近所のコンビニに恵方巻きのノボリが設置され始めました。
私は、20年程前に大阪に長期出張した時、節分に恵方巻きを食する習慣がある事を初めて知りました。
その当時は、関西圏特有の習慣だったと思います。
ですが、2000年頃から大手スーパーやコンビニで取り扱いが始まると、私の住む東北地方まで浸透し、すっかり全国的な節分行事として定着しましたね。
他にも、豆まきが難しい集合住宅が増え、豆まきの代わりに恵方巻きが広がったとの説もあるようです。
1.今年の恵方について
さて、今年の恵方はどちらの方向なのでしょうか?
まず、恵方とは、歳徳神(としとくじん)と言う陰陽道でその年の福徳を司る神様がいらっしゃる方角の事を言うそうです。
この恵方は十干(じっかん)により定まり、2024年は甲(きのえ)に該当するため、向かって「東北東やや右」になります。
一方、2023年は癸(みずのと)に該当するため、向かって「南南東やや右」になります。
因みに、恵方は十干ごとに決まっており、
① 甲(きのえ)・己(つちのと):「東北東やや右」
② 乙(きのと)・庚(かのえ):「西南西やや右」
③ 丙(ひのえ)・辛(かのと)・戊(つちのえ)・癸(みずのと):「南南東やや右」
④ 丁(ひのと)・壬(みずのえ):「北北西やや右」
となります。
また、十干に十二支を組み合わせると干支となり、2024年は甲辰(きのえ・たつ)となります。
ご自分の居住地の恵方を知りたい方は、以下のリンク先を参照すると良く判ります。
なお、恵方巻きの具としては、七福神に因んだ鰻、干瓢、海老、出巻き卵、桜でんぶ、きゅうり、椎茸がよく使われています。
食べ方のポイントしては、
a) 恵方の方角を向く、
b) 切らない、
c) 無言、
d) 願いことをしながら少しつづ、
食べると良いそうです。
2.マンションでの豆まき方法について
ところで、恵方巻きも良いですが、厄払いのためにも、従来通りに豆まきもしたいと思います。
ただ、今までのやり方が良かったのかどうか、また、マンションの場合の注意点についても調べてみました。
典型的な豆まきの方法は、以下のように、
② 家に神棚があればまく日の朝から神前に 供えて置く。
③ 夜に家族全員が揃ってから行う。
④ 豆をまく時は、豆を枡に入れる。
⑤ 豆をまくのは一家の主人とする。
⑥ 外に向けて2回「鬼は外!」で家の外に向かって豆をまき、鬼が入ってこないように戸を閉めてから内に向けて2回「福は内!」で家の中に向かって豆をまく。
⑦ 豆まきの後は、自分の年齢よりも1つ多く豆を食べる。
と言われています。
私の今までの方法とは、⑥の豆まき方法で若干異なっていましたが、今年は上記のやり方で行おうと思います。
一方、マンションでの注意点としては、
② 豆を共有廊下に散らかさない。
が挙げられます。
やっぱり、豆が階下に落ちたり共有廊下に散らかったら管理人さんの掃除が大変ですしね。
階下に落ちてしまった豆はともかく、共有廊下に散らかった豆については、自分たちで速やかに掃除する必要があります。
とあるマンションの管理人さんは、節分の豆まき後の掃除が面倒とブログで愚痴っていました。
それに、階下の人や車に豆が当たることも考えられ、住民間のトラブルに発展することも考えられます。
是非とも、この2点は気を付けようと思います。
まあ、マンションのような集合住宅では、色々な考えを持つ人がいることも考えらますし、外国の方もいるかもしれません。
であれば、風習や縁起物への姿勢も当然に異なると思いますので、この注意点について予め配慮しておけば、後々の近所付き合いも円滑になると思います。
ここで一句、
節分に 豆と巻物 食べるかな
では、また。