説得していたので、おそらくレナードのところだろう。
確かに、ニックは怒りで相当ヤバくなっているようだ!
しかし、モンローの制止を振り切って玄関から外に出掛かった時にニックの携帯が鳴る。
それは、ホテル・デラックス近くの駐車場で発生した4人の殺人事件についての呼び出しだった。
4人とは、ニックが始末したフントイェガー達だ。
ニックは、取り敢えず現場に向かうことにした。
「犯人は判っているだろ!」のモンローが投げかけた言葉に激しく同意してしまった。
場面は、トレーラーの前に佇むレナードに変わる。
そこに、1台の車がやって来て停まる。
車からは、頭髪が薄く眼鏡を掛けた小太りの中年男性が降りてくる。
男はレナードとトレーラーの型番など二、三の言葉を交わした後、眼鏡を外すなりシャーフブリックにヴォーガして鍵穴を覗きこむ。
シャーフブリックはフクロウ型のヴェッセンで、金色の大きな目で鍵穴を見れば、内部構造を把握して最適な鍵を選び出すことができるのだ。
シャーフブリックは人間の姿に戻り、選んだ鍵をレナードに与える。
そして、レナードの「この事は忘れろ。」の指示に「了解。」とだけ答え、さっさと帰って行くのであった。
その後、レナードは鍵を開けてトレーラーの中に入って行く。
内部の明かりをつけ、資料や武器庫を順番に探っていく。
ある引き出しを開けていると、携帯が鳴る。
フントイェガーに関する事件の呼び出しだった。
場面は、フントイェガー殺害事件の現場に変わる。
現場に駆け付けたニックは、ウー巡査から状況説明を受けていた。
ウー巡査は、「銃創や薬莢がなく凶器も無いことから、昔ながらの素手の勝負だな。」との感想を述べていたが、それがニックの仕業だと知ったらさぞかし驚くだろうな。
ニックは、捜査を進めるフリをし、目撃者や防犯カメラ、そして被害者達のIDさえも無いことをしれっとウー巡査に確認する。
まあ、そういう場所を選んだわけだし。
そこに、レナードが「酷いな。」と言いつつ、やって来る。
ニックは、「ええ、そうですね!」と答えるが、口調がきつく目は明らかに怒っていた。
そのニックの表情に不穏さを感じるレナードだった。
タイトルバックと共に、レナード、ウー巡査、そしてニックが現場検証するシーンに変わる。
ニックは、「被害者になるべき相手に反撃されたのでは?」と自分の意見を言ってみる。
まあ、実際その通りなんだけどね。
そして、「よほどのことが有ったのでしょうね!」、また、「思いもよらない事実が見つかるかもしれない!」と意味深な問い掛けをレナードにする。
レナードは表向きその問いを無視する。
一方、ウー巡査は、すべての遺体の掌に特徴的な文様があることに気が付く。
レナードに何か思い当たるか問われたニックは、8ヶ月前に公園で見つかったバルツの遺体に同じ文様があった旨を答える。
明らかに、ニックはレナードに悪態をついている。
すると、レナードの携帯にジュリエットからの連絡が入る。
内容は、ニックが家を出て行ってしまったこと、そして、家に来てほしい旨のお願いだった。
レナードは時間ができたら直に電話すると答えて電話を切る。
その電話する様子を注視するニック。
相手はジュリエットなのか確認していたのか?
3人は、指紋や防犯カメラから何か情報を得られるまで出来る事が少ないため、取り敢えずは現場から撤収することにした。
レナードは「彼らは、相手を過小評価していたな!」と感想を述べつつ、ニックに疑いの表情を向ける。
ニックは、その感想に「フッ」と鼻で笑うのであった。
場面は、レナードの執務室に変わる。
彼は、ウィーンの協力者に連絡していた。
フェラートが派遣した4人のフントイェガーが始末された旨を連絡していた。
そして、彼らの身元と黒幕の確認を指示していた。
ただ、レナードは、兄のエリックが黒幕と確信していた。
一方、協力者からは別の協力者であるジャックが犠牲になったと報告があった。
そう言えば、前回、レナードと電話で話していた禿げた初老の男性がフントイェガーに襲われていたな?
