前回、モンローが潜入捜査で活躍しましたね。

ちょっと、ハラハラしましたが。

今回も、言わばモンローを中心とするストーリーです。

また、謎の人物も登場します。

では、早速、GRIMM/グリム・シーズン2の第6話あらすじに突入します。

なお、あらすじ内の緑文字は自分のちょっとした感想です。

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1.シーズン2第6話「死を乗り越えて」のあらすじ

場面はとある空港。

護衛付きの金髪の美女がプライベートジェットから降りてくる。

彼女は、タラップを降りると直ぐに携帯電話を掛けだす。

相手は、レナードだった。

この金髪美女は、東京から戻るところらしいが、ウィーンの事で埋め合わせをしたいと提案する。



場面は変わり、ニックの家になる。

ジュリエットは、ニックの好物を準備していた。

彼女は記憶が戻ったのではなく、ニックの好物のレシピを見つけていたのだ。

そして、ニックにここから二人の関係を始めても良いかもと提案する。

ニックも、「何か手伝う事は?」と言い、その提案に同意を示すのだった。



場面は変わり、モンローの家となる。

モンローは、ディナーの準備をしている。

しかも、蝶ネクタイを着用した正装っぽい格好をしてである。

料理の味見をしていると、ちょうどチャイムが鳴る。



場面は、騒々しい酒場、エンドアップ・バーに変わる。

そこでは、モンローの元恋人、ブルットバッドアンジェリーナが踊っていた。

アンジェリーナは男に言い寄られるが、その男を軽くいなしバーを後にする。

しかし、男はしつこくアンジェリーナに迫ってくる。

切れたアンジェリーナはヘルメットで男を殴りつける。

その男は、なんとヴェッセンだったが、ブルットバットのアンジェリーナにあっさり噛み殺されてしまう。

アンジェリーナは男の財布から金を抜き取り、その財布と一緒に見つけた携帯を茂みに投げ捨ててしまった。

その直後、別の小柄な男に後ろから銃を突き付けられてしまう。



タイトルバックと共に、モンロー宅に場面が変わる。

モンローと訪ねて来たロザリーがディナー中だった。

二人は、時計のコレクションの話をしつつ、良い雰囲気を醸し出している。

そして、モンローは遠い祖先が作った自慢の古時計をロザリーに見せている。



またまた、場面は変わり、冒頭の謎の金髪美女とテーブルに着くレナード。

レナードは、彼女に東京へ行った理由を質問する。

すると、「私達一族を優遇することが自分のためでもあると外務大臣を説得していた。」と政治的な事を話す金髪美女。

その一族とは、日本に海外からやって来た一族のこと?

それとも、昔から日本に住んでいる一族なのか?

そして、レナードに「あなたに対する実家の扱いは酷い。」と同情するような意見を述べる。

また、本来居るべき場所に戻るのかとも尋ねる。

レナードは、本来居るべき場所をウィーンと聞き返していたな?

レナードはウィーンを追われたと言うことなのか?

そして、この金髪美女が一役かんでいると言うことか?

この問いに、自分の意思で戻ると答えるレナードだった。

その時は、兄のエリックをどうするのかと重ねて尋ねられるが、これまで通り何とかやると答えるのだった。

そして、従姉妹を殺したことを問われ、私も同じ目に遭わないと良いけどと嫌味を言われてしまう。

この従姉妹とは誰?

アダリンドの母、キャサリンのことか?

そう言えば、何となく風貌が似ている。

この女性もヘクセンビーストなのか?



