前回、遺伝子操作を受けて2種類の能力を持つハイブリッドタイプのヴェッセンが登場し、驚きの結末となりました。
さすがに、あの展開は読めませんでした。
落ち着いて考えてみると、ヴェッセン自体が人間と魔物のハイブリッドと言えるかもしれません。
ん~、でも、この解釈は、やっぱり間違っていますね。
ヴェッセンが人間に化けているのであって、血が混じっている訳ではないですよね。
むしろ、人間と魔物のハイブリッドは、ハーフ・ザウバービーストのレナードでした。
今回も、今までとちょっと趣が異なる展開となります。
ですが、ジュリエットにとっては、記憶が戻るきっかけとなる出会いがあります。
では、早速、GRIMM/グリム・シーズン2の第9話のあらすじに突入します。
なお、あらすじ内の緑文字は自分のちょっとした感想です。
1.シーズン2第9話「泣き女」のあらすじ
大きな吊橋の下に掛けられた桟橋で、ヒスパニック系の父子が釣の準備をしていた。
父親はルイス、息子は8歳のラファエルだ。
どうやら、父親のルイスは英語があまり話せないらしい。
二人がスペイン語と英語を交えながら楽しそうに会話をしていると、どこからか女の泣き声が聞こえてくる。
父親のルイスが泣き声の方向を見ると、白いドレスを着た30代位の女が泣きながら川へと入って行く姿が見えた。
ルイスは、その女を助けようとして慌てて川に飛び込む。
ラファエルも「パパ!」と声をあげて、ルイスの様子を心配そうに見つめている。
しかし、川に飛び込んではみるものの、白いドレスの女の姿は見当たらない。
水面に浮かんだルイスが辺りを見回すと、なんと、あの女がラファエルの手を取り川辺から歩き去る姿が見えた。
ルイスは慌てて、「ラファエル!!」と叫びつつ後を追うが、見失ってしまうのだった。
タイトルバックと共に、トレーラーハウスの武器庫内に場面は変わる。
武器庫の扉が開くとニックが立っていた。
ニックはモーニングスターを確認して取り出すと扉を閉めるのだった。
場面は、おどろおどろしいハロウィン用の仕掛けが満載の庭に変わる。
その庭はモンローの家のものだった。
随分と凝った仕掛けがあるが、モンローの気合いの入れようが凄い。
夜になれば、さぞかし怖いのでは?
そこに、モーニングスターを携えたニックが車で到着する。
ニックを出迎えたモンローは、早速モーニングスターを受け取る。
ヴェッセンにとって、昔のハロウィンはヴォーガして村人を驚かしまくって楽しむお祭りであったようだ。
ただ、今は残念ながら、そこまではしないらしい。
モンローは、モンスターがモーニングスターでカボチャを叩き割る仕掛けを完成させる。
早速、テストしてみると、上手い具合に動くようだ。
時計職人のモンローは、このような機械仕掛けも上手く作るようだ。
モンローはドヤ顔をニックに見せつける。
その時、ニックの携帯が鳴り、呼び出しの連絡が入る。
ニックは、モンローに「絶対に怪我人は出すなよ!」と念を押して去っていくのだった。
場面は変わり、月夜の闇空となる。
その闇空を一直線に飛ぶ視点が、ある川の上に着くと下に向かい、そして川の内へと入って行く。
川の内には、あの白いドレスの女が目を瞑りつつ浮かんでいる。
すると、突然に目が見開き口を大きく開けた後、一瞬で恐ろしい顔となるのであった。
そこで、精悍な顔の若い女性が目覚める場面へと変わる。
どうやら、彼女の夢であったようだ。
まさに、悪夢だ!
あんな夢を見たら、自分だったらさぞかし寝覚めが悪そうだ。
彼女が目覚めた部屋には、白いドレスの女を追跡する資料が壁一面に貼られていた。
場面は変わり、ラファエルが連れ去られた川辺近くの駐車場になる。
そこでは、ウー巡査が父親のルイスに事情を聴いていた。
しかし、ルイスはほぼスペイン語しか話せないため、ウー巡査は困り気味だ。
そこに、ニックとハンクが到着する。
ウー巡査は現状をニック達に説明する。
また、カヤックをしに来た若者が、偶然撮影した白いドレスの女とラファエルが写った動画を見せるのだった。
ニック達はスペイン語しか話せないルイスのため通訳を手配しようとするが、肝心の通訳は休暇中だった。
そこで、ニックはスペイン語の通訳をジュリエットに依頼するのだった。
何だが、ちょっと無理やりな人選な気もする。
場面は変わり、警察署内のレナードの執務室となる。
ニック達は、レナードに誘拐事件の状況を説明していた。
そこに、実習生のライアンに案内されてジュリエットが入って来た。
レナードは若干イラついているようだ。
例の呪いの影響だろうか?