その途中、執務室のドアがノックされたのでレナードは電話を切る。
ノックをしたのはニックであり、ウー巡査と3人でホテル・デラックスの玄関部分の映像を確認することになった。
映像には、ホテルから立ち去るモンローが映っていた。
その後、殺された4人がモンローを追うように出掛けて行く様子も映っていた。
ニックは、モンローに容疑が向かないように取り繕うことにした。
その後、頭痛で体調が悪いレナードに配慮し、ニック達は執務室から出て行くことにした。
執務室を出る間際、レナードにガンを飛ばすニックがコエ~。
場面は、モンローの家に変わる。
モンローはなぜかガラス窓を拭いていた。
何かしていなと、落ちつかないからかな?
その時、ロザリーから電話連絡が入る。
ニックからと勘違いしたモンローは携帯に焦った様子で出てしまう。
心配する様子のロザリーにモンローは事情を説明する。
内容は、ジュリエットに他に好きな男ができたこと、その男はニックの上司のレナードであること、彼は強迫的行動に悩まされていたこと、そして、二人で店に来店した時にキスしていたことであった。
その説明を聞いたロザリーは、ジュリエットがかかった“呪い”を解いたのはレナードであると確信する。
どう対処しようか心配するモンローに、ロザリーはポートランドに帰ると告げるのだった。
場面は、ニックの家の外観に変わる。
そこに、レナードが車でやって来る。
玄関ドアをノックするとジュリエットが出て来る。
なんと、二人はキスを交わしながら家の中に入って行く。
ニックは、その決定的な場面をすこし離れた所に停めた自分の車から確認していた。
頭に血が上った様子のニックは、家に乗り込むために車から降りてズカズカと歩きだす。
二人の浮気現場を押さえるということか?
修羅場となるのか?
ニックが玄関に迫ろうとしたその時、携帯が鳴る。
相手はモンローだった。
モンローよ、ナイスタイミングだ!
モンローはロザリーから聞いた内容をニックに説明する。
ジュリエットを目覚めさせた相手がレナードであり、そのために二人は魅かれ合う強迫観念にかられていると。
つまりは、二人はアダリンドの“呪い”のせいで衝動を抑えられないのだ。
だから、馬鹿げたことをする前に帰ってこいとニックを説得する。
ニックは、モンローの説得に府に落ちる点があったため、怒りを無理に鎮めて立ち去るのであった。
場面は、家の中でジュリエットとレナードが熱いキスを交わすシーンに変わる。
うわ~、一線を超えそうな勢いだ!
場面は、モンローの家に変わる。
心配そうな表情を浮かべながらソファーに座っているモンロー。
すると、玄関ドアが開きニックが帰って来る。
モンローは、レナードとジュリエットの強迫的行動は、以前にロザリーの店に来たヘクセンビーストが購入した浄化用の薬と関連している可能性があると説明する。
店に来たヘクセンビーストって、アダリンドの母親のキャサリンだよね。
そこで、二人はヘクセンビーストの購入した薬のリストを調べるため、ロザリーの店に向かうことにする。
場面は、ジュリエットとレナードが激しく、いや、もはや格闘状態でキスを交わすシーンに変わる。
二人は、衝動が抑えられず、相手を噛んだり、服を裂いたり、しっちゃかめっちゃかで絡んでいる。
なんだか、予想とずれためちゃくちゃな展開に若干引き気味だ。
そして、レナードの銃を奪ったジュリエットは、それでレナードを殴り倒してしまう。
起き上がったレナードは、ジュリエットに背を向けてよろめきつつ立ちあがり、棚の物を薙ぎ払いながらハーフ・ザウバービーストにヴォーガしそうになる。
済んでのところで抑えて、振り返るとなんとジュリエットが銃を構えていた。
ジュリエットは、レナードには当たらないように何発か発砲した後、放心状態で銃を置く。
なんで?
この行動にどんな意味があるの?
状況のヤバさを感じたレナードは、家を飛び出して車で立ち去る。
立ち去った後、すぐにパトカーが駆けつけるのであった。
銃声を聞いた近所の人が通報したのかな?
