3週間ほど前ですが、40歳代半ばで左下奥の“親知らず”を抜歯しました。
親知らず(親不知)とは、奥歯のさらに奥、数えて8番目に生える歯で、第3大臼歯とも言われています。
その名の由来は、通常の親知らずは20代に生えてくるため、平均寿命が短い昔の親は我が子の親知らずが生える前に亡くなり、見る事が出来ないためとか言われています。
私の両親は既に他界しているため、今回抜いた歯は当に由来通りです。
でも、上側は左右とも20代に抜いていますので、これらについては当て嵌りませんね。
だいたい、40歳半ばで生えてくるとは、中途半端な親知らずです。
生えるならもっと前に生えるか、右下側のように未来永劫生えてこなければと思います。
この親知らずは、歯茎からちょっとだけ顔を出し、周囲の歯茎に腫れなどの悪影響を及ぼす面倒な奴です。
歯の生え方としては、若干斜めになった“半埋没タイプ”でした。
他には、他の奥歯と同じように生える“まっすぐタイプ”や完全に倒れ込んだ“水平埋没タイプ”があるそうです。
抜歯の難易度は、“まっすぐ”<“半埋没”<“水平埋没”となります。
私の掛り付けの歯科医は、口腔外科の看板も掲げているため、相談の結果、この医院で抜くことになりました。
掛り付けの歯科医は、腕が良いと評判の気さくな方です。
私自身も、長年お世話になっており、全幅の信頼をおいています。
ところが、麻酔後に抜歯に取り掛かると、この先生でも四苦八苦している様子が伺えました。
時折、「あれー」や「おかしいなー」とか、声が漏れ聞こえてくるのです。
いつもは、こんな事はおっしゃりません。
なんだかやばそうです。
また、衛生士さんへの指示の声もいつもより明らかに強めです。
私も、抜く間はずっと口を開けっ放しのため、顎が外れそうです。
結局、骨を削ったり、押したり引いたりして1時間程でやっと抜けました。
抜けた時には、先生の「抜けたー」と安堵する声が聞こえ、衛生士さんには「良かったですねー」と声を掛けられました。
私も「あー、やっと口が閉じられる」と思い、ほっとしました。
先生は、「歯が骨をガッチリ抱えていたため、骨部分をだいぶ削りました。いやー、難儀でした。」との感想を述べていました。
その後に歯茎を縫合し、回復促進のレーザー照射を受け、治療は終了しました。
抜歯側の頬は、予想通りに腫れ、強い痛みも2週間以上も続きました。
通常、痛さは1週間程で治まるそうですが、年のせいか、やっぱり長引きました。
まあ、麻痺や骨が露出した“ドライソケット”にならずに済んだから“良”としましょう。
現在は、若干の違和感が有りますが、痛みもなく、通常通りに食事ができるようになりました。
ところで、意外な副作用に見舞われました。
一つは、良い副作用であり、食事量が減ったためにダイエットが出来たことです。
3週間で4kg程痩せました。
もう一つは、悪い副作用でして、今一つ因果関係は不明ですが、飛蚊症が悪化してしましました。
この3週間は痛さや、これによる体調不良、仕事の遅れなどストレスが結構ありましたからね。
この飛蚊症についは、次の機会に書こうと思います。
ここで一句、
親知らず 四十で抜くは 難儀かな
では、また。
追記
以下の記事で親知らず抜歯後の2ヵ月後、及び4ヵ月後の経過報告をしています。
また、2ヵ月後の記事では、ドライソケットについても詳細に調べています。
合わせてお読み頂ければと思います。
初めまして。私も3週間前に中年抜歯を経験した、46才(女性)です。20代後半で上の親知らずを2本抜歯しました。下の親知らずは左右ともなかなか出てこなくて、何度も切開してやっと歯の表面がでました。せっかく手間と時間をかけて歯の頭が出たんですけど、30代⇒40代で、仕事や家庭内のトラブル、結婚、出産など疲れが蓄積するたびに下の親知らず特に左が腫れました。
当時通っていた実家近くの歯科医は、下の親知らずは難しいからね~今すぐ抜かなくても、また虫歯になってからでもね、と言われました。それから約20年後、7年勤めた会社を退職して時間ができたので、思いきって下の親知らずを抜く決心をしました。と言っても、必要無い歯は捨てる感じの軽い気持ちでした。結婚後ずっとお世話になっている歯科医院で相談すると、レントゲンで見る限り、難しい抜歯ではないとのことでした。実際抜歯を始めると顎の骨を少し削るので、通常より時間がかかったけれど無事抜けた とのこと。傷みが出たときだけ飲むようにと、ロキソニンを4回分処方のみで、抗生物質はなしでした。麻酔が効いているうちはよかったのですが、きれた途端にずきずき傷みだして、慌ててロキソニンを飲もうと思い、ペットボトルの水を口に含んだ途端に激痛…