部屋に入ったジュリエットはレナードと目が合い、微妙な雰囲気を醸し出すのだった。
早速、ジュリエットの通訳を介してルイスから事件発生時の状況を聴取する。
また、ルイスに自分の妻の可能性や白いドレスの女との面識についてなど確認してみる。
あまり有力な情報を得られないニック達は、捜査のためにルイスの自宅に向かうことにした。
場面は変わり、あの悪夢から目覚めた女性の部屋になる。
彼女のパソコンのアラートが鳴る。
画面には「情報公開」と「児童誘拐」、そして「ポートランド」の文字が表示されていた。
その画面を食い入るように見る女性はヴォーガし、事件発生場所の地図を確認していた。
彼女は、ジャガー型ヴェッセンのバラームだったのだ。
その体毛は青紫で黒い模様が浮き出ており、目は琥珀色に輝いていた。
そして、ヴォーガから人間の姿に戻るとポートランド行きの航空券を手配するのだった。
場面は変わり、ルイスの家となる。
ルイスの家には心配する家族や親戚が集まっていた。
ラファエルの部屋を調べるニック達、一方でリビングに待機するジュリエット。
ジュリエットに、ルイスの家に来ていた年配の女性が話しかける。
この女性は、犯人は「泣き女のレ・ジョローナ」だと主張する。
しかし、ルイスは否定する。
なぜなら、レ・ジョローナは迷信の幽霊だがらだ。
年配の女性によると、レ・ジョローナは女性の幽霊で子供を連れ去った上に溺死させるらしい。
ニックは動画の女を彼女に見せて、その情報の裏付けをとろうとする。
しかし、迷信と考えるルイスは年配女性を黙らせようとしてハンクに制止される。
結局、ルイスの家の近所でも捜査を続けると共に、犯人からの接触に備えることになった。
リビングにはジュリエットと年配の女性が二人だけとなった。
すると、女性はジュリエットの猫に引っ掻かれた傷に興味を持つ。
そして、ジュリエットが重病だったことや、ある記憶が無くなっていたことを言い当てる。
さらには、その傷は仕組まれたものであり、自分の話を信じろと主張するのだった。
この女性、何だが霊感が強そう。
まるで霊媒師のようだ。
彼女の言葉に困惑するジュリエット。
そこに、ニックが戻って来たため、二人の会話は中断する。
ニックは、ジュリエットに通訳が見つかるまで、引き続きルイスの家に残るようお願いするのだった。
場面は変わり、警察署内となる。
あの悪夢から目覚めた女性が荷物を抱えて歩いている。
どうやら、ポートランドに駆け付けたようだ。
場面はレナードの執務室となる。
レナードは、オーストリアの協力者に電話連絡をしていた。
そこに、ライアンに案内されてあの女性が入室して来る。
彼女は、アルバカーキの刑事でバレンティーナ・エスピノーザと自己紹介する。
そして、誘拐事件の情報があると捜査協力を申し出るのだった。
レナードは署内で捜査を開始していたニック達にバレンティーナを紹介する。
バレンティーナによると、同様の誘拐事件はニューメキシコ、テキサス、コロラド、アリゾナ、ユタでも起きているとのことだった。
そして、今日中に必ず3人の子どもが誘拐され、見つけないと次の日の朝には子供達は溺死している、と過去の情報から予測するのだった。
場面は変わり、川辺の小屋の中で白いドレスの女、レ・ジョローナが子守唄を歌いながらラファエルの顔を撫でていた。
その顔は、一瞬で目から血を流す溺死したような不気味な様子に変わっていた。
レ・ジョローナの中の人は、どこかで見たことがあると思ったが、ボーンズのシーズン9の第7話に出演していたペレス検死官だ!
ボーンズでもアルゼンチンの検死官役で出演していたし、やっぱりヒスパニック系の女性役での出演が多いのかな?
場面は変わり、モンローの家になる。
モンロー家には、お菓子を貰いに多くの子供たちが訪れている。
特に、モーニングスターでのカボチャ割りモンスターは受けが良いようだ。
モンロー自身は、骨男の衣装を着こんでいた。
でも、なぜ骨男なんだ?
