最近、自宅で精米機を購入し、炊飯前に精米している家庭が増えているようです。

やっぱり、精米直後には美味しいご飯が炊けるからとの理由が、多いようです。

実は我家でも、週に2回ほど自宅で精米しています。

私達夫婦は、特段グルメではありません。

では、なぜ、精米するのかと言えば、亡くなった母の遺品の1つに精米機があったからです。

母は、実家が農家のためか、ご飯は精米直後が1番美味しいとこだわっていました。

遺品の精米機は、故障もなく現役バリバリでしたので、捨てるに勿体ないものでした。

また、我家の近くに農協の直売所があり、1袋30kgの玄米が安く購入可能でした。

こんな訳で、かの精米機は今も我家で頑張っています。

ところで、玄米を精米すると米糠(米ぬか)がでます。

この米糠、下の画像を見て頂ければイメージし易いですが、思いの外多いのです。

nuka



玄米6合分(約970g)で、約75gもでます。

しかも、精米モードを、5分つきにしているにも関わらず、この多さです。

精米モードが白米であれば、倍の量(150g)がでることになります。

妻によると、一応、米糠は糠床(ぬか床)として利用しています。

ですが、糠床に用いる以外の余った米糠は捨てています。

一方、最近では米糠の良い評判をちらほら聞ききます。

そこで、余った米糠を捨てるのは勿体ないので、糠床以外の利用法を検討してみようと思います。

ただし、マンション住まいの中年夫婦世帯に適応した方法としてですが。

もし、あなた米糠の利用法を検討しているのであれば、ご参考として頂ければと思います。


米糠の基礎知識

まずは、米糠の基礎知識です。

(1)米糠とは

玄米の精白時に発生する外皮の粉状のもの。

まあ、端的に言えば、精米時の削りカスです。

(2)米糠の栄養素

数値データは省略しますが、主に

①ビタミンB群
②カルシウム
③マグネシウム
④食物繊維

が含まれています。

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利用法

次に、米糠の利用法を大枠的にピックアップしたいと思います。

(1)食用

まずは食用ですね。

糠床も食用の1つの利用法に含まれます。

また、食品への添加物とすれば、広く利用が可能です。

例えば、

・主食に
チャーハン、雑炊、焼きそば、カレー

・おかずに
ハンバーグ、コロッケ、とんかつ、肉団子、餃子・焼売、玉子焼、ロールキャベツ、白和え、ひじきの煮物、天ぷら、納豆

・スープに
味噌汁、コーンポタージュ、各種和風・洋風スープ

・飲み物に
牛乳、豆乳、緑茶

・おやつに
パンケーキ・クッキー・パンの生地、ヨーグルト

に添加しての利用法があります。

(2)洗剤

洗剤としても、以下の用途があります。

①石鹸
江戸時代では、米糠を布袋に入れて石鹸として利用されていたようです。

②掃除向けや食器洗い向けの洗剤
米糠を布袋に入れて、床磨きに利用できます。

ワックスと同等の効果があります。

これは、含まれるオリザオイルが艶出し・保護効果を発揮するからです。

また、食器洗いでは、油汚れ落とし効果が高いです。

(3)美容

米糠に含まれる栄養素は、紫外線吸収や酸化防止機能に優れています。

このため、肌の汚れ落とし老化の防止肌のツヤ出し等の美肌効果が高く、美容に利用されています。

例えば、

①米糠パック、
②米糠風呂、
③米糠洗顔、
④洗髪、

として、利用できます。

(4)肥料

家庭菜園・観葉植物用の有機肥料として使うことができます。

その効果としは、

①土壌の消耗を少なくする、
②肥沃さを保つ、
③除草剤としての効果、

があります。

(5)ペットの餌の添加物

市販のペットフードなどに添加しても良いようです。

解毒作用血糖値降下があり、毛ツヤも良くなります。

ただし、胃腸が弱い子は、消化不良になるため、特に与え過ぎに注意が必要です。

他にも、残留農薬の影響も人間よりも大きいので、低農薬の米糠に限定するなどの気遣いも必要です。

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我家での利用法の検討

米糠には、その成分構成から様々な利用法があることが判りました。

では、我家での利用法を、具体的に検討します。

(1)食用

我家は、中年夫婦世帯です。

今後は、やっぱり、健康に注意しなければなりません。

この点、米糠には、以下のような健康に良い効果があるそうです。

①便通が良くなる。
②肥満の解消
③コレストロール値の低下
④高血圧の解消
⑤血糖値改善
⑥貧血改善
⑦自律神経失調症の緩和
⑧老化防止
⑨痴呆予防
⑩薄毛や白髪改善

