前回、煉獄から光と共に戻って来たディーン。
しかも、キャスに代わる新たな相棒、ベニーの魂をその腕に乗せて。
このベニー、実はバンパイアなのですが、ちょっと複雑な理由が有りそうです。
ディーンは、この辺りの事情を隠しつつ、サムと再会を果たします。
そして、クラウリーにさらわれたケビンをなんとか取り戻します。
また、石板を解読したケビンからは、悪魔に関する耳寄りな情報も手に入れます。
では、早速、スーパーナチュラル・シーズン8の第2話のあらすじに突入します。
内容は、もろネタバレしていますので、ご注意ください。
なお、あらすじ内の緑文字は自分のちょっとした感想です。
1.シーズン8第2話「悪魔の石板」のあらすじ
場面は、イリノイ州シカゴのある銀行内。
1人の老紳士が女性行員に貸金庫へ案内されていた。
その老紳士は1番の貸金庫を要求した。
その銀行では、改築をした関係で古い貸金庫は新しい貸金庫内に収められていた。
老紳士は、渡された新しい貸金庫のボックス内から古い貸金庫のボックスを取り出して開く。
中には、なにやら古い骨が収められていた。
老紳士は、行員からの「骨ですか?」との問いかけに、その骨を手に取りつつ、「唯の骨ではない。とてつもなく価値が高いものだ!」と答える。
不気味に思った行員は、早く立ち去ろうと他に要件があるか急ぎ尋ねる。
すると、老紳士は貸金庫を解約したいと申し出る。
次の瞬間、貸金庫内の壁に行員の叫びと共に血が飛び散るのだった。
タイトルバックと共に、ディーンとサム、そしてケビンがカフェでの食事中に場面は変わる。
3人は、悪魔の石板を取りに行くため、ワイオミング州へ向かっている途中だった。
ケビンは母の様子を見に行きたいとディーンに頼みこむ。
理由は、目の前でチャニングが殺され、母のことが心配になったからだ。
サムは、ケビンが母を思うのは「当然だ!」と言うが、ディーンは渋る。
母はケビンをおびき寄せる餌として利用価値があり、だからこそ、クラウリーの手先の悪魔に監視されていると容易に想像できるからだった。
ディーンは、何も、みすみす捕まりに行くことはないとケビンを説得する。
しかし、ケビンの母の思う気持ちに折れ、彼女の暮らす家に向うことになった。
3人は、ケビンの家に着く。
そして、家の窓から外を伺うケビンの母、リンダの無事をインパラの中から確認する。
しかし、リンダは複数の悪魔、郵便配達員や庭師を“器”にした悪魔に監視されていた。
そこで、ディーンとサムは、先に庭師の悪魔を退治し、続いて郵便局員の悪魔を退治した。
家の中では、ケビンを心配するリンダが、友人らしき女性に説得されていた。
この家でケビンを待つべきだと。
すると、ドアがノックされる。
リンダがドアを開けると、そこにはケビンが立っていた。
感動の再開だったが、彼女はディーンよって聖水を掛けられる。
悪魔でないことを確認するためだった。
一方のリンダの友人は、案の定、悪魔だったがディーンに退治される。
この時、サムは逃げる悪魔を器に戻す“悪魔戻しの呪文”を唱えていたが、いつ覚えたんだ?
“狩り”は休んでいたんだろうが!
3人の考えでは、リンダに悪魔の石板について説明し、石板を取りに行くまでの間はどこかに隠れてもらうつもりだった。
しかし、リンダは3人に同行すると言って聞かない。
やっと会えたケビンと離れたくないのは判るが、無謀なオバサンだ。
仕方なく、同行の条件として、悪魔避けのタトゥーを腕に入れることにした。
このタトゥーは、ケビンも一緒に入れることになった。
タトゥーを入れるときに、痛さで悲鳴を上がるケビン、一方動じないリンダ。
やはり、母は“強し”と言うことか!
一行は、石板の隠し場所である駅に着き、保管したはずのコインロッカーを確認する。
しかし、中には石板が無かった。
なんと、コインロッカーの前警備担当者が盗んでいたのだ。
大事な石板の隠し場所がコインロッカーとは、ケビンのセンスを疑ってしまう。
ケビンは、頭が良いのだから、もうちょっと考えろよ!
やっぱり、社会経験の少ないボンボンだからしょうがないか?
その警備担当者、いや盗人について調べると、そいつは留置所内に拘禁されていることが判った。
サムとディーンはFBI捜査官に成りすまし、留置所内で石板の行方を尋問する。
サムがその盗人を尋問中、ディーンは煉獄での記憶を思い出していた。
それは、追い詰めたある怪物から天使の行方を聞いているところだった。
天使の行方を聞き出したディーンは、礼と共に怪物を始末してしまう。
笑いながら、怪物にナイフを突き刺す非情なディーンも、鳥肌もんにカッコいい!