また、狼男の格好をした男の子を、「首を切られる前の俺の伯父さんに似ている!」と褒めていたのは笑った。
庭では、男の子の悪ガキ3人が、自分達より小さい女の子からバックを取り上げようとしていた。
モンローは、悪ガキ3人組を叱りつけて謝らせた上に、バックを取り返してあげた。
悪ガキの1人は「覚えていろよ!」と捨て台詞を吐いて去って行った。
女の子から感謝されたモンローは、彼女に飴をあげた。
モンローって、ブルッドバットのくせに本当に善良で良い奴だ。
場面は変わり、警察署内となる。
ニック達は、レナードを含めてバレンティーナから過去の事件のレクチャーを受けていた。
例えば、2人の男の子と1人の女の子が犠牲になること、そして、ハロウィンの日に事件が起こることなどだ。
彼女が追う誘拐犯の特徴は、ポートランドでの誘拐事件の女とほぼ一致していた。
ニックから白いドレスの女の動画を見せられた彼女の眼は、琥珀色に変化する。
その様子を若干驚きつつ見つめるニックだった。
バレンティーナはさらに説明を続ける。
そして、3人の犠牲者は必ず川の合流地点近くで誘拐され、溺死体はその下流で発見されることも説明する。
また、事件周囲で女の泣き声を聞いたこと、その女が入水自殺をするかもと思った、との証言があることも共通していた。
その途中、レナードは手配していた資料が届いた旨の報告を受け、自分の執務室に戻っていく。
ニックは、泣き女のラ・ジョローナの言い伝えをバレンティーナに尋ねてみる。
バレンティーナは、その言い伝えの細かい点、「ある女性が自分の子供3人を川で溺死させた後に自殺して幽霊になった話」まで勿論知っていた。
しかし、バレンティーナは自分をラ・ジョローナだと思い込む人間の女の仕業と断言する。
事件の状況、例えば移動の速さなどを考慮すると、幽霊もありと思えるが?
バレンティーナ自身もヴェッセンだし、ちょっと視野が狭いのでは?
そして、今夜、必ず捕まえると決意を述べるのだった。
一方、レナードは執務室に戻ると、アルバカーキ警察署にバレンティーナ・エスピノーザの資料と共に、誘拐事件に関係する全資料を請求するように指示した。
バレンティーナの身元を確認する点、やっぱりレナードは抜け目ない優秀な奴だ。
その後、レナードは先に受け取った資料を眺めていた。
そこには、アダリンドの写真と、現在の所在地ウィーンの情報が記載されていた。
場面は変わり、川辺の森林内となる。
そこでは、多くの子供たちがハロウィンの催しを楽しんでいた。
すると、その中の1人の女の子カリンは、川辺で泣く白いドレスの女を見つける。
そう、ラ・ジョローナだ。
カリンがラ・ジョローナに声をかけると、頬笑みと共にカリンに手を差し伸べるのだった。
場面はまた、警察署内に戻る。
ニック達は、バレンティーナから得た情報を元に現在の捜査資料の整理をしていた。
特に、過去の誘拐事件の発生場所は、川の合流地点から8km以内であるため、次の誘拐の場所を絞っていた。
そこに、新たな誘拐事件の通報がレナードよりもたらされる。
場所は、他の川と合流前のコロンビア川の川辺だった。
ルイスの家に待機していたウー巡査にも新たな誘拐事件の連絡が入る。
ウー巡査は新たな事件の捜査に赴く。
また、同様に待機していたジュリエットは、ルイスに状況を説明する。
ルイスは、その説明の途中にリビングへ入って来たあの年配の女性を見つめる。
そして、「幽霊など信じん!」と叫び、手元にあった花瓶を壁に叩きつけた後、ラファエルの部屋に閉じこもってしまう。
リビングに取り残された年配の女性は、ジュリエットに話しかける。
その内容は、「痛みを抱えているわね!」と言うものだった。
そして、全てを見透かすように、「気になる二人を秤(はかり)にかけることになる!」と予言する。
ジュリエットは、思わず、「誰も秤にかけることはしない!」と英語で叫んでしまう。
女性は、ジュリエットの様子を眺めて合点がいった顔をした後、ジュリエットの肩を2度叩き去っていく。
何かに付け、余裕があるおばちゃんだ。
場面は変わり、第2の誘拐事件があった川辺となる。
