前回、良い意味ですが、すっかりミスリードされてしまいました。

今回も、終盤に「え~、まじ!」の展開があります。

まあ、相手がヴェッセン(魔物)なので、何でもありですが、面白いから良しとします。

では、早速、GRIMM/グリム・シーズン2の第8話あらすじに突入します。

なお、あらすじ内の緑文字は自分のちょっとした感想です。

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1.シーズン2第8話「別の顔」のあらすじ

数人の高校生達が、本番さながらにクイズ大会の練習に励んでいる。

一人の男子学生のピアースは、好調のようだ。

練習会場には、ピアースの母親が見学に来ている。

この母親は、ピアースが正解なら得意気な表情をするが、不正解なら不機嫌となる判り易い人だ。

一方で、黒人の男子学生のブランドン、眼鏡の女子学生のジェニーも負けずと競り合ってくる。



場面は変わり、ニックの家になる。

ニックはジュリエットの着替えを手伝っている。

ニックとジュリエットは正装し、ニックが勤務する警察署の祝賀行事に参加するようだ。

ニックは、警部が長くて立派なスピーチをするだろうと予想する。

ジュリエットは、“警部”に反応し、一瞬だけ戸惑うような表情をするのだった。



場面はクイズ大会の練習会場に戻る。

練習終了後、ピアースは母親の許しを得て、他のライバル4人と軽い食事に行くことに。

食事中、ピアース達は高校生らしく和気あいあいとしている。

ピアースはブランドンから「お前はカンニングしている!」とからかわれる。

それは、ピアースの母親ヒギンズが遺伝学について受賞歴があり、生まれながらに優秀なのが理由らしい。

その後の会話は、互いにライバル心剥き出しつつも弾んだ。

そして、最後に互いの検討を誓い解散となった。

この食事中、「トランス脂肪酸がシナプスを著しく破壊する。」とのセリフがあった。

さすがに、クイズ大会の出場者だ。

知識の幅が広い!

ジェニーはで、ブランドンとピアースは歩いて帰ることになった。

一人、並木道を歩いて帰るブランドン。

すると、何処からともなく怪しい音がする。

立ち止まり、辺りを見廻すブランドンだったが、いきなりヴェッセンに襲われる。

襲われるブランドンが見たヴェッセンは、ライオン型のローウェンだった。



タイトルバックと共に、祝賀行事でのレナードのスピーチに場面は変わる。

レナードはスピーチの最中、ジュリエットと目が合い、一瞬だけ戸惑いの表情を浮かべる。

スピーチ後、レナードはニックやジュリエット、ハンク、そしてウー巡査のテーブルに来て談笑する。

ウー巡査が、祝賀行事のタダ酒を「皆に奢っている。」と主張する図々しさに笑った。

談笑中、ニックに事件の連絡があり、ハンクと共に現場へ向かうことになった。

残されたジュリエットは、レナードの申し出によって、家までに送ってもらうことになった。

レナードとジュリエットは、困惑しながらも互いに意識している様子が見て取れた。



場面は、ブランドンが襲われた現場になる。

駆け付けたニック達は、先に現場検証した警官から状況説明を受けていた。

ブランドンは、首がほとんど切断される程に喉を切られて殺されていた。

一方で、財布は残されており、現金、カード、免許証も手付かずだった。

犯行現場を捜査するニック達だったが、何処かで携帯の鳴る音を聞く。

携帯を見つけたニックが出てみると、相手はジェニーだった。

ジェニーは、「ブランドンはどこ?」と彼の所在を連呼していた。

この携帯は、ブランドンのものだったのだ。



場面は変わり、ニックの家の前となる。

ジュリエットはレナードに車で送られ、家の前に着いた。

おやすみなさい。」と挨拶を述べ、置き鍵で家に入るジュリエット。

その様子を車の中から注視するレナード。

ジュリエットは、ニックと共に写る写真の近くに外したアクセサリーを置き、着替え始める。

すると、ドアのノブがゆっくりと回り始める。

なんとレナードが家の中に侵入してきた。

おいおい、そりゃまずいだろ!

おそらく、置き鍵をつかったな!

ジュリエットは2階の寝室横でシャワーを浴びている。

レナードはシャワーの音がする2階へと階段を上がっていく。

すると、レナードはシャワー室の近くに飾ってあったニックとジュリエットが写った写真立てを見つける。

一方、何も気づかずシャワーを浴びているジュリエット。

レナードはシャワーを浴びるジュリエットに引き寄されるように近づいていく。

うひゃ~、やばい状況だ!!