場面は変わり、銃で脅されて車に連れ込まれるアンジェリーナ。

中には、別の大柄な男が座っていた。

その男はコブラ型のヴェッセン、ケーニッヒシュランガだった。

彼は、アンジェリーナが殺した男に仕事を依頼していたため、その埋め合わせを強要する。

仕事の内容は、ある荷物の配達だった。

前金は1万(ドル)、配達後に1万5千で話がつく。

配達する対象の写真が渡される。

それを見たアンジェリーナは、期限を聞いた後に連絡用の携帯と前金を受け取って車から去るのだった。



場面は、ニック宅に変わる。

ニックはジュリエットとディナーを採りつつ、2人の出会いについて話していた。

それは、ニックが制服警官だった頃、ジュリエットが轢き逃げ犯の目撃者だったことだ。



場面は、今度はモンロー宅に変わる。

モンローは、ガレージセールで見つけた秘蔵のレコードをかける。

すると、ロザリーもそれが誰の曲か知っていた。

趣味も合って良い雰囲気となったモンローは、思わずロザリーにキスしそうになる。

そこに、「話がある!」と、突然アンジェリーナがドアを蹴り開けて押しかけて来た。

あまりの事に唖然とするモンロー。

一方のアンジェリーナは、ロザリーがフクスバウであると気が付き、けちを付けるような態度をとる。

ロザリーは、気まずくなって出て行ってしまう。



アンジェリーナは、ケーニッヒシュランガからモンローの殺害とその遺体の配達を請け負ったことを伝える。

モンローはケーニッヒシュランガに知り合いは居ないと訝しむが、依頼人を調べることにした。

この件をニックに連絡しようとするモンローと、アンジェリーナは言い合いとなる。

そして、互いに目が朱色に染まる。



場面は変わり、ニックとジュリエットはまだディナー中だった。

二人は、ジュリエットがニックのプロポーズを断った件を話していた。

そこに、モンローからの電話が入り、直ぐに家に来てくれと頼まれる。

命を狙われているとのモンローの言葉に、直ぐに駆けつけるニックだった。



到着したニックに、早速、モンローは状況の説明を始めるが、どうも要領を得ない。

そこに、焦れたアンジェリーナが出張ってくる。

アンジェリーナは、以前の事件で指名手配中だったため、驚いたニックは銃を抜く。

しかし、ニックはモンローを助ける事が先決と判断し、アンジェリーナの逮捕はしばらく見送ることにした。

ニックとアンジェリーナは、モンローのために一時的に互いに歩み寄ることにしたのだ。



その二人の和解の最中、モンローにロザリーから電話が入る。

内容は、叔母さんの入院先に駆けつけるため、しばらくの間、店番を頼みたいとのことだった。



ニックは、モンローを安全なハンクの家に預けることにする。

モンローとハンク、二人は酒を飲みだすが、ぎこちない様子が可笑しい。

モンローはハンクに魔物に変化すること、つまりヴォーガについて説明していた。

そして、頼まれてヴォーガの様子を見せることにする。

その様子を間近で見たハンクは、恐れおののき後ろに大きく仰け反るが、もう一度見せてくれと頼むのだった。

このシーンは、ハンクの怖いもの見たさが見事に表現されていて面白かったw

思わず、声をあげて笑ってしまった。



一方のニックとアンジェリーナは、アンジェリーナが殺した男の身元を調査するため、殺害現場に向かうことにした。

現場に着くと、すでに地元警察による現場検証が始まっていた。

まずは、ニックがポートランド市警を名乗り、その場に居た刑事に男の身元を尋ねる。

しかし、IDがなく顔も酷い状態のため不明との返事だった。

遺体は、指紋を調べるために運び出された後だった。

すると、そこにアンジェリーナがニックの相棒を名乗って出張ってくる。

足跡に注目するフリをして、女性を襲おうとした男が反撃を受けたと推理する。

そして、その女性を右利きとし、金を抜いた財布をなるべくバーから離れた方向へ投げたとする推理を披露する。

地元刑事がその方向の茂みを探すと財布が見つかった。

そりゃそうだ。アンジェリーナが投げたのだから!

一方で、茂みとはズレた位置を探していたアンジェリーナは、携帯を見つけてこっそりとポケットにしまう。

見つかった財布のIDから、男はバクストン・ジェイコブスと判った。

彼は、レイプや暴行の常習犯だった。

地元刑事が、とんでもない女に当たったのだろうと言う感想に笑った。

目の前にいるぞと。

また、アンジェリーナを優秀で美人と言い、そんな相棒を持ったニックを「君はツイている!」との感想にも、間が抜けていて笑った。

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二人は、ジェイコブスの携帯から雇い主に繋がる、あの銃を突きつけた小柄の男を見つける。

そこで、ニックはアンジェリーナに雇い主とモンロー殺害の理由を聞き出すよう命じる。

一方のニックは、アンジェリーナが持つ携帯をONにし、その音声を聞くことにする。

アンジェリーナは、早速小柄な男を脅して雇い主を聞き出す。

雇い主のケーニッヒシュランガには、さらに雇い主がいることが判った。

そして、モンローを殺害しようとする理由は、彼がグリムのダチであることだった。

つまり、グリムに手を貸す者は殺すとの見せしめにするものだった。

このモンローの殺害の目的を携帯で聞いていたニックは、かなり落ち込むのだった。

自分がグリムであるために、友人のモンローを巻き込んでしまったので、まあ、落ち込むのも判る。



場面は変わり、ハンク宅にニックとアンジェリーナが訪れる。

ニックは、ハンクに込み入った事情があることを話す。

ハンクは、モンローためと渋々アンジェリーナと行動を共にすることを認める。

ニックは、モンローが狙われる理由を説明する。

そして、黒幕は王族の可能性があると付け加える。

何れにしても、配達の期限は迫っている。

どうやって、モンローを殺さずに届けるか考えた結果、“死の失神”をすることになった。

死の失神とは、仮死状態となることか?