そこで捜索を開始するニックとハンク、そして、バレンティーナ。
そこに、レナードが駆けつける。
レナードによると、バレンティーナは誘拐事件に固執するあまり3年前に免職になった上、FBIから指名手配されていたことが判明した。
レナードは捜査妨害の容疑で署に連行するようニック達に指示する。
しかし、子供を助けるには時間が無いと焦るバレンティーナは、捜査を続けたいと必死に食い下がる。
しかし、ニックに腕を掴まれて制止されるバレンティーナ。
その時、感情が昂った彼女はバラームにヴォーガしてしまう。
ここで、初めてニックがグリムと気づくが、有無を言わさずに署に連行されてしまうのであった。
場面は変わり、ラ・ジョローナがカリンをとある廃屋に手を引いて案内している。
床に寝かされるカリン。
その隣には意識があるラファエルが横たわっていた。
そして、二人はラ・ジョローナが天使であると囁き合っていた。
子供達は、ラ・ジョローナの子守唄のような歌によって催眠術をかけられているようだ。
場面は変わり、警察署内の尋問室なる。
バレンティーナは、ニックとハンク同席のもとレナードから尋問を受けていた。
免職になった経緯を聞かれたバレンティーナは、甥がラ・ジョローナによる誘拐事件の被害者であり、遺体がまだ見つかっていないと訴える。
そして、自分がラ・ジョローナの入水自殺を助けようとした隙に、甥がさらわれてしまったことを深く悔いているのだった。
ヴェッセンにまで手籠にするラ・ジョローナ、やっぱり幽霊なのでは?
しかし、レナードは事件がFBI担当となった旨を伝えて部屋を出て行く。
ニック達も、それぞれ納得いかない表情を浮かべるものの続いて部屋を出て行くのであった。
場面は変わり、モンローの家になる。
相変わらず、モンローの家は子供達に人気のようだ。
しかし、塀の陰からは、あの悪ガキ3人組が仕返しをしようと様子を伺っていた。
場面は警察署内に戻る。
ニックとハンクは、3件目の誘拐事件発生を防ぐべく相談しつつ歩いていた。
そこで、2人はトレーラーハウスの資料を調べることにした。
2人が資料をあさっていると、ラ・ジョローナの資料が見つかる。
資料には、バレンティーナが描いた絵と同じような2つの川が合流する絵もあった。
資料を読み進めると、ラ・ジョローナはヴェッセンではなかったようだ。
なんと、ニックの祖先達でさえも、その正体を掴みかねていた。
ニック達は資料の「川の抱擁」なるキーワードに注目する。
そして、事情が判らないFBIには任せらないと行動を開始するのだった。
場面はまたモンローの家になる。
インターホンが鳴り、慌てて玄関ドアを開けようとするモンロー。
すると、モーニングスターのモンスターが大きな窓ガラスを叩き割ってしまう。
どうやら、あの悪ガキ達が細工をしたようだ。
悪ガキ達はその様子を動画に撮影しつつ笑っていたが、モンローが出てくると逃げ出す。
逃げる様子を確認したモンローの目は赤く輝くのだった。
場面は、バレンティーナが拘留された警察署の尋問室になる。
そこに、ニックとハンクが入室して来る。
そして、資料で見つけた「川の抱擁」について尋ね、バレンティーナを連れ出して捜査に協力してもらうことにした。
3人が車に乗り込もうとすると、3人目の誘拐事件の情報が車の無線に入ってくる。
3人は「川の抱擁」の記述から、ラ・ジョローナは川の合流地点で子供達を溺死させると目星をつける。
地図を見ると、その場所にはケリー・ポイント・パークがあり、そこは車で15分の場所だった。
その場所があまりにも近く、出来過ぎな展開だったので笑ってしまった。
3人は、急いでケリー・ポイント・パークへ向かうのだった。
場面は、子供達を隠した廃屋となる。
廃屋からラ・ジョローナが歌いながら子供達の手をとり出てくる。
そして、川辺まで3人を案内する。
川辺で止まったラ・ジョローナは、川に向かって自分が溺死させてしまったかつての子供たちに語りかける。
「お願い、戻って来て!」と。
そして、「お願い、許して!」と。
すると、川面には3人の子供達の霊が浮かび上がるのだった。
あれ、やっぱりラ・ジョローナを含めて、皆幽霊なんじゃないの?
