前回の最後、ジュリエットは目覚めましたが、ニックを「あなた誰?」な状態でした。

今回は、ヴェッセンよりもニック周囲の人間関係に大きな変化があります。

では、早速、GRIMM/グリム・シーズン2の第3話あらすじに突入します。

なお、あらすじ内の緑文字は自分のちょっとした感想です。

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1.シーズン2第3話「群れの掟」のあらすじ

父のジャロルドと娘のカーリーは、ポートランドの一軒家で仲良く暮らしていた。

ポートランドのある家庭の日常の平穏な描写である。

カーリーは、年齢的にはどうやら高校生のようだ。

しかし、この平穏な生活は続かなかった。

その夜、娘のカーリーは複数のヴェッセンによって誘拐されてしまうのだった。

ジャロルドの中の人は、スパナチュのルシファーだった。

そう言えば、他にもレボリューションのジェレミー・ベイカーとしての印象も残っている。

場面は変わり、ニックジュリエットの見舞いに花を持って訪れていた。

レナードくちづけにより目覚めたジュリエットは、獣医としての仕事や友人達の事は鮮明に覚えていた。

しかし、よりによってニックの記憶だけが抜け落ちていた。

この原因は、アダリンドの呪いが強かったのか、それともレナードがハーフ・ザウバービーストだったために能力が発揮できなかったかは不明だ。

思案したニックは、モンローとジュリエットを引き合わせることに。

ジュリエットは、やっぱりモンローのことは覚えていた。

しかも、昏睡前のディナーのことも事細かく記憶している。

この様子を見て、さらに気分が落ち込むニックだった。

場面は変わり、ハンクはセラピーを受けている。

セラピストに自分が見た現象、つまり、人の顔が魔物の顔に変わった事など説明する。

その説明をしている間にも、その時の恐怖がぶり返し、セラピストにも危害を加えそうになる。

ハンクは、セラピーの元から逃げるように去ってしまう。

ハンクは有能な刑事であるために精神的に強いのだろうが所詮は人間だ。

ヴェッセンの存在を理解することができず、自分がおかしくなったのかと苦悩するのも当然だろう。

見ていてちょっと気の毒である。



警察署内に場面は変わる。

キャサリンが死亡した一方でアダリンドは行方不明となっていた。

ニックは取りあえずアダリンドの捜索をレナードに提案することにした。

その提案に許可を与えるレナードだった。

ニックとしては、捜査の一環としてアダリンドを探そうという魂胆か?

まあ、刑事として正当な提案だし、レナードとしても拒絶する理由もない。

それに、レナードにとってもキャサリンが死んだ今、アダリンドの所在を掴んでおくことは、薬の後遺症の情報を得るために重要だしね。

そこに、セラピーを受けたハンクが戻って来る。

顔には、苦悩の様子がありありと見える。

ハンクは、思い切ってニックに自分の状況や苦悩を伝えることとする。

それは、セラピーを受けたこと、受けた理由はヴェッセンに対する恐怖に負け、自宅内で発砲してしまったこと。

そして、刑事としての自信を喪失してしまい、レナードに辞職を願いでるつもりでいることだった。

あちゃ~、ハンクは相当参っているな。

まさか、刑事を辞めようとまで考えているとは、本当に気の毒だ。

ニックは、ハンクには自分の境遇を含めた諸々の事実を話すべきだと思い始める。

ハンクの苦悩の原因を知っているニックとしは、ハンクに刑事を辞められでもしたら仕事に支障をきたすし、何よりもハンクの精神崩壊を容易に予想できるのだろう。

まあ、相棒として、そして友人としては当然の想いだろう。

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そんなハンクのところにジャロルドが訪ねて来る。

なんと、ジャロルドはハンクの昔からの友人だったのだ。

ジャロルドは、娘のカーリーが昨夜から行方不明であることを相談する。

この時、一瞬だが心配の余りジャロルドがヴォーガする。

傍らにいたニックは、その変化を見逃さなかった。

しかし、行方不明の娘を心配するジャロルドはニックがグリムであることには気付かない。



場面は変わり、ニックはモンローと共にトレーラーハウスに行き、ジャロルドが変化したヴェッセンについて調べていた。

調べた結果、ジャロルドはコヨータルであることが判った。

それにしても、ポートランドにはヴェッセンが多すぎだろ!