一行は、店番を頼まれたロザリーの店に行く。

そこで、モンローはロザリーに電話をし、死の失神のための薬の調合を聞く。

電話を受けたロザリーは、叔母さんの見舞いに向かう長距離バスに乗っているところだった。



場面は変わり、レナードがパソコンで写真を見ている。

その写真は、あの金髪美女と複数の日本人が一緒に写ったものだった。

レナードは、画面を見つつ“龍の舌”と会っていたのかと呟く。

なんと、龍の舌のメンバーが日本にもいたのだ。

ビックリだ!

心なしか、写真に写る日本人は高貴な方達のように見える。

ところで、“龍の舌”とは、いつ聞いても間抜けな名前だ!

その時、携帯が鳴る。

金髪美女からだ。

二人は、会う約束をするのだった。



場面は長距離バス内のロザリーに変わる。

ロザリーは、モンローがやろうとしている死の失神に反対していた。

理由は、神経に効く河豚の毒を使うため、目覚めなかったら本当に死んでしまう可能性があるからだった。

しかし、やらなければロザリーを含むニックの友人達の全てに危険が及ぶため、モンローの決意は固い。

そこに、ケーニッヒシュランガから配達先を知らせる電話が入る。

場所は、レイクフォレストの南口から5km弱の場所だった。

モンローの決意にロザリーはアドバイスをすることにした。

モンローは薬を飲んで横になる。

その時、モンローは「これが別れにはならんことを。」と呟くのだった。

ロザリーは、2時間で目を覚まさなかったら、人工呼吸を始めること。

そして、顔が白くなって指が丸まってきたら残り時間がわずかと、二つの注意点を伝える。

そのアドバイスに「心配ない。」と言いつつ、眠りにつくモンローだった。



場面は変わり、電話での指示の場所にモンローを運び終えたアンジェリーナ。

ニックとハンクは、すこし離れた場所から様子を監視することにした。

すると、ケーニッヒシュランガと小柄の男が車でやって来る。

まずは、小柄の男がモンローの様子を確認する。

次に、ケーニッヒシュランガやって来て、本当に死んでいるかヴォーガの後に舌を使って確かめる。

死を確認したケーニッヒシュランガは、彼の雇い主、つまり黒幕に電話をする。

彼は死を確認する役目で、報酬の支払いは黒幕が行うからだった。

モンローの顔が白くなり始め、それに気付いたアンジェリーナは若干焦りだす。

すると、黒幕の別の車がゆっくりとやって来る。

車から降りた黒幕は、あの金髪美女だった。

一方、モンローの手の指が丸まり始めたことを確認するアンジェリーナ。

ゆったりと歩いて来た金髪美女は、仲間を殺したアンジェリーナに嫌味を言いつつ、報酬の支払いを部下に命じるのだった。

しかし、モンローのやばい様子に支払いを待っていられないアンジェリーナは、人工呼吸を始めてしまう。

この様子を見た金髪美女の部下は、「気色悪い!」と呟く。

しかし、アンジェリーナの必死の人工呼吸でモンローは息を吹き返してしまう。

それを見たケーニッヒシュランガが、「生きているぞ!」と叫ぶ。

周囲は騒然となる。

一斉に銃を構える部下や小柄の男達。

そこにニックとハンクが銃を撃ちつつ、駆けつける。

金髪美女の部下はニック達に撃たれるが、小柄の男は飛び掛ろうとしたアンジェリーナを撃ってしまう。

この様子を見たモンローは、ブルットバッドとなって小柄な男を襲う。

金髪美女は車で、ケーニッヒシュランガは徒歩で逃げ出す。

ニックは、ケーニッヒシュランガに追い着き格闘状態となる。

結構いい勝負だったが、ケーニッヒシュランガが銃を抜く。

その時、後から追い着いたハンクがショットガンでケーニッヒシュランガを仕留める。

一方、銃で撃たれたアンジェリーナは、「女は逃げた、気を付けて!」との言葉を残し、モンローの腕の中で亡くなってしまう。

その様子を見たニックは、応援を呼ぼうとする。

しかし、モンローは俺達のやり方で葬るとニックを止める。



金髪美女はプライベートジェットが待つ飛行場に到着する。

ジェットでは、レナードが待っていた。

彼に気が付いた金髪美女は、「迂闊だったわ。」とレナードに話しかける。

そして、レナードの表情を確かめた後、「私を殺す?」とも問いかける。

場合による。」と答えるレナード。

どんな場合?」とさらに問う金髪美女。

それは、色々有る。」、そして、「全部話してもらおう。」と要求を突き付けるレナードだった。

全部って何?

