以前、健康のために米糠(米ぬか)を食品に添加して利用する内容を当ブログにアップしました。

詳細は、「米糠!糠床以外の利用法を検討する!」を参照ください。

この記事のアップ以降、私は米糠食用として利用してきました。

その具体的な利用法は、納豆1パックに米糠を小さじ2、又は大さじ1程を添加して混ぜ、朝食で食べるものでした。

また、味噌汁にもその日の具材を見て同程度の量を添加していました。

しかし、このような米糠の食用利用を始めてしばらくすると、体に違和感を覚えるようになったのです。

以下は、この違和感がおそらく米糠の副作用かもと認識するまでの経過、そして、その後の対処法をまとめたものです。

もし、あなたにも心当たりがあるのでしたら、ご参考として頂ければと思います。

kansetsutsuu

1.体の違和感について

(1)始まった時期

この違和感は、米糠の食用利用を始めて3か月度経過した頃、左足から始まりました。

また、その2週間後には左手にも同様の違和感を覚えるようになりました。

(2)違和感の症状

左足の違和感は、小指側(主に外側)の足裏から甲までの範囲であり、主に、ピリピリとする痺れ(しびれ)であったり、時にはチリチリするような灼熱感であったりしました。

なんと言うか、まるで金属繊維で皮膚を擦られているような感覚です。

一方、左手の違和感は、左足と同様な皮膚感覚の違和感であり、その範囲は小指と薬指までの範囲の手のひらから甲、そして肘まででした。

何れも体の左側のみであり、皮膚感覚の間欠的な違和感を覚えるようになったのです。

ただ、痺れと灼熱感といっても、機能障害があるものではなく、仕事や他の事に集中すると、あまり気にならなくなる程度のものでした。

また、座ってジッとしているよりも、立ったり歩いたりなど、何らかの作業をしている時の方が気にならないものでした。

しかし、この違和感は、左足のふくらはぎの外側と内側(真ん中は無し)、ひざ裏全体、太ももの裏側まで徐々に広がり、左手は上腕まで広がっていきました。

スポンサーリンク


2.初期の対処

(1)疑った病気や症候群

この違和感は、その部位が広がっていることもあって結構気になり始め、医療機関の受診を考えました。

まずは、どの医療機関を受診するのが適当か、大まかな“当たり”をつけるため、違和感の原因となる病気や症候群をネットで調べてみました。

手足の痺れから想定される一般的な病状の例は以下となります。

★左足
・座骨神経痛
・腰椎椎間板ヘルニア
・腰部脊柱管狭窄症
・腓骨神経麻痺
・梨状筋症候群
・むずむず脚症候群

★左手
・肘部管症候群
・手根管症候群
・頚椎椎間板ヘルニア
・胸郭出口症候群

★全身
・脳梗塞
・甲状腺機能低下症
・線維筋痛症
・パニック障害

なお、各病状の詳細は、タイトルとはズレが大きいため省略します。

申し訳ありませんが、気になる場合は各症状名でググってみて下さい。

(2)医療機関の受診

まずは、体の左側のみの症状であること、症状の程度や範囲、手足の違和感の始まりのタイムラグ等から、左足は「座骨神経痛」、左手は「肘部管症候群」かもと“当たり”を付けました。

他にも坐骨神経痛とした理由としては、過去に3度程ギックリ腰の経験があったこと、デスクワークのために1日の殆どを座っていることもあります。

また、左手の肘部管症候群とした理由は、PC画面を見る場合に左肘を付く癖がある上、就寝時に左腕をたたんで下側にする癖もあり、寝起きに左腕が痺れている症状が過去にあったからです。

そんなわけで、近所にある整形外科医院を受診して検査を受けました。

その結果、まあ端的に言いますと確定診断は得られず、経過観察することになりました。

ただ、腰や頸椎には椎間板ヘルニアのような異常は特段見受けられなかったので、取り敢えずは一安心しました。

(3)経過観察期間の観察

経過観察中もデスクワーク中心の勤務形態、生活習慣、普段の肩こりが酷い等の理由から、左足は「梨状筋症候群」、左手は「胸郭出口症候群」の可能性もあると考え、ネット等で調べたストレッチ等を試してみました。

でも、ストレッチによる際立った効果を感じる事はありませんでした。

他にも、殆ど晩酌はしないのですが、飲んだ日やその次の日に特に症状の悪化傾向があることにも気が付きました。

スポンサーリンク


3.米糠の原因の可能性に至った理由

(1)同僚のアドバイス

経過観察中、ストレッチをしたりビタミン剤(B12)を摂取したりするものの、不快な違和感は一向に改善されませんでした。

そのため、他の病院への検査、又は腕の良い整体院にでも行こうかと思い始め、健康オタクとして職場で有名なある同僚に症状などを相談してみました。

すると、同僚からは、

① 食生活が影響しているかもしれないこと。
② 食事で体質改善を図る場合、3か月の期間で効果を確かめる場合があること。
③ このため、ここ3か月の食生活で特別な事をしていないか見直してみること。

とアドバイスを頂きました。

(2)食生活の見直し

このアドバイスに従い、ここ3か月間の食生活を見直してみることにしました。

普段、意識して食べているのは、妻の花粉症改善の検証に付き合っているヨーグルト、自分の飛蚊症改善のために摂取しているサプリメント位なものです。

それに、これらは摂取し始めて少なくとも9か月は経過しています。

なお、花粉症改善の検証のヨーグルトや飛蚊症改善のサプリメントについては、以下の記事でまとめているので、興味のある方はご参照ください。

 「花粉症対策にヨーグルト!その効果は?具体的な商品は?
 「飛蚊症はサプリメントで治るか?

