前回、ヴェッセンの伝染病に感染したロザリーの治療を通じて、ハンクとモンローにも友情はともかく、信頼関係が少しは成立したようです。

また、ニック達を監視していたナックラヴィーの動きも気になります。

では、早速、GRIMM/グリム・シーズン2の第5話あらすじに突入します。

なお、あらすじ内の緑文字は自分のちょっとした感想です。

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1.シーズン2第5話「善き羊飼い」のあらすじ

ニックは、とあるバーで修理屋のバドと待ち合わせをしていた。

バドからジュリエットの件で報告を受けるためだった。

しかし、ニックはバーに入る時、バドと話している最中も視線を感じていた。

実は、あのナックラヴィーがニックを監視していたのだった。

さすが、ニック、勘が鋭い。

それにしても、バドは飲み代をニックに奢ったりして、いい奴だ。



場面は変わり、マクファデン・マルチング材の製材工場。

工場の事務所では、会計係らしき男女が残業をしていた。

女性が先に帰り、男性も一段落したので帰ろうとして工場内を歩いていた。

しかし、彼は赤い目をしたヴェッセンに殴られて気絶してしまう。

彼が目を覚ますと、破砕機のコンベア上に吊り下げられていた。

命乞いをするが、結局は破砕機に落とされてしまう。



ニックは自宅に帰ってくるが、ジュリエットがいない。

心配したニックはジュリエットの携帯に電話する。

あっさり電話にでるジュリエット。

ジュリエットは自分の友人達と女子会をしていた。

友人達は、ニックの記憶のみ無くしたジュリエットを半ばあきれていた。

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場面は変わり、警察署。

ニックとハンクの元に、ランス・カルヴィン牧師ウー巡査に案内されてきた。

用件は、教会の35万7千ドル以上の資金全てがキュラソー島の口座に送金されてしまったことだ。

銀行によると、送金した者はノーマン・ブルースターとのことだった。

そして、彼は教会の帳簿を管理していたが、今朝から行方不明となっていた。

確か、ニック達は殺人課だったはず。

では、ウー巡査はなぜ、牧師をニック達に案内したのだろうか?

まだ、殺人事件は発覚していないと思ったが。

調査を始めたニック達にノーマンの車が駅で見つかったと連絡が入る。

既に、列車で逃亡済とも考えられる。

しかし、ニック達はノーマンの職場に手掛かりを求めて捜査に行く。

ニック達は、ノーマンと一緒に残業していた同僚の女性に色々と事情を聞く。

そこに、破砕機が動かなかった原因を作業員が告げに来る。

原因は、金属製股関節の死体が破砕機のクラッシャーに絡まったからだ。

同僚女性は、その死体がノーマンであるとすぐに気付く。

彼女はノーマンが股関節を金属とする手術を受けたことを知っていたからだ。

警察署に戻って検死報告を見たニック達は、ノーマンは横領の罪を着せられた上に殺されたと確信する。

怪しいのは、牧師のカルヴィンだ。

彼の過去を調べると、彼が関わったアーカンソー州の教会で、会計係が資金と共に消えた事件があった。

結局、その教会は破産し、横領の犯人は会計係となっていた。

怪しさ満載のカルヴィンだが、証拠は一切ない。

ニック達は、カルヴィンに揺さぶりを掛けるため教会に向かうことにした。

ニック達が教会に着くと、カルヴィンは信者達にノーマンの罪を許そうと説教していた。

ニックが信者達を見ると、全員がヴェッセンであることが判った。

ハンクが「見えるのか?」とニックにビビリながら訪ねる様子が可笑しい。

ニック達はカルヴィンと信者達にノーマンの死体が破砕機で発見されたこと、つまり、殺人事件であることを伝えた。

すると、驚いたカルヴィンがブルットバッドに、他の信者たちは羊のようなヴェッセンに変わった。

この時、カルヴィンだけはニックがグリムであると気付いた。



カルヴィン、ニック、ハンクは、教会の別室で話しをすることにした。

カルヴィンは、ニックにお互いにかなり特異な存在であると認識すべきと伝える。

まず、ニックは問答無用でヴェッセンを狩るグリムではない。

一方、自分は過去を贖罪して悔い改め、信者達を導いていると。

彼の言葉に不審の眼差しを向けるニック。

一方、ハンクは人間の捜査官としてカルヴィンのアリバイを確認した。

ニック達は、揺さぶりを掛ける最初の目的は達成したので、取り敢えずは立ち去る。

そして、贖罪し悔い改めたブルットバッドのモンローを二人で訪ねることにした。

教会で見た羊に似たヴェッセンの情報を得るためだ。

ニックは羊のヴェッセンの似顔絵をモンローに見せる。

しかし、ニックは似顔絵が上手い。

そう言えば、祖先の本も絵が上手かった。

グリムには、戦闘能力と観察力と画力が必須能力なのだろうか?