どこが痛いのかわからないけど、
水がしみるので薬も飲めず水分も取れず最悪でした。翌日歯科医でロキソニンの追加と抗生物質が処方されました。それから2週間は痛みが強く抗生物質、ロキソニン、胃薬を飲み続けました。その後胃腸炎になり服用をやめました。その頃から歯肉は少しずつ落ち着いてきたんですが、
① 顎周辺のズキズキした鈍い痛み
② 偏頭痛③肩こり
④空腹時の胃痛 ⑤寒気
⑥ふらつき ⑦微熱⑧吐き気など
風邪かインフルか脳梗塞か…など
かなり心配でネットで検索するうちに、こちらのブログにたどりつきました。今日は寒気と微熱ですが、下の親知らずの抜歯体験を読んで、ひとり大爆笑でした(^-^)
同じような体験や症状の方がいると知っただけでも安心しました。
長々読んで頂きありがとうございましたm(._.)m
piroさん、初めまして。
当ブログへの訪問、そして、コメントまで頂きまして、有難うございます。
Piroさんとは、世代も一緒だし、20代の頃に上側の親知らずを2本抜き、中年世代で下側の親知らずを抜く経緯は、本当に良く似ていますね。
上側2本はあっさり抜けたし予後も良好だったので、下側も一般的には難しいとは言え楽勝と思っていたら甘かったです。
まったく、自身の認識不足を痛感したところです。
Piroさんの症状が一刻も早く良くなることを願う次第です。
ところで、この記事ですが、実は今から約2年前ごろにアップしたものです。
投稿日の記載がないため、判り難くてすみません。
そこで、お詫びと言ってはなんですが、その後の経緯を補足します。
抜歯から2週間+3日ほど強い痛みが続きましたが、それ以降は徐々に痛みがひきだし、ロキソニンのお世話になる機会も減りました。
ただ、抜歯後一週間ぐらいでしょうか、歯の抜けた空洞が意識される、何というか、スカスカ感に激痛を加えた妙な感じが有ったため、ドライソケットのおそれもあったのかも知れません。
その後、ちょっとした痛みはあるものの、だいたい3週間ほどで通常の食事ができるようになりました。
そして、4週間ほど経過すると、痛みを感じることは、ほぼ無くなりました。
その後は、半年ぐらいで歯茎の窪みも埋まりました。
今となっては、痺れなどもなく、なんの問題もありません。
でも、ガムを長く噛むと、抜いた側の顎が痛む場合があります。
これは、骨をだいぶ削ったようなので致し方ないのかもしれません。
まあ、親知らずの予後は良かったのですが、抜歯後3週間くらいで“飛蚊症”が悪化した方が私には問題でした。
この飛蚊症とは、今でも格闘しています。
何れにしても、中年世代になると体にガタが出始めますので、お互い健康には留意しましょう!
では。
返信ありがとうございます。2年前に下の親知らず抜歯済で、ちょっと先輩だったんですね(^-^)回復には若いときよりは時間がかかるとは思ってましたけど、目の前の痛さと違和感につい泣き言になりました。
飛蚊症悪くならないといいですね
。私の母は飛蚊症⇒眼底出血⇒網膜剥離と目の手術を何度も経験しました。自分の体は自分で守らないといけないですね。
piroさん、またまたコメント有り難うございます。
下側の親知らずの抜歯後の痛さについては、私も経験者ですので良く判ります。
そんな訳で、残っている右下側の親知らずが生えてこないことを祈るばかりです。
また、飛蚊症へのお気遣い、有り難うございます。
先日、2年ぶりに精密眼底検査をしたところ問題なしだったので、ホッとしています。
では。
50を目前に斜めに生えてる親知らずを抜きました。ネットに書いてあるような地獄絵図を想像してずっと抜けませんでした。
結果からいうと痛みも全くなく4本抜きました。
ネットの情報に惑わされず 一日でも早く抜くべきです。
体験者のガチの意見です。
当ブログへご訪問頂きまして有難うございます。
4本の親知らず抜歯において、痛みも全くないとは羨ましい限りです。
私の場合、上側2本の抜歯がいわゆる楽勝だったのですが、左下側が記事にあるように若干ながら難儀しました。
ただ、上側はともかく下側は、難儀している方が多いのも事実であると思います。
もちろん、加齢による影響だけでなく、親知らずの生え方や歯医者の技量等、ケースバイケースな点はあると思います。
何れにしても、貴重な情報を頂きまして有難うございました。
では。