(3)米糠の効能の再調査

3か月間の食生活に限定して見直した結果、米糠も含まれることに思い至りました。

でも、先にネットで調べた時には、どのサイトも米糠は健康に良い食品であり、副作用はほぼ無いとされていました。

私自身も、その言説を信用しきっていて、はなっから米糠の可能性は除外していました。

しかし、原因になりそうな食品などを色々と考えてみましたが、特段、思いつかず「米糠の副作用」に限定して調べるみることにしました。

(4)米糠のフィチン酸に辿り着く

すると、米糠のある副作用を注意喚起しているサイトに辿りつきました。

このサイトでは、米糠に含まれるフィチン酸には強力なキレート作用があることが危険視されていました。

このキレート作用とは、体内にある毒素やミネラルを良い悪いに関係なく、体外に排出してしまう作用です。

このキレート作用の結果、体に必要なカルシウムや亜鉛などを排出してしまい、ミネラル欠乏に至ると言う説です。

ここで、カルシウム不足や亜鉛不足の症状を調べてみると、細かい症状で思い当たることが多いことに気が付きました。

例えば、カルシウム不足ならまぶたの痙攣、亜鉛不足なら味覚異常や爪の異常(二枚爪)、などです。

まさに、想定外でした。

一方、米糠のフィチン酸(又はフィチン)は安全性に問題はなく、むしろ、抗ガン作用心臓・血管疾患の予防などに効果があると明言するサイトもありました。

これらサイトが主張する何れの内容も、確定したものでは無いようなので、その詳細は省略します。

興味のある方は、「米糠(または米ぬか)」、「フィチン酸」をキーワードとして、ググってみてください。

スポンサーリンク


4.新たな対処法

(1)米糠の食品利用の停止

このように、米糠に含まれるフィチン酸の功罪について主張するサイトは、結構な数がありました。

どちらかと言うと、「」を主張する、つまり、「米糠フィチン酸安全説」を唱えるサイトの方が多いかと思います。

また、複数のサイトの記載内容を読む限り、個人的には「米糠フィチン酸安全説」の方が、より説得力が有る印象を受けました。

でも、“物は試し”と、米糠の食品利用、具体的には納豆や味噌汁への米糠添加を停止してみることにしました。

(2)ミネラルのサプリ摂取

また、ミネラル欠乏になっている可能性を考慮し、マルチミネラルのサプリメント(以下、サプリ)、特にカルシウム吸収促進の補助機能があるビタミンDを含むサプリを購入して摂取し始めました。

カルシウムの摂取量については、概ね750mg/日を目標としました。

また、亜鉛の摂取量については、概ね15mg/日を目標としました。

加えて、サプリではありませんが、カリウム不足も考慮して野菜ジュースを1本(200ml)を毎日飲むようにしました。

また、鉄分を多く含む青汁を購入して毎日飲むようにしました。

(3)対処した結果

私自身、驚く程の効果を自覚することになりました。

この対処を始めて2週間ぐらいは、相変わらず違和感はありました。

しかし、3週間程経過した頃、あの不快な違和感が改善されていることに気が付いたのです。

この不快な違和感は、元々仕事で集中したり運動中はあまり気にならないものでした。

一方、リラックスした時やボッーと座っている時は明確に自覚できたのですが、今では殆どありません。

どうやら、この対処法はまさに“当たり”だったようです。

ただ、違和感の症状が体の左側のみ出ていた点が、若干気になります。

この点とあの違和感からは、確定診断が難しいとされる「むずむず脚症候群」、「梨状筋症候群」、「胸郭出口症候群」、「線維筋痛症」の可能性も否定できません。

今後も、米糠の食品利用の停止、サプリ摂取、バランスの良い食事とあわせた経過観察だけは続ける必要がありそうです。


5.最後に

以上の経過を辿り、ここ2か月間悩まされた“違和感”は、ほぼ解消しました。

しかし、その原因が健康のために食べ始めた米糠の可能性が大きいとは、ちょっと、イヤイヤ結構ショックです。

ただ、これが米糠の副作用と言うには、個人差が大きいかと思います。

実際、私とほぼ同じ量の米糠を摂取している妻には、何らの症状も出ていませんしね。

あ、でも、カルシウム不足が原因と言われる「物忘れ」は多くなったそうですw

年齢の影響が大きいとも思えますがw

という訳で、我家の米糠の利用法としては、食用以外の方法、例えば、「洗剤」や「美容」関連で再度検討する必要がありそうです。

は~、ちょっと面倒くさいですorz

ただ、「糠床」としての利用は、今後も続ける予定です。

それは、糠床として利用し始めたこの2年間は、なんら問題が無かったからです。

私と同じように、米糠を摂取して同じような症状の方は、この対処法を選択肢に入れてみては如何でしょうか。

ただし、手足の痺れには重篤な病気が原因の場合がありますので、まずはその可能性を潰してからを強くお勧めします。

ここで一句、
米糠で 想定外な 副作用

では、また。