以上の健康上の効果は、ある米糠業者のセールスレターで挙げられていた内容です。

正直なところ、誇大広告気味だし、眉つばものです。

でも、話半分としても、それなりの効果は期待できるかもしれません。

米糠を食用とする時の注意点

米糠を食用として利用する前には、「から煎り」が必要です。
その理由は、米糠は生では食べられないことに加え、酸化し易いからです。

から煎りの方法

油を引かず、フライパンで新鮮な米糠を2~3分炒ります。

香りがしてきたら火を止め、冷めてから冷蔵庫で1週間の保存が可能となります。

なお、以下のリンク先でお勧めの米糠レシピが見ることができます。

我家でも是非とも参考にしようと思います。

①米ぬか活用@基本の煎りぬか
[クックパッド]

②米ぬか蒸しケーキ♪電子レンジで簡単
[なちゅらる☆らいふ]

③サックサク☆米ぬかクッキー♪|きちんとレシピ
[フードソムリエ]

(2)洗剤

洗剤としての効果があることは判りました。

でも、既存のものと取って代わるほどの効果がある程ではないようです。

我家では、洗剤としての利用法は見送ります。

(3)美容

美容についても、化粧水、洗顔石鹸、シャンプーなど既存のものがあり、それに取って代わる程の効能はないと思います。

また、美容に利用する米糠は鮮度が重要なため、作り置きした場合の鮮度管理が面倒です。

アレルギーの問題も事前にクリアする必要もあります。

お風呂での利用にも我家の場合は問題があります。

それは、風呂の水を洗濯水に再利用している点です。

米糠風呂の水の場合、洗濯物が糠臭くなるおそれがあります。

このため、美容での利用法は見送りことにしました。

(4)肥料、ペットの餌

マンション住まいのため、家庭菜園はなく、大型の観葉植物もありません。

ペットも飼っていません。

このため、肥料、ペットの餌としての利用は今のところないです。

将来、ペットを飼った時に再検討することにします。


結論

米糠には、糠床の他に様々な利用法が有ることが判りました。

また、食用とした場合、その栄養価も高く、健康への効果も高そうです。

今後は、健康への効果が最も発揮できる食生活にできるだけ利用していこうと思います。

中年世代になると、やっぱり健康が大切であるとヒシヒシと感じますしね。

ここで一句、
米糠の 健康パワーに おそれいる

では、また。

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追記1

米糠の食品への利用を継続した結果、3カ月後に体のある部位に違和感を覚えるようになりました。

色々と検証した結果、米糠の食品利用に原因がある可能性が大きいと思うようになりました。

この辺りの経緯や自分なりの対処法を以下にまとめていますので、当記事と併せて読んで頂ければと思います。

米糠の食用の利用で体に違和感が!これって副作用なの?

追記2

米糠の食用利用は、上記リンク先の記事のように副作用的な症状がでたために諦めていたところ、妻がベランダでハーブを育て始めました。

ハーブ



オォ、これは肥料に利用できるかもと思い、早速、土にでも撒こうかと思いました。

亡くなった母が、家庭菜園の土壌に米糠を撒いていた記憶があったからです。

しかし、念のため肥料としての詳細な使用方法を調べてみました。

すると、精米後の未発酵の米糠は肥料としては、不適格とされていました。

理由は、アンモニアガスが発生して発芽障害が起こったり、根腐れの原因となる場合があるからです。

母の家庭菜園の野菜は出来が良かったので、どうやら私の記憶違いだったようです。

じゃあと、発酵方法を調べましたが、米糠を落葉や雑草などに混ぜると共に土に埋めて発酵させる工程が必要となるため、結構な面倒くささです。

我家の場合、画像程度のハーブですので、費用対効果は極めて低くなります。

では、発酵後の糠床だったら肥料として適しているのではと思いつきましたが、含まれる粗塩のために塩害が発生するとのことでした。

つまり、糠床は未発酵の米糠よりも肥料としてはもっと不適格だったのです。

こんな訳で、肥料としての利用、我家では無理そうです( ;∀;)

ハ~、米糠有効利用の途は、まだまだ遠いですね。