冬、それはインフルエンザ流行の季節です。
インフルエンザになると、自分だけでなく周囲にも迷惑をかけてしまいます。
家族はともかく、職場で感染を拡散させたのなら、あたなの評判はだだ下がりです。
そんな事態にならないためにも、インフルエンザの初期症状と、感染の可能性がある場合の出勤判断や職場での行動基準をまとめてみました。
1.インフルエンザ感染の初期症状について
自分なりに色々なサイトや文献など調べてみましたが、初期症状としては、以下の12の症状に集約されました。
(1)感染の疑いが強い症状
以下の症状がある場合、感染の疑いが極めて強いです。
① 38度を超える急激な発熱
② 強い倦怠感
③ 急な寒気
(2)感染の疑いがあるが、他にも原因がある症状
以下の症状の場合、感染の疑いはありますが、他の原因の場合も大いにあります。
④ 関節痛
⑤ 筋肉痛
⑥ 頭痛
⑦ 腹痛
⑧ 嘔吐
⑨ 下痢
(3)上記症状から遅れて現れる症状
私自身、以下の症状はインフルエンザの初期症状の一つと思いこんでいましいたが、実は遅れて現れる症状だと今回の調査で初めて知りました。
⑩ 鼻水
⑪ のどの痛み
⑫ 咳
(4)感染時の症状の特徴
インフルエンザに感染した場合の特徴としては、上記の各症状が全身に急激に現れることです。
一方、風邪などの場合は、38以下の微熱、鼻水、のどの痛み、咳などの呼吸系の症状が緩慢に現れることです。
つまり、インフルエンザ感染のキーワードは、“全身”、“急激”です。
(5)感染の判断の問題点
でも、医者でもなく検査手段も持ち合わせていない素人が、その症状がインフルエンザを原因としていると確実に判断することは、当然に無理があると思います。
まあ、38度以上の高熱が確認できれば別ですが、強い倦怠感だけ、または寒気だけがあった場合はどうでしょうか?
疲労の蓄積や気候(寒波)のせいと判断し、急ぎの仕事があれば、無理して職場に出勤してしまうことも考えられますね。
それに、強い疑いの場合を除いた④~⑫の症状だって他の原因、例えば、通常の風邪かも知れませんし、体力にも個人差があります。
2.出勤の判断基準と出勤した場合の行動基準
まあ、自分自身でインフルエンザ感染を確実に判断することは、実質的には無理です。
でも、だからと言って、下手に出勤して周りに大迷惑を掛けてもマズいです。
そこで、上記の初期症状に適合させた出勤の判断基準、出勤した場合の行動基準をまとめてみました。
良かったら、ご参考として下さい。
ただし、これは私自身がまとめた判断と行動基準ですので、最終的には各自の責任において行動してください。
(1)感染の疑いが強い症状がある場合の行動
① 38度を超える発熱がある場合
会社は休みとし、即行で病院に行くことにします。
インフルエンザ感染の疑いが強いのもありますが、しんどくて仕事どころではないからです。
それに、もしインフルエンザでなくても、その高熱であれば他に重篤な原因があると考えられます。
② 強い倦怠感や寒気のみがある場合
まずは、午前中のみ休みとして出勤を見合わせ、その後に発熱などあるか様子を見ることにします。
また、出勤後にその症状に襲われたなら、切りの良いところで帰宅して様子を見ることにします。
インフルエンザの潜伏期間は、通常1~2日程度なので、この症状が現れたのなら、さらに半日位経過すれば発熱があると考えられるからです。
その後、発熱が認められたら、即行で病院に行くことにします。
また、発熱が認められなくても、強い倦怠感と寒気が一向に収まらない場合も病院へ検査に行くことにします。
この場合、インフルエンザ感染の確認だけでなく、他の原因(過労、急性肝炎、自律神経障害)を検査した方が良いと思うからです。
③ まとめ
まあ、感染の疑いが強い高熱、倦怠感、寒気がある場合、職場に近づかないことによって自分が感染源とならないことがポイントとなります。
(2)感染の疑いがある症状、遅れて現れる症状がある場合の行動
この場合、取りあえずは出勤しますが、以下の点を徹底するように心掛けることにします。
① うがいと手洗いの励行
これは、インフルエンザの予防と感染拡大防止の基本中の基本です。