モンローは、それがゼーレングートであり、複数の場合はゼーレングーターであると説明し始める。

モンローによると、ゼーレングートは群れたがりの上、群集心理でパニック状態になり易いとのことだ。

モンローが説明する様子をまじまじと見つめるハンクが可笑しかった。

モンローには、「ハンク、見過ぎだぞ!」と窘められているしw

それと、普通の人間は「ケアザイタ」とヴェッセン達から呼ばれていることが判った。

さらに、ハンクのように事情を知った人間は、「ケアザイタ・シュリッヒ・ケネン」となるらしい。

いかにも舌を噛みそうなドイツ語の発音だ!

同類なら、カルヴィンが悔い改めたかどうか見分けられるかもと、モンローが潜入捜査することになった。



場面は変わり、教会を訪れるモンロー。

カルヴィンは説教中だったが、モンローは黙って後ろの席に座る。

しかし、ゼーレングーターにすぐに気付かれるモンロー。

大騒ぎとなるが、カルヴィンが取り成し、モンローとカルヴィンの二人だけで別室で話すことに。

そこで、モンローが罪を悔い改めたいとか、行く場所がないとか伝えると、教会に泊めて貰えることになった。



場面は警察署内に変わる。

レナードはジュリエットにくちづけした時のフラッシュバックに襲われている。

そこに、ヨーロッパの協力者からナックラヴィーの情報が送られてくる。

一方、そのナックラヴィーは、なんとニック宅に不法侵入していた。

モンローは教会内の小さな寝室に案内されていた。

モンローはベッド横の台に置かれたデジタル時計に悪態をついていた。

そう言えば、モンローは時計職人だった。

モンローは、寝室のドアの小窓からカルヴィンと助手のメーガンがキスをしている様子を目撃する。

モンローはニックに潜入が成功したこと、カルヴィンがゼーレングートの助手と恋仲であることなどを報告する。

狼と羊の恋を見たモンローの発言、「ダーウィンが研究したがっている!」には笑った。

とにかく、カルヴィンが怪しいことは判ったので、モンローは早めに教会を去ることになった。



場面はニック宅に変わる。

ナックラヴィーはどうやらあの鍵を探しているようだ。

そこに、ジュリエットが帰って来るが、ナックラヴィーは気付かれる事無く去って行く。



場面は変わり、警察署。

カルヴィンのアーカンソー州時代の教会着工式の写真が見つかった。

なんと、そこにはカルヴィンと共にメーガンも写っていた。

そして、彼女の夫は資金を持ち逃げしたフランク・アーネストスだったことも判明した。

彼女はカルヴィンの共犯と考えられるため、レナードの指示により、署に呼んで尋問することになった。

署に来たメーガンに、アーカンソー州での件を尋問するニックとハンク。

しかし、メーガンは牧師と浮気した自分達への復讐で夫のフランクが教会の金を持ち逃げしたと弁明する。

この時、動揺し感情的になったメーガンはゼーレングートに変身してしまう。

そして、ニックがグリムだと気付き、「殺さないで!」と叫んでしまう。

ハンクに、彼はグリムだが警官でもあると諭される。

メーガンは「私が自分の仲間を殺すと思う?」と言い、自分の疑いを晴らそうとするのだった。



場面は変わり、カルヴィンとメーガンの寝室となる。

メーガンは状況が悪化しているので、手遅れになる前にポートランドから逃げようと提案する。

ニック達にしれっと嘘をついたメーガンも結構な策士やな!

しかし、カルヴィンはノーマンの殺人容疑をモンローに着せようと計画する。

そして、ノーマンのPCをモンローのカバンに入れるようメーガンに指示するのだった。



場面は変わり、トレーラーハウス内となる。

ニックは、ゼーレングートの情報を整理している。

ニックが帰ろうとトレーラーハウスの戸締りをしていると、背後からナックラヴィーに襲われる。

格闘状態となるが、武器庫のハンマーを手にしたニックは、ナックラヴィーをあっさりと仕留める。

ニック、強すぎる!