しかし、レナードはジュリエットへの衝動を抑え、先ほど見つけた二人の写真立てを手に取る。

パリン!」とガラスが割れる音がする。

その音に気が付いたジュリエットは、「ニック?」と呼びかけつつシャワー室を出る。

しかし、誰もいない。

でも、写真立てのガラスには“ヒビ”が入っていた。



家を出たレナードは、車を走らせている。

しかし、衝動のためかザウバービーストへヴォーガしそうになっている。

そして、ヴォーガを抑えるため車を暴走させてしまい、危うく通行中のオッサンを轢きそうになる。

車から降りて謝るレナードだったが、悪態をつくオッサンをヴォーガして殴り倒してしまう。

その後、幾分正気に戻ったレナードは、再度車に乗り込み走り去るのだった。



夜が開けて朝の場面になる。

ニック達は、ピアース宅にて食事で一緒だった生徒達に事情聴取をしている。

しかし、不審な点はなかった。

ピアース宅を出るニック達は、生徒達の中にヴェッセンがいない事を確認していた。

そこに、クイズ大会のコーチ、ドン・エリオット・アンカーが駆け付けてくる。

彼は、かなり興奮しており、犯人を自分が殺す旨の物騒なことを口走るのだった。

興奮状態が高まったアンカーはヴォーガする。

彼は、なんとローウェンだった。



署に戻ったニック達はアンカーの経歴を調査する。

ローウェンであるアンカーは犯人像に適合すると思われた。

しかし、レナードによって家宅捜索の提案は退けられた。

それは、確たる証拠がないからだった。

そして、レナードはイラついた様子で情報収集に努めろと指示するのであった。

レナードのオフィスを出ると、ハンクは「当たりがきつくないか!」とニックに語りかける。

ニックは、同意しつつ「証拠が何も無いからだろ。」と答えるのだった。

そこに、ウー巡査が来て新しいインターンを紹介する。

彼は、ライアンス・マルソン、3カ月程記録課に居たらしい。

マルソンはニックとハンクの経歴に注目し、いつか二人のようになりたいと話しかける。

しかし、ウー巡査に促されて他へ挨拶に向かうところで、ゴミ箱でコケてしまう。

ドジな奴だw

このマルソン、ボーンズに出演しているウェンデル・ブライだ。

ボーンズでは好演しているし、個人的には好きな俳優さんなので、彼の今後の活躍に期待したい。



場面は変わりオーストリアのウィーンとなる。

ホテルの高級バーにやって来たレナードの異母兄のエリック

そこには、アダリンドが待ち構えており、自然な様子で話しかけてくる。

そして、彼の異母弟のショーン・レナードと仲違いしていることを告げ、エリックに取り入るのだった。



場面は変わってロザリーの店となる。

モンローは客に“玉露”についてウンチクを披露していた。

しかし、その客は妻に頼まれた“緑茶”のみを買い帰っていた。

アメリカでも緑茶は人気なのか?