いまさら言うまでもないと思いますので、詳細な説明は省力します。
強いて挙げれば、携帯可能なうがい用イソジンを持参することにします。
② マスク
まあ、これも当然と言えば、当然です。
インフルエンザウィルスは、主に咳やくしゃみなどの飛沫・接触が感染経路ですので、予防と感染拡大防止には必須アイテムと言えます。
③ 首周りの暖め
喉や気管支の内側には多数の線毛細胞がびっしりと生えています。
実は、この線毛細胞がインフルエンザウィルスに対抗する重要な防御システムなのです。
そして、この機能を高めるためには、首周りを暖めることが効果的な方法の1つなのです。
このため、首周りを暖めるマフラーやネックウォーマーを持参して首周りを暖めることにします。
④ マイ体温計の持参
やっぱり、38度以上の発熱の有無はインフルエンザの感染判断の1番重要な指標です。
よって、職場にマイ体温計を持参して定期的に体温管理をすることにします。
⑤ まとめ
この場合のポイントとしては、一般的に知られている予防手段を取りつつ、疑わしい症状、特に体温について経過観察することです。
そして、疑いが強い症状(高熱、倦怠感、寒気)が認められたら、即行で職場を離脱することです。
なお、最初に病院に行って検査してから出勤することも考えました。
しかし、インフルエンザに感染していなかった場合、ウィルスが蔓延した病院の待合室にしばらく待機することは、逆に感染のリスクが大きくなると判断しました。
まあ、自ら“止めを刺す”のも如何かと思いますので。
ですので、感染の疑いがより強まった時点で病院に行こうかと思います。
3.この記事をまとめた理由
実は、この記事をまとめたことには、ある大きな理由があります。
それは、契約社員である妻が、ある正社員をめちゃくちゃ批判していことが切っ掛けでした。
冬のある日、妻が職場から帰ってくるなり、プリプリと怒っていました。
理由を聞くと、職場の対面の席の方が発熱を自覚しながらも出社した上でマスクもせずに咳き込んでおり、体調が悪いと昼前に帰宅したそうです。
その後、しばらくして、その方から病院での検査の結果、インフルエンザに感染していたので当分の間休むとの連絡があったのです。
妻は、
「信じられない!インフルエンザの疑いがあったのなら、最初から休めば良かったじゃない!」
「ウィルスを撒き散らしに来たのかしら?」
「うつされたら、とっても迷惑!」
と、憤慨していました。
私は、仕事上の都合もあるのだろうし、ちょっと言い過ぎではと思いました。
しかし、妻には非難に値する十分な理由がありました。
それは、有給休暇が正社員は十分である一方で契約社員の自分は少なく、インフルエンザで数日間休んだのなら、有給休暇がなくなるだけでなく、給料が目減りする事態もあり得るからでした。
おそらく、その正社員には数日間休んでもらっても、仕事上全く問題ないのだと思います。
まあ、妻の言い分はともかく、昨今の職場環境では働く方の待遇が各々異なるため、同じように数日間休んだ場合では、経済的な損失が大きく異なります。
であれば、インフルエンザウィルスの拡散は、周囲に“思わぬ大迷惑”を掛ける可能性があるのです。
そして、“身勝手で迷惑な奴”と周囲からレッテルを貼られるおそれもあり、これは私自身を含めて注意喚起すべきと思ったしだいです。
4.最後に
インフルエンザになったのなら、有効な治療薬も有るため、適切な治療と共に十分に休養をとれば完治します。
しかし、世の中には私の妻を含めて十分な有給休暇がない方、そもそも仕事を休めない方も多いのが実情です。
であれば、インフルエンザ感染が疑わしい場合は、自分だけでなく周囲への感染拡大を防ぐ、言うならばダメージコントロールが重要です。
特に、配慮の無い勝手な行動で感染源になったなら、職場での信頼を失うはめになるでしょう。
私も、今回調べた規準に基づいた適切な判断と行動を心掛けたいと思います。
ところで、私はここ十年以上に亘ってインフルエンザに感染したことがありません。
おそらく、以前に調べた記事での予防策が効いているのかも知れません。
ちょっと手前味噌な感が否めませんが、良かったら読んでみて下さい。
ここで一句、
インフルの 感染源に なるなかれ
では、また。