場面は、ロザリーの店に変わる。
店の中にニックとモンローの二人が入って来る。
早速、ヘクセンビーストの購入した薬を調べだす。
調べる途中で、そのヘクセンビーストがアダリンドの母キャサリン・シェイドであると判明する。
また、キャサリンがレナードに渡した薬によってジュリエットが目覚めたが、互いに魅かれ合う混乱が生じたことも判明する。
早速、キャサリンを探そうとモンローが提案する。
しかし、キャサリンは既にニックの母ケリーが殺してしまっていた。
手掛かりが切れてしまったため、モンローは頭が痛くなってしまい、“ふきタンポポのエキス”を飲んで気を静めることにするのだった。
片頭痛持ちの自分としては、ちょっと“ふきタンポポのエキス”を飲んでみたい。
すると、ニックの携帯が鳴る。
それは、ウー巡査からであり、ニックの家で5発もの発砲があった旨の連絡だった。
ただ、ジュリエットに怪我はなく、銃も見当たらず、しかも、ジュリエットが黙秘しているとの内容だった。
レナードが絡んでいる可能性もあり、心配になったニックは、すぐに自宅に向かうのだった。
場面は警察署の留置所に変わる。
アダリンドは、突如、釈放されることになった。
アダリンドは、釈放に若干ながら疑問と恐怖を感じている様子だった。
場面は、ニックが自宅に着いたシーンに変わる。
ニックは、ジュリエットに状況の説明を求める。
そして、誰が撃ったのか、そして、銃をどうしたのか確認する。
ニックは、話そうとしないジュリエットに、相手が誰かは判っていると告げる。
ニックの言葉に驚愕の表情を浮かべるジュリエットだったが、それを無視するようにニックはジュリエットの傍を離れる。
そして、ウー巡査と協議の上、不法侵入者に対する正当防衛として事件を片付けることにした。
また、ジュリエットに警備を1人つけることをお願いするのであった。
場面は、不安そうな表情を浮かべながら警察署を出るアダリンドに変わる。
アダリンドは周囲を警戒しながら歩きつつ後ろを振り返るが、変わった様子はなかった。
一安心して前を向くと、そこにはレナードが立っていた。
レナードは、「話がある!」とアダリンドを強引に自分の車に乗せる。
鍵を手に入れたのかとのアダリンドの問いに、トレーラーを見つけたとだけ答える。
そして、トレーラーが何処かの問いには無言で車を出すのであった。
走り去る車の後ろ姿、その上方には青白く不気味に照らされた満月が浮かんでいた。
場面は、モンローの家に変わる。
ニックは、ジュリエットがわざと外すように発砲したこと、そこにレナードがいたこと、などの状況をモンローに説明していた。
気分を落ち着かせようとしたのか、モンローはホットミルクを作ることを提案する。
しかし、気が乗らない様子のニックを見て寝ることにするのだった。
アメリカでも、落ち着こうとする場合にミルクを飲むのかな?
場面は、レナードの車が深い森の池の畔に停車するシーンに変わる。
車から降りる二人。
再び、トレーラーの場所を問うアダリンド。
しかし、レナードは自分の強迫的行動にかられる症状を治さない限り、何も教えないと返答する。
アダリンドは力を奪われたから治せないが、ラクにすることはできると言い、レナードと関係を持つのであった。
その際、アダリンドはレナードの本当の姿、すなわち、ハーフ・ザウバービーストの姿での行為を要求するのであった。
場面は、明朝となりロザリーの帰りをバスステーションで待つニックとモンローに変わる。
出迎えに花束を用意するモンローが大袈裟すぎる!
バスから降りたロザリーとモンローは、再会するや否やキスの挨拶をする。
一方、ニックとはハグを交わすロザリー。
再会を喜んだ後、3人は早速ロザリーの店へと向かうのであった。
場面は、レナードのマンションの自室に変わる。
髪を梳かすアダリンドの元に警察署に出勤するためにスーツを着込んだレナードが近づく。
二人は、鍵がエリックに渡った後の互いの行く末を話し合う。
レナードは、自分なら絶対にエリックを頼らないと釘を差し、署に向かうのであった。
場面は、ロザリーの店に変わる。
ロザリーは、キャサリンが作った薬を使ってレナードがジュリエットを目覚めさせたとすれば、彼は王族の1人であると確信する。
また、そのせいで二人は魅かれ合うことになるが、それさえも“呪い”の一部であり、呪いが進むと一方が他方を殺してしまうこともあり、その点も懸念していた。
3人は、呪いの進行を止めるべく、薬の材料を調べ始めるのであった。
場面は、トレーラー内で鍵を探すレナードに変わる。
しかし、隅々まで探すが鍵は見つからない。
残念、既にニックが回収済みだよ!