その客と入れ替わるようにサングラスを掛けたレナードが入って来る。

レナードは“脅迫的行動”を消し去りたいと相談する。

モンローは何点か質問するが、レナードは一度のキスである人物に執着する感情があると答える。

モンローは、たった一度のキスが原因なら黒魔術のような後ろ暗い事が関連していると予想する。

モンローは思い当たることがあるかと質問するが、レナードは思い当たると答える。

そこで、モンローは調べた上で明日には用意ができると答え、レナードの連絡先を聞く。

しかし、レナードは明日また来るとだけ告げ、店を出て行く。



場面は変わり、自宅で宿題をするピアース。

そこにジェニーから彼の携帯に電話が掛かってくる。

話をする二人。

ジェニーは、ブランドンを車で送れば良かったと後悔していた。

一方のピアースは、事件後から頭痛が酷いとジェニーに伝える。

そして、ジェニーは自分が気晴らしに出かけようとしていたグランド(陸上競技場)にピアースを誘うのだった。



場面は変わり、グランドを一人歩いているジェニー。

すると、なにやら異変に気が付き、辺りを見廻しているところを何者かに襲われてしまう。

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場面は変わり、ジェニーの殺害現場となる。

現場に駆け付けたニックとハンクは、捜査を開始する。

すると、ジェニーの手には、ピアースの名前が彫られた時計が握られていた。

ニック達はピアースを疑う。

そして、彼がローウェンならあり得ると推理する。

早速、ピアース宅へ向かうニック達。

ニック達が到着すると、ピアースは自宅駐車場で一人バスケットをしていた。

早速、ピアースにアリバイや時計について聴取を始めると、母親が割り込んでくる。

そこで、ニック達はジェニーが殺害されたこと、そして彼女がピアースの時計を持っていたことを告げる。

すると、興奮したピアースは亀のようなヴェッセンにヴォーガする。

母親も同じヴェッセンにヴォーガする。

この時、ニックがグリムだと気が付いた母親は「この子に構わないで!この子に手を出さないで!」と懇願する。

また、母親の必死の弁明を受け、ニック達は一旦引き下がることとした。



ピアースはショックで頭痛が酷くなり、自室のベッドで休んでいた。

そこに、母親がココアを持ってきた。

ピアースは、寝ながらココアを飲もうとし、枕にこぼしてしまう。

そこで、彼は枕カバーを洗濯室に持っていく。

洗濯室の洗濯機は動いていた。

何気なく洗濯機の蓋を開けると、中には赤い水が回っていた。

驚くピアース、そこに母親がやって来て、枕カバーの洗濯は自分がすると、洗濯機の蓋を閉めるのだった。

そして、ピアースを洗濯室から追い出す。

洗濯室を出ると、家電が鳴る。

母親が電話に出ると、コーチのアンカーからだった。

内容は、クイズ大会の出場を取り止める内容だった。

ピアースに内容を尋ねられた母親は、仕方なく出場取り止めの件を話してしまう。

すると、ピアースは「そんなのだめだ!ママ反対してよ!」と叫び、興奮した様子で家を飛び出してしまう。



場面は変わり、トレーラーでピアース達がヴォーガしたヴェッセンについて調べるニックとハンク。

どうやら、ピアース達はジニオ・イノーキュオであることが判った。

このヴェッセンは、ガラパゴス諸島に生息した知的で心優しく、全く暴力的傾向が無いらしい。

このため、ニックの先祖のグリムは、彼らの始末は楽だったと文献に記載していた。

心優しいヴェッセンまでも始末するとは、ニックのご先祖は結構、酷いところがあるな!

ニック達は推理を進めるが、ジニオ・イノーキュオであるピアースの性質と殺人がどうも繋がらない。

しかし、現場にピアースの時計が見つかったことで、誰かが彼を罠に嵌めようとした可能性も考えられた。

ニック達は、しっくりこない点はあるものの、ローウェンであるアンカーの自宅へ事情聴取に向かうことにした。

アンカー宅に付くと、内部が荒れていることが外から判った。

ニック達は中へ突入し、アンカーの捜索を開始する。

九官鳥に驚くニック達に笑った。

それにしても、ヴェッセンもペットを飼うんだなと感心した。

捜索を進めると、階段の下で喉を切られて死んでいるアンカーを発見するのだった。

ハンクは「ローウェンを殺すとは何者なのか?」と疑問を呈する。

確かに、ローウェンよりも戦闘力が高いヴェッセンは多くないはずだ。



場面は変わり、ウィーンの豪奢な城の中となる。

そこで、エリックはアダリンドに彼女と異母弟ショーン・レナードとの関係を質問していた。

その後、エリックは異母弟が何故アメリカにいるのか、その理由について触り程度にアダリンドに答えていた。

アダリンドは、兄弟の共通点としてそれぞれグリムが関係すると話す。

エリックはグリムに強く反応し、アダリンドが知るグリムの情報について質問攻めにするのだった。

グリムと聞いて、余裕無く豹変するエリックの様子が印象深かった。

アンカーの現場検証中、ニックの携帯にピアースから連絡が入る。

その内容は「犯人が判った。」とのものだった。

しかし、その電話の途中で母親が割り込み、携帯を取り上げる。

ニックとハンクは、急ぎピアース宅に向かうことにした。

一方、ピアースは母親から一旦逃れるが、ますます頭痛が酷くなる。

そして、洗濯室に向かい、洗濯機の中から母親が殺した証拠の洗濯物を取り出す。

しかし、取り出した洗濯物は全て自分のものだった。

僕はどうなっている!」と混乱するピアース。

母親は「自分が持てなかった特性を与えたかった。」と叫ぶ。

そして、母親はピアースを何とか落ち着かせようとする。

しかし、興奮したピアースはローウェンにヴォーガしてしまう。

母親はローウェンにヴォーガしたピアースに襲われてしまう。

母親の悲鳴を聞き、ニック達が家の中に突入する。

ローウェンに襲われるニックだったが、グリムであるニックのほうが強く、一方的にローウェンを殴りまくる。

ニックが素手にも関わらず、あまりにも強すぎてビックリだ。

これで武器を持ったらどれほど強いのか?