武器を持ったグリムは、当に鬼に金棒だ。

ナックラヴィーの持ち物を探ると、あの鍵の絵を持っていた。

やはり、鍵を狙ってきたかと気を引き締めるニックの顔が印象的だった。



場面は変わり、ニック宅となる。

ジュリエットは、ニックを思い出せない苦悩を正直に話す。

ニックとしても、記憶が戻らない理由がアダリンドの呪いと判っている。

だからこそ、ジュリエットの苦悩を見るのは、辛いところだ。

話し合いの結果、二人の暮らしをしばらく続けることになった。



場面は教会の手作り菓子バザー会場。

バザーの準備の様子を見たモンローは「お陰で腹が減ってきた!」と言ってしまう。

一瞬、固まるゼーレングーター。

今のは、お菓子のことだよ!」と、慌てて弁明するモンロー。

モンローの言葉は、ゼーレングーターにとっては、洒落にならないな。

会場の傍らでは、何やら揉めているカップルがいる。

女性の方は妊娠しているようだが、男性に俺の子じゃないと罵られていた。

その女性、ハーモニーは教会の中で泣いていた。

その様子を見たメーガンは隣に座りハーモニーを慰める。

そして、誰の子か訪ねると、なんとその答えは「カルヴィン牧師の子」であった。

みるみる顔が険しくなるメーガンであった。



場面は署内に変わり、レナードはウー巡査かから川で見つかった死体について報告を受けていた。

報告書の死体は、あのナックラヴィーだった。

死因はハンマーで殴られたことだった。

気の毒にな!」とボソッと感想を述べるレナード。

おそらく、ニックの仕業と思っているのだろう。

でも、銃殺でない点でニックのグリムとしての戦闘能力がアップしていることに若干ながら驚いた様子だった。



場面はバザー会場に戻る。

カルヴィンの浮気に切れたメーガンは、ゼーレングーターにノーマン殺しの犯人はカルヴィンであり、我々を騙していると暴露する。

そして、「所詮はブルットバットなのよ、根っからの罪人よ!」と叫ぶ。

場面は署内に変わる。

ニックとハンクはカルヴィンとメーガンがキュラソーとバルバドスに何度も旅行している事を突き止める。

早速、二人は教会に向うのだった。

モンローはカルヴィンと教会内の牧師の部屋で話している。

ここで、カルヴィンが計画通りにモンローをハメようとする。

お互いブルットバッド化して威嚇しあっているところにゼーレングーターが突入してくる。

そのうちの1人がメーガンの指摘した場所から、ノーマンのPCを発見する。

騙されていたことを確信したゼーレングーターは、カルヴィンに詰め寄る。

しかし、開き直ったカルヴィンはゼーレングーターを罵りだす。

しかし、カルヴィンはブチ切れたゼーレングーターから一斉に襲われ、滅多打ちの制裁を受けることになる。

呆気にとられるモンロー、その場を立ち去るメーガン。

しかし、モンローも共犯者としてゼーレングーターに襲われそうになる。

逃げだすモンローだが、結局は追い詰められる。

そして、ゼーレングーターからの「ブルットバッドは根っからの罪人よ!」と罵られる。

因みに、ブルットバッドは人じゃないと思うけど、と突っ込みを入れてみる。

モンローは、「カルヴィンを信頼していた自分達の過ちについてはどう思うんだ!」と反論する。

しかし、飛びかかって来そうな勢いのゼーレングーターに対し、ブルットバット化して応戦しようとする。

その時、ニックとハンクが割り込んでくる。

助かったモンローはホッとしながら、「群集心理って怖いな!」とニックに語りかける。

彼の正直な気持ちだろう。

ところで、あのメーガンは行方知れずになっていた。

でも、彼女の行き先には見当が付くニックとハンクだった。



キュラソーかバルバドス、どこかのビーチに場面が変わる。

メーガンとハーモニーは水着姿でくつろいでいる。

二人は、カルヴィンの言葉、「従順な者は何も手に入れられない!」に批評を加えていた。

確かに、従順ではないメーガンは大金と自由を手に入れた!

ここで、第5話の終了です。

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2.総合的な感想

今回は、悪いブルットバッド良いブルットバッドの対比が面白かったですね。

また、ジュリエットの記憶、王家の刺客、そして鍵の件が所々に散りばめられていて、全体のストーリーの補足もきちんと有りました。

その一方、モンローの潜入捜査には、ちょっとハラハラしましたね。

モンローは、何気に間抜けだし、善良で正直者なところもあるので、いかにも、カルヴィンのようなペテン師に丸め込められそうです。

ところで、意外だったのは、あの弱かったゼーレングーターがブルットバッドを襲ったことでした。

まあ、カルヴィンの「従順な者は何も手に入れられない!」との言葉に切れたのだろうし、群集心理も働いたと思いますが。

そして、全ての罪をカルヴィンに着せてトンズラし、ビーチでくつろぐメーガンは見事でした。

彼女こそ、「従順ならざる者」であり、外面こそは羊の皮を被っているが、内面は狼だったのかも知れません。

ところで、気になったのは、ハーモニーが身籠った子供は一体何者なのかです。

例えば、ラバはロバとウマを交配したものですが、それは種族が近いから可能かと思います。

でも、狼と羊では種族がまるで違いますよね。

生まれるのは、ブルットグート、それともゼーレンバッド

若しくは、心穏やかな時はゼーレングートであり、好戦的になるとブルットバッドに変わるのか?

何れにしても、どのようなヴェッセンが誕生するのとても気になります。

では、また。