そこで、レナードは一旦落ち着き、ニックの行動を反芻する。
そして、以前ニックが署内のデスクに何かをしまう様子を思い出すのであった。
場面は、ロザリーの店で文献をあさるニック達に変わる。
すると、モンローは1つの方法を見つけ出す。
ロザリーが詳細を調べると、レナードとジュリエットを同時に治療することを前提とし、これに最初の感染源であるアダリンドの猫が必要であった。
しかし、猫は既に車に轢かれて死んでいた。
その方法は無理と判ったが、文献にはもう1つの方法が記載されていた。
その方法をロザリーに指摘されたモンローは、内容を読んだ後に恐れと不安がない交ぜの表情をニックに向けるのであった。
場面は、警察署内に変わる。
コートを着込んだレナードが、ニックのデスクを見つめている。
おもむろに、デスクに近づいたレナードは、デスク上におかれた資料を読む振りをして椅子に座って引き出しを開ける。
そして、中をあさっていると鍵を見つけるのであった。
レナードは鍵を手に取って確認していると、後ろからハンクに声を掛けられる。
振り向きつつ立ちあがったレナードは、何食わぬ顔で鍵をコートのポケットにしまう。
そして、ニックのデスクでアダリンドに関する資料を探していたと取り繕う。
アダリンドと付き合っていた過去を突いて、ハンクの注意を逸らす点、レナードは上手い!
レナードは、去り際に昨晩まで留置していたアダリンドを証拠不十分で釈放したことを告げる。
そして、「彼女と揉めているなら、背中に気をつけろ!」と告げて執務室に向かうのであった。
この言葉は、ハンクだけでなく自分にも向けられているよね。
場面は、ロザリーの店に変わる。
ロザリーはミキサーでキャサリンが作った薬、つまり、レナードが飲んだ液状の薬を作っていた。
ミキシングの途中で、カフェモカ色から一瞬だけ血の色に変わり、またカフェモカ色に戻ったけど、その薬がとてもヤバそうな感じを醸し出している。
ロザリーは出来上がった薬をグラスに移すと、ニックに渡す。
そして、この薬を飲む事が第1ステップであると説明する。
ニックは、ジュリエットの呪いが解かれることを期待し、まさに飲もうする。
その時、ニックの携帯にハンクから連絡があった。
ハンクは、レナードがニックのデスクをあさっていたこと、そして、アダリンドの資料を探していたことであった。
鍵のことが心配となったニックは、レナードを署内に留めておくことをハンクに頼む。
そして、レナードが自分の“あるもの”を盗んだ可能性があるとモンロー達に説明し、薬は後で飲むこととして警察署に向かうのであった。
場面は、レナードの執務室に変わる。
彼は、盗んだ鍵の表面の地図を紙に写し取っていた。
写し取った地図を見たレナードは、一瞬ほくそ笑んだ後、紙をシュッレターにかける。
この行為は、鍵が本物であると確認したことなのか?
そして、鍵を持って出掛けようとするが、ハンクに引き止められる。
しかし、強引に振り切って自分のマンションに向かう。
マンションの廊下を歩いていると、ジュリエットから連絡が入る。
それは、自分の相手はレナードであるとニックが知っていることであった。
レナードは、一瞬だけ思索する表情を浮かべる。
レナードが自分の部屋に入ると、待っていたアダリンドが早速、鍵を要求してきた。
しかし、アダリンドには、トレーラーで鍵は見つからなかったと嘘をつく。
どうした、他の思惑を思いついたか?
呆れた様子のアダリンドは、「お兄さんには、あなたが一生懸命探した!」と言っておくと、嫌味を言った後に去って行った。
アダリンドが部屋から出たのを確認したレナードは、コートのポケットから鍵を取り出して眺めるのであった。
場面は、警察署に変わる。
走って来たニックが、執務室にレナードがいないことを確認すると、自分のデスクの引き出しを開ける。
そして、鍵が無くなっていることを確認する。
引き出しのカギぐらいはかけておけよ、ニック。
理由を聞かれたハンクには、マリー伯母さんの鍵が盗まれたことを説明する。
「何の鍵だ?」との問いには、アダリンドを含めた大勢の者が狙っているとだけ説明する。
その後にアダリンドが釈放されたことを知ったニックは、レナードを探しに外に飛び出す。
ハンクに事情の説明と同行を求められるが、後で詳細を教えると告げて1人で行動するのであった。
ニックが自分の車に乗り込んだところで携帯が鳴る。
なんと、レナードからだった。
内容は、邪魔が入らない場所で二人だけで話したいというものだった。
場面は、深い森の奥に佇む一軒家に変わる。
この家は、シーズン1の初めの頃にでてきた犯人の家だったかな?