しかも、ハンクの友人ならば、かなり前から潜伏している事になる。

ちょっと、設定に無理が有るように思うが、気にしないことにする。

名探偵コナン君だってしょっちゅう事件に出くわすし、よく死体も発見するしね。

そう言えば、自分は40歳半ばの中年だが、病院や葬式以外で死体を見たことないぞw

早速、モンローのレクチャーが始まる。

それによると、コヨータルは必ず群れを成して行動する。

このため、群れを抜けることは許されず、群れを抜けられることは一族にとっての一大事となる。

そして、大抵のコヨータルは気性が荒く卑劣であるため、犯罪まがいの行動を取りやすい。

この気性と群れを成す習性とが相俟って、ヴェッセン界のストリートギャングの異名を持つとのことだ。

さらには、コヨータルは特有の方法で繁殖し、その方法は大抵が近親交配であることだった。

うえ~、気持ち悪~。ノーマルな自分には嫌悪感が湧いてくる。

彼らは、アセベラシン(結実の儀式)という特殊な交配の儀式を代々行っており、その儀式は満月の夜に行われるのだ。

その儀式は、17歳の近親女性を祭壇に縛りつけ、大量の小動物を生贄として捧げて執り行わる。

もちろん、儀式の目的は繁殖である。

そして、儀式が執り行われる日は、17歳になったカーリーにとって最初の満月の夜であった。



場面は変わり警察署。

ハンクのデスク横にはジャロルドがいて聴取を受けている。

ハンクが席を離れた隙にニックはジャロルドに自分の正体を明かす。

ジャロルドは驚くが、ニックの協力する姿勢を信じてコヨータルとして知っている情報を話し始める。

死んだ妻と共にテキサスから逃れてきたこと、そして、妻には兄のヘイデンがおり、逃げ出す時にかなりの怒りを買ったことであった。

その後調べてみると、なんとヘイデンはテキサスからポートランドに移住していたことが判明した。

ニックはハンクと共にヘイデンの勤め先である整備工場へ行くが、あいにくヘイデンは不在だった。

このため、勤め先でヘイデンの住所を突き止め訪ねる事にした。

しかし、ニック達の様子を一人の男が注意深く伺っていた。

ニックとハンクはヘイデンの自宅を訪ねるがヘイデンは不在で、バスルームで多数の血の付いた犬?猫?の死骸を発見する。

ニックは、儀式の生贄に捧げる小動物の件を思い出し、カーリーの誘拐を確信するのだった。

一方のハンクは農場の差し押さえ証書を発見し、ヘイデンの行先に当たりを付ける。

しかし、ヘイデンも自宅に死骸を貯め込むこともあるまい。

腐敗臭で周囲から不審の目を向けられるだろうが!

でも、ヘイデンからしたら人間なんか目じゃないと端から馬鹿にしているのかもしれない。

ハンクとニックは農場に向かうことにするが、ジャロルドが同行を申し出る。

ハンクは、もちろん拒絶する。

ハンクからしたら、ヘイデン宅の様子からもマジやばい相手であるため、善良な市民?であるはずのジャロルドの同行を拒絶するのも当然だろう。

しかし、ジャロルドも引き下がらずハンクに対して「お前はヘイデンのことを知らない!」と言い放つ。

そりゃ~、正体は知らないだろ。

しかし、ニックはジャロルドに助け船を出し、ハンクに同行を認めさせるのだった。



3人が農場に着くと数人の男達、ヘイデンの他、彼の息子や群れの仲間の数人がたむろしていた。

柄が悪い男達で、ストリートギャンクの異名を裏付ける風貌だ。

ニック達はジャロルドを車に残し、ヘイデン達に近づき声を掛けるのだった。

たむろする男達の一人はヘイデンの職場でニック達を伺っていたあの男だ。

この男はヘイデンの周囲を刑事達が嗅ぎ回っていると事前に知らせていたのだ。

そのためか、刑事が訪ねてきてもヘイデン達は平然としている。

おそらく、刑事といえども人間など目じゃないし、いざとなったら即行片付けてしまえば良いと思って待ち構えていたのだろう。

一方、カーリーは井戸の中に縄で吊り下げられて隠されていた。

吊り下げ用の縄は大きく揺れてるしw

本当に隠したつもりなの?