今回の件だけでなく、ウィーンのことも含むのか?



場面は変わり、ニックは自宅に帰り、直ぐにモンローの無事をロザリーに知らせる。

安堵するロザリー。

ニックは、ソファー横に置かれたメモを見つける。

メモには、「新しい思い出に感謝、ジュリエット」と書かれていた。

微笑むニックだった。



場面は深い森の中に変わり、モンローは多くの石を積み上げてアンジェリーナを葬っていた。

そして、腕時計を壊して墓標にする。

その後、ブルットバッドとなり、空に向かって遠吠えをする。

その声は、悲しげに深い森に木霊するのだった。

ここで、第6話の終了です。

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2.総合的な感想

前回の“潜入捜査”に続き、今回もモンローの出番が別の意味で多かったですね。

私はモンローのキャラが好きなので、彼の出番が多いことは嬉しいのですが、今回はちょっと、いやだいぶ悲しい結末となってしまいました。

そのモンローに絡むキャラとして、久しぶりにアンジェリーナが登場しました。

彼女は、ブルットバッドの血が色濃く出た豪快な行動をとります。

例えば、自分を襲おうした男をあっさり返り討ちにしたり、ニセ刑事に扮して強引な推理を披露したり、連絡係の小柄な男を脅したりとか。

その一方で、殺害対象のモンローの写真を見た時に顔色を変えない演技力、ロザリーに嫉妬する乙女心、危険を顧みずにモンローの命を救う優しさもあります。

なんと言うか、モンロー同様に魅力的なキャラに思え、今後はロザリーも含めて複雑な三角関係を築くかと思いきや、あっさり亡くなってしまい、とても意外でした。

そう言えば、モンローはアンジェリーナを葬るために石を積み、その上で腕時計のガラスを割っていましたが、これにはどんな意味があったのでしょうか?

あの腕時計、画面を見る限りではモンローのものだったように見えました。

これは、自分の解釈ですが、「モンローは自分の腕時計を墓標とし、これを壊して時間を止め、アンジェリーと過ごした時間を心に刻もうとしている。」と、感じました。

そして、深い森に木霊するモンローの遠吠えは、とても物悲しいものでした。

モンローには、アンジェリーナの死を乗り越えて、精神的な復活を果たしてほしいところです。

ところで、そのモンロー殺害を意図する黒幕だった金髪美女は何者なのでしょうか?

レナードとはウィーンの件で何やら因縁があるようですし、昔からの知り合いでもあるようです。

また、彼女が言っていた“殺された従姉妹”とは誰なのでしょうか?

その風貌から、とっさにアダリンドの母であるキャサリンと思ってしまいましたが。

とすると、彼女もヘクセンビーストなのかな?

そして、この金髪美女がニックの友人であるモンロー殺害を画策する真の目的は、なんなのでしょう?

単純に考えて、元々邪魔だったグリムのニックを倒すには、その周辺を抑えて孤立させようとする作戦を採ったということなのか?

つまり、「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ。」と言うことでしょうか。

ま、結局のところ失敗して、彼女はレナードに弱みを握られたようですけど。

何れにしても、王家の連中はニックの排除に本格的に乗り出したと言えるかな?

今後、彼らの動きを注視する必要がありそうですね。

そう言えば、この金髪美女は東京に寄ってきたとか言っていましたね。

そして、日本の気品がありそうな人々と一緒の写真に納まっていました。

この写真を見たレナードは、“龍の舌”に会っていたのかと呟いていましが、まさか、皇室の関係者にそのメンバーがいると言うことは無いでしょうね!

日本の皇室は世界一長く続くだけでなく神話と繋がる稀有な家系ですから、その権威を利用する意図が、この番組“グリム”にあるのなら甚だ不敬です。

まあ、日本の龍の舌のメンバーは、おそらくは皇室の周辺に潜み、その権威を利用しようとする輩であると思いますが。

他に小ネタとしては、ハンク宅に匿われたモンローによるヴォーガ(ベッセン化)の実践が面白かったですね。

ビビりまくっていたハンクだったけど、ヴォーガをリクエストするところを見ると、結構楽しんでいたみたいです^_^;

ニックとジュリエットにも、ちょっとだけ進展がありましたね。

自分にとっては興味の程度は低いですが、二人の関係は今後の展開の鍵となりそうなので、外せない事情もあるのでしょう。

では、また。