そこに、ニックの車がやって来る。
車を降りたニックは、家の周囲を歩きながら、自分がグリムと認識した最初の事件を思い出していた。
すると、レナードの車がやって来る。
車から降りたレナードはニックと対峙する。
話す事があると話しかけるレナードに対し、ニックは「まずはこれから!」と一言だけ発して殴りかかる。
一方的に殴られたレナードは、たまらず一瞬だがハーフ・ザウバービーストにヴォーガしてしまう。
その様子にショックを受けるニック。
そして、騙していたのは“すべて鍵のためだ”と言い訳するレナードにまたもや殴りかかる。
しかし、今度はレナードも反撃し、いつしか二人は一進一退の殴り合いを展開する。
ニックと格闘しても引けを取らないレナード、結構強いのでは!
ニックが「鍵を盗ったな!」と詰問すると、なんと、レナードは盗んだ鍵を投げ返してきた。
また、鍵を返すために、ここに呼んだとも付け加える。
そして、投げられた鍵を受けたったニックに向かってレナードは説得を始める。
二人は対立するのではなく、協力して王家(フェラート)に立ち向かうべきだと。
それに、ジュリエットとの関係を終わらせたいとも思っていると。
ただ、関係を終わらせる方法が判らないと答えるレナード。
しかし、方法は判るとニックは告げる。
場面は、ニックの家に変わる。
ノックされた玄関ドアに向かうジュリエット。
ドアを開けると、ニックとレナードが立っていた。
場面は、ロザリーの店に変わる。
ロザリーは、呪いを解く第1ステップの薬を再度ミキシングしていた。
その様子を見守るニック、ジュリエット、レナード、そしてモンロー。
ロザリーは薬をグラスに移すとニックに手渡す。
ニックはそれを一気に飲み干す。
飲み終わったニックは、ちょっと渋い顔をした後に深く息を吐く。
自分の体に何もない様子に「これだけ?」と周りに問うが、いきなり腹部の苦しみに襲われる。
そして、仰向けに倒れ込んだニックは、虚ろな表情を浮かべると全身を赤黒く変色させ苦しみながら意識を失っていくのであった。
場面はウィーンのホテルの外観に変わる。
そのホテルの豪奢な部屋の洗面所にはアダリンドが立っていた。
彼女の持つ妊娠検査薬は“陽性”を示していた。
それを見たアダリンドは、思惑のある薄ら笑いを浮かべるのであった。
ここで、第13話の終了です。
2.総合的な感想
今回は、レナードの正体がとうとうニックにバレてしまいました。
今まで騙されていたニックの怒りが爆発し、レナードとの対決にどのような結末を迎えるかと思いきや、一見、和解した状況になってしまいました。
なんだか、あっさりしすぎていて、ちょっと拍子抜けです。
ただ、ジュリエットを実質的に救った恩もあるし、呪いを解かなければならいことに加え、フェラートとの対決もあります。
ニックにとっても問題山積なので、しばらく様子見しようということなのでしょうか。
一方のレナードにとっても、今後の兄エリックとの闘いに備え、グリムであるニックをある意味“駒”として確保しておくことは重要そうです。
まあ、二人にとっても、この微妙な和解状況が“落とし所”なのでしょうか。
そして、アダリンドの妊娠が発覚しましたね。
父はレナードだと思いますが、エリックとういこともあり得ます。
アダリンドは、この妊娠を意図していたことが伺えますが、その思惑は何処にあるのか?
なんだか、ニックはすっかり複雑かつ多様な思惑に巻き込まれてしまいました。
まあ、グリムだからしょうがないんですけどね。
取り敢えずは、ニックの体のことが気になりますが、複雑な思惑を絡めた今後の展開にも期待することにします。
では、また。