この大雑把な隠し方をするあたり、人間を舐めている証拠だろう。

すると、ジャロルドが娘を返せと叫びつつ車から飛び出してきた。

そして、カーリーの名を呼びかけながら隠し場所と思われる納屋に勝手に突入してしまう。

ジャロルドを追ってハンクも納屋に入る。

そこは、まさに儀式の準備がなされている状態だった。

焦るジャロルドは、外にたむろしていたヘイデン達に近づき詰問する。

一方、一緒に外に出てきたハンクは整備工場で見たバイクに気づき、その事をニックに知らせていた。

ジャロルドは、のらりくらりとはぐらかすヘイデンに切れて殴り掛かってしまうが、逆に取り押さえられてしまう。

その時、ニックは井戸の中に繋がる縄が動いていることに気が付き、ハンクと共にカーリーを助け出した。

助けられたカ―リーはパニック状態だったため、ハンクは落ち着かせようとする。

その時、カーリーの瞳がパニック状態のためか金色になっていた。

そして、ニックを見るなりグリムだと気が付き、輪を掛けてパニックになってしまう。

カーリーは、思わず「殺さないで!」と叫びつつ、コヨータルの姿にヴォーガする。

その様子を見たハンクは、恐怖で我を忘れてカーリーに銃を向けてしまう。

あわてて、両手を広げ立ち塞がるニック。

恐怖におののくハンクは、カーリーを「化け物だ!」と叫ぶ。

ニックは、「違う、カーリーだ!」と諭してハンクを落ち着かせる。

そして、「ほら、今はカーリーだ!」と元に戻ったカーリーの姿を見せるのだった。

一旦、納屋に3人で入り、ニックは今の状況を端的に説明するのだった。

ハンクのあの状態じゃ、ためらっている余裕はないしね。

なんといっても、友人の娘、しかも自分が名づけ親であるはずのカーリーにさえ銃を向けるのだから。

説明の内容は、ヴェッセンが見えるハンクは狂っていないこと、そして、自分にもヴェッセンが見える上にグリムであることだった。

すると、余裕をかましたヘイデンが外から声を掛けつつ、納屋の中に入ってこようとしていた。

おそらく、人間の刑事なんぞ楽勝だと思っていた事だろう。

ニックは、ハンクにさらに説明する。

ヘイデンもおそらくはヴォーガして襲ってくると。

ニックはハンクに訪ねる「対処できそうか?」と。

ハンクは「準備はできた!」と答える。

即行で状況を理解したハンクには恐れ入った。

まあ、これまでの謎の1つ1つが全て繋がり、合点がいったのだろう。

案の定、納屋に侵入してきたヘイデンはコヨータルの姿に変わりハンクに襲いかかった。

落ち着いて殴り返すハンク。

状況を理解した人間はこうも強いのか?

ハンクの反撃に倒れ、ちょっと驚きつつニックを仰ぎ見る。

ヘイデンは、すぐにグリムと気が付く。

グリムよ!」とダメを押すカーリーだった。

ニックの機転により悲鳴をあげつつ外に飛び出すカーリー。

おびき出し作戦である。

外にいたヘイデンの息子達は、ジャロルドを銃で監視する1人を残して納屋に行くことにした。

ジャロルドは隙をみて監視の男に噛みつき、格闘状態となるがピンチの状況でカーリーに助けられる。

ジャロルドとカーリーは抱き合い再開を喜ぶのだった。

一方、納屋の様子を見に来た他のコヨーテル達は、ニックがグリムと知るやあっさり降伏して全員逮捕されていた。

ヴェッセン界のストリートギャングは、やっぱり小物感が漂うw



警察署に場面は変わり、ハンクは事件調書を作成している。

その傍らにはジャロルドとカーリー父娘がいる。

そして、ジャロルドは自分たちがヴェッセンであること隠していたことを謝るのだった。

しかし、ハンクは頼ってくれたことが嬉しいと返す。

特に、ハンクが「自分が狂っているのではない!」と判ってホッとした様子が印象的だった。

おそらく、色々な恐怖や不安から解消されたのだろう。

病院からニックにジュリエットが退院する旨の電話があった。

ニックとジュリエットは病院から二人が同棲中の家に帰って来る。

しかし、ニックの記憶を失ったジュリエットは、帰って来たこの家でニックと同棲中であることに違和感を抱くのであった。

ジュリエットは、2階の寝室へぎこちなく1人で向かう。

その様子を階下で見送るニックであった。

ここで、第3話終了です。

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2.総合的な感想

今回は、大きな進展がありましたね。

それは、ハンクがニックの正体、つまりグリムであること、そしてヴェッセンの存在を知ったことです。

通常の人間であれば、ヴェッセンなんぞ信じられないし、もしあっさり信じたなら、グリムという番組自体に興ざめするところでした。

しかし、人間のハンクから見れば、ヴェッセンの存在がなければ辻褄が合わない現象を端々に散りばめたストーリー展開となっていました。

このため、ハンクが真実を受け入れ、理解する様子を違和感なく楽しむことができました。

そう考えると、ヴェッセンと余り縁の無かったジュリエットが真実を理解できないのも無理ないか?

でも、一度大きな事件に巻き込まれていたような気もしますが・・・。

ところで、今までは刑事としての相棒がハンクグリムとしての相棒がモンロー、と立場によって相棒を分けていたニックです。

しかし、これからはハンクが両方の立場での良い相棒となりそうです。

すると、今後はモンローの活躍が減るかも知れませんね。

でも、ハンクのグリムやヴェッセンについての知識は、まだまだビギナー並みと言ったところです。

やっぱり、モンローの活躍の機会はまだまだ多そうです。

どちらかと言うと、ロザリーとのコンビでブレーン的な役割を担っていくのかな。

何れにしても、ハンクが苦悩から解放され希望が見えて良かった。

一方、ニックは相変わらず前途多難な感じです。

この辺も対比させたストーリー展開を狙っているのでしょうかね?

では、また。