煉獄での尋問を現実の世界にラップさせたディーンは、盗人をナイフで脅して石板の行方を聞き出してしまう。
聞き出した行方は、メイン通りの質屋に質入れしたとのことだった。
このシーン、煉獄での鬼のようなディーンの迫力が、現実での盗人のような小悪党にまで投影されており、上手い演出だ。
一行は、聞き出した質屋にインパラで乗りつける。
質屋の前には、高そうなフェラーリが駐車してある。
そして、店主に石板の行方を聞くが、「知らない。」、とぼけられる。
すると、リンダは質入されたフェラーリの納税不備を突き、つまり脱税だと脅して店主から石板の行方を聞き出した。
場面は変わり、聞き出したモーテルの一室を訪ねる一行。
すると、背後から山高帽子を被った紳士の格好をしたボーが現れる。
彼は、“神の右腕”と自称し、一行をあの石板を競りに掛ける予定のオークションへ招待するのだった。
ところで、ボーの仕える神の名前はプルートス、“強欲の神”なのだそうだ。
このボー、どうやって石板が質入れされた事を掴んだのだろう?
一行は、オークションへ出向く前に、石板を取り返す方法を考えていた。
資金が用意できないため、オークション前の展示中に石板の内容をケビンが暗記してしまう作戦を思いつく。
この作戦会議中、リンダはインパラをポンコツと称するが、酷すぎる^_^
早速、オークション会場のある建物を訪れる一行。
でも、ディーンは持ち物検査で引っかかり、悪魔退治用ナイフや銃を一時的に取り上げられてしまう。
石板の前に着くが、石板の文字は残念ながら隠されていた。
石板は書かれた文字にこそ価値があるので、まあ主催者側としたら当然だよな。
計画の変更を話し合っていると、いきなりクラウリーが現れて一行に緊張が走る。
リンダの前に歩み寄ったクラウリーは、息子をさらったことを恨むリンダにぶん殴られる。
悪魔の王をぶん殴るとは、リンダ強~!
一瞬、怯んだクラウリーだったが、リンダに「死体をいの一番に切り刻んでやる!」と脅す。
睨み合う一同、そこに、プルートスが現れる。
強欲の神のプルートスはジャージ姿のオヤジだった^_^
思いっきり笑った。
スパナチュの演出は相変わらずユニークだ!
オークション会場に案内される一行だったが、ディーンはデリバリー店員の格好をした男に呼び止められる。
彼は、実は天使のサマンドエルだった。
しかし、器となった店員の名札でアルフィーとディーンに呼ばれる。
アルフィーは、キャスの行方と無事を確かめるため、ディーンに会いに来たのだ。
もちろん、オークションに参加する目的もあった。
アルフィーは、キャスの心の有り様を信じ、そして行方を心配しているようだ。
特に、「彼は心を持ったために混乱した。」の言葉にキャスへの思いが見て取れた。
オークション会場内に入るアルフィーの後ろ姿を見るディーンは、煉獄でのことを回想していた。
煉獄の川辺でキャスを見つけたディーンは、煉獄に飛ばされた当初、トンズラした訳を詰問する。
すると、キャスは天使である自分は、特に強力なリバイアサンに狙われる。
それゆえ、ディーンを遠ざけたと説明する。
ディーンは、キャスに一緒に煉獄を抜け出そうと提案する。
しかし、キャスは危険すぎるとして一緒には行けないと断る。
しかし、ディーンは一緒でなければ脱出しないとキャスに宣言するのだった。
場面は変わり、オークションが始まる。
一行は、取り敢えず有り金を掻き集めてみる。
ディーンがコストコの会員証を持っていたのは笑った。
いつ、食料品の大量買いをするというのだ?
そう言えば、大量の塩は買っていたのかもしれない。
競りの品に、とんでもない高値がついていることに慌てた一行は、作戦を変更する。
それは、ディーンがオークション前に石板を盗んでしまおうと言うものだ。
だが、石板には見張りがいて実行できなかった。
オークションは続いている。
雷神トールのハンマー、ミョルニルの競りが始まる。
ドラマ冒頭の銀行のくだりの老紳士が、巨人の指の骨と処女の5/8との交換を申し出て落札する。
処女の5/8って何?
血の付いた紙袋みたいだ。
いよいよ、石板の競りが始まる。
案の定、クラウリーとアルフィーの派手な一騎打ちとなる。
交換の品が、本物のモナリザ、バチカン、月って、すげ~^_^;
オークション主催者側は、さらに盛り上げるためにと、石板を解読できるケビンも付けると言いだす。
これに慌てたリンダは、最後は自分の魂をかけて競りに参加する。
クラウリーも、自分の魂をかけると言い出すが、プルートスに魂が備わっていないと断られる。
結局、リンダが自分の魂と引き換えに石板を競り落とすことに成功する。
オークションが終わった会場で佇むディーン、サム、リンダ。
魂を失うことになったリンダは、一人にして欲しいとディーン達に言いだす。
ディーンとサムは、リンダを一人にするために一時的に会場から出て行く。
一人となったリンダの元にアルフィーが現れ、ケビンを守ること申し出るが、リンダはディーンとサムにケビンを託すとして、その申し出を断る。
場面は変わり、とうとうリンダの魂とケビン及び石板とを交換する時がやって来る。
歩み出るリンダの異変に気付いたディーンは、リンダの腕のタトゥーを確認する。
しかし、タトゥーは火傷によって消されていた。
すると、リンダの目全体が朱色に染まる。
実は、この時のリンダにはクラウリーが取り憑いていたのだった。
ディーンとサムは、リンダによって左右の壁際まで吹っ飛ばされる。
オークションの建物内では、魔力は使えないはずだったが、ボーがプルートスを裏切り、呪文の抜け道をクラウリーに教えていたのだ。
それも、南太平洋の島一つでだ。
そして、プルートスは、なんとボーによって殺されてしまう。
おいおい、ボーは彼の右腕ではなかったのか?