ハンクが止めるまでニックは殴り続けていたが、気を失ったローウェンはピアースに戻る。

そこで、母親は自分のせいだと状況をニック達に説明し始める。

それは、ピアースが生まれる前、ローウェンの特性を遺伝子に加えたという衝撃的なものだった。

そのため、ピアースはジニオ・イノーキュオでありながら、ローウェンでもあるのだ。

なんじゃ、そりゃ!

そして、ローウェンでいる時のことは全く覚えていないのだ。

しかし、その説明の間にピアースは逃げ出していた



ピアースは、給水塔の屋上で発見された。

ピアースは屋上から飛び降りようとしていた。

そして、自分が友達を殺したことを悔いていた。

興奮したピアースは、ジニオ・イノーキュオとローウェンに交互にヴォーガするのだった。

そして、1番になるためにライバル達を殺したと告白する。

必死に説得を図るニック。

でも、ピアースは「もう誰も傷つけたくない、二度と!」と言い残して飛び降りてしまう。

しかし、ニックはピアースの手をすんでのところ掴む。

その後、駆け付けたウー巡査とハンクと共にピアースを引き上げるのだった。



場面は変わり、警察署内となる。

ピアースは、子宮内での遺伝子操作によって精神に異常をきたしたとする母親の主張により、精神鑑定されることとなった。

しかし、刑務所に入れられることは避けられなかった。

刑務所内では、ピアースは他の囚人に脅され、苛められる。

しかし、ローウェンにヴォーガし、その囚人達に向かっていくのだった。

あ~あ、寝た子を起こしちゃった。

この囚人たちは間抜けだ!



場面は変わり、ロザリーの店となる。

ちょうど、サングラスをしたレナードが尋ねてくる。

レナードの状態はあまり良くないらしい。

モンローは、相手の女性又は男性を連れて来て、一緒に治療することを提案する。

しかし、レナードは連れてくることはできないと拒絶する。

モンローは、治療をしないと自身だけでなく相手も、そして相手の周りも危険な状況になり兼ねないと警告する。

その言葉に、レナードは絶望の表情でモンローを見返すのだった。

ここで、第8話の終了です。

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2.総合的な感想

今回も良い意味ミスリードされてしまいました。

途中まで母親のヒギンズが犯人だと思っていました。

さすがに、ローウェンのアンカーが犯人では芸がないと思いましたので。

でも、ピアースもその母親もジニオ・イノーキュオであることは明確でした。

一方、ブランドンが襲われる時には、犯人はローウェンと判っていました。

このため、この辺の整合性をどう付けるのか楽しみでもありました。

途中、ピアースの頭痛が酷い点もあり、犯人が誰なのか判らなくなり、こちらも結構、混乱しました。

しかし、犯人がピアースであり、ローウェンの特性を持つよう遺伝子操作をされていたとは!

ちょっと、この“落ち”は想像できませんでした。

改めて、番組を見返してみると、ピアースの母親には遺伝学で受賞歴があり、その事でピアースが生まれながらに優秀との会話がありました。

まさか、この会話にジニオ・イノーキュオとローウェンの“ハイブリット”の布石が隠されているとは!

う~ん、見事な展開だと思います。

ところで、ジュリエットレナードにはアダリンドの呪いの効果が強く出てきましたね。

二人の関係、雲行きが俄かに怪しくなってきました。

レナードは一応、呪いを解く努力しているようですが、モンローの言葉に絶望するような顔がなんとも言えません。

他にも、アダリンドがレナードの異母兄エリックに見事に取り入りましたね。

エリックもグリムにやたらご執心でしたので、今後アダリンド絡みで一波乱ありそうです。

おまけと言っては何ですが、祝賀会でのウー巡査が面白かったですね!

ただ酒を「奢りますよ!」とは、全くユーモラスな方だ。

では、また。