それとも、強欲の神に仕える事に、つくづく愛想が尽きていたのか?
その隙に、リンダに取り憑いたクラウリーは、石板を持って逃げ出す。
クラウリー(リンダ)を、追うディーン。
一方のサムは、銃で攻撃を仕掛けてきたボーと戦っていた。
サムはミョルニルを老紳士から拝借し、ボーを倒すことに成功する。
しかし、サムはミョルニルを返せと言う老紳士に対し、処女の5/8の罪を問い“成敗”してしまう。
場面は変わり、ディーンはリンダに取り憑いたクラウリーを追い詰める。
しかし、クラウリーはリンダから離れ、石板を持ってまんまと逃げてしまった。
クラウリーの場合、器から吐き出される煙はなんと赤だった。
クラウリーは逃げる間際、ケビンに本当の父親をリンダに取り憑いていた時に聞いたと告げる。
それは、スキャンダラスな内容とのことだった。
ケビンが預言者なのは、この父親の影響なのか?
そして、他人を利用しては見殺しにする残酷なウィンチェスター兄弟から遠くへ逃げろとも忠告する。
リンダは、取り憑かれている間に地獄を見て抜け殻のようになってしまった。
その後、ケビンはリンダと二人きりになった隙をついて、ディーンとサムの元から逃げ出すのだった。
そして、「探さないで欲しい。」と書置きがあった。
ディーンは、ケビンの心情を憶測する。
それは、「ディーンにとって用無しの奴は死ぬと思っている!」と言うことだ。
その憶測に、「そんなの嘘だ!」とサムはつぶやく。
しかし、ディーンは、煉獄でのあるシーンを思い出していた。
それは、ディーンの手を掴んでいたキャスが、手を離されてディーンの名を叫びながら崖を落ちていくシーンだった。
この煉獄のシーンはどんな意味が?
キャスはディーンとって用無しになったってこと?
ここで、第2話の終了です。
う~ん、謎が深まる終わり方だ。
2.総合的な感想
今回のメインストーリーは、悪魔の石板を確保することでした。
途中で、ケビンの母のリンダにところに寄ったり、保管場所のコインロッカーから石板が盗まれて質入れされたり、挙句の果てはオークションで競り落としたりと、結構ドタバタな内容でした。
ていうか、石板の保管場所としてコインロッカーは如何なものでしょうか?
もうちょっと、ましな保管場所があったと思うのですが。
まあ、そのお陰で楽しいドタバタストーリーが展開するのですが^_^
それにしても、オークションの主催者が“強欲の神”のプルートスで、それがジャージ姿のオヤジとは。
思わず、声を挙げて笑ってしまった。
実はジャージ姿には、服装なんぞは気にも留めず真理を追究する“強欲さ”が示唆されていたのかな?
何れにしても、スパナチュのこのような演出は上手いな~といつも感心します。
そう言えば、シーズン5では異教の神々の会合みたいなものがありましたね。
あの時も、北欧神話における最高神オーディンが、ボンバージャケットを着た大柄な老人で表現されていました。
その表現には、やたらとウケた記憶があります。
ところで、ディーンですが、煉獄からの帰還後は目的達成のために容赦がないというか、ためらいが無いですね。
クラウリーを葬れる絶好の機会として、リンダさえ巻き添えとすることに全く躊躇しませんでしたしね。
もし、これがサムだったらどうしたのかな?
この身内と他人を明確に区別する心情を、クラウリーは明敏に感じ取り、ケビンにウィンチェスター兄弟からは遠くへ逃げろとも忠告したのかもしれません。
ディーンにしてもケビンに逃げられ、「自分にとって用無しの奴は死ぬ!」とケビンに思われていると自虐気味です。
そして、その後の煉獄の回想シーン、崖でキャスの手を離してしまうシーンがあるのですが、この自虐表現とマッチして結構気になります。
第3話以降でも、煉獄での出来事が回想パターンで明らかになってくるのでしょうか?
他にも、ケビン親子がトンズラしたのはちょっと予想外でした。
でも、大人数での行動は制約も多いし、兄弟水入らずで“狩り”ができると思えば、これで良かったのかもしれません。
また、ケビンについては、クラウリーが言っていた本当の父親というのも気になります。
まあ、ケビンは預言者なので、また絡む機会がやって来ると思います。
では、また。