そして、その3人に向かい「身代りの3人を連れて来た。」と訴えるのだった。
そう、ラ・ジョローナはハロウィンの夜に3人の子供を生贄として捧げていたのだ。
同数の生贄を道ずれにするなんて、幽霊で確定だろ!
それにしても、自分で子供達を殺し、他人の子供まで殺すとは随分と身勝手なお母さんだな!
川へ向かい歩き出すラ・ジョローナと3人の子供達。
しかし、そこにニック達が駆けつける。
すんでのところで、ハンクとバレンティーナは子供達を引き留める。
一方のニックは、ラ・ジョローナにタックルして水中で格闘状態となる。
揉み合うニックとラ・ジョローナ。
ニックが一旦水面に顔を出して息継ぎするが、足を掴まれて水中に引き摺りこまれる。
再び、揉み合い状態となったニックだったが、ラ・ジョローナの首を絞めることに成功する。
すると、あの恐ろしかったラ・ジョローナの顔が普通の人間の顔に戻り、そして、まるで脱力したかのように川底へと沈んでいった。
川から這い上がったニックは、ラ・ジョローナの首を掴んだ感触はあったものの、思わぬ展開に困惑していた。
バレンティーナが時間を確認すると、午後12時を1分過ぎていた。
ハロウィンの日は終わっていたのだ。
場面は警察署内に変わり、3人の子供達はそれぞれの親たちと喜びの対面をしていた。
その様子を見て安堵した表情で見つめ合うニックとジュリエット。
そこに、大げさな称賛の言葉でライアンがニックに握手を求めてきた。
せっかくの二人の良い雰囲気を、自然にぶち壊すライアンが面白い。
ハンクは、バレンティーナに「今は幽霊を信じるか?」と問いかけていた。
バレンティーナは「来年になれば判るわ。」と冷静に答えるのみだった。
レ・ジョローナが幽霊であれば、ハロウィンの日の経過と共に消えてしまったことと辻褄が合うが。
ニックとハンクは、危険を冒したことでレナードから叱責を受けるが、子供達を救ったことではお褒めの言葉を頂いた。
また、レナードはバレンティーナの捜査妨害については、告発しないことにしたようだ。
そして、FBIのあしらい方法も考えているようだった。
ニックとレナードが話す様子を見ていたジュリエットは、「誰も秤にかけたりしないわ!」と叫ぶ自分を思い出していた。
やっぱり、秤にかけるのは、ニックとレナードということか?
場面はモンローの家の近くとなる。
3人の悪ガキ達がスマホでガラスの割る様子の動画を見ていると、後ろからモンローがスマホを取り上げる。
悪ガキの1人の「返せよ!!」との言葉に、モンローは「君達が窓を弁償したら、喜んでお返しよう。」と答える。
しかし、悪ガキ達は「あんたなんか怖くないね!」とうそぶる。
「そうか、じゃ、これでどうだ!」とブルットバッドにヴォーガするモンロー。
そのあまりの怖さに一目散に逃げる悪ガキ達だった。
その様子を見たモンローが一言、「TRICK or TREAT?」
モンロー、おちゃめな奴だ。
ここで、第9話の終了です。
2.総合的な感想
今回、これまでのグリムシリーズとは、趣がだいぶ異なる展開でした。
これまでのグリムは、良くも悪くも話の中心にヴェッセンが存在しました。
しかし、今回はラ・ジョローナという「幽霊」です。
ドラマ内では、ラ・ジョローナが幽霊とは確定していませんでしたが、少なくとも霊的な存在であることは確かなようです。
祖先のグリム達にとっても、結局のところ正体不明だったみたいですし。
まあ、ハロウィン近くの放送を意識したのと、ハロウィンの由来にまでヴェッセンを強烈に絡め過ぎる展開を避けたかったのかもしれません。
むしろ、この幽霊話に絡めて霊媒師チックな年輩女性を登場させています。
彼女は、アダリンドの呪いからジュリエットを解放するキーパーソンの1人となる予感がします。
シーズン全体を見渡し、この辺りであの“呪い”について、布石を打っておくと言ったところでしょうか?
一方、幽霊話だけでは寂しすぎるので、バラームのバレンティーナを無理やり絡めた展開としたと思います。
彼女は、甥がラ・ジョローナの生贄になったらしく、執拗に追跡していますが捉えられていない設定です。
ここで、ある事に気が付きました。
それは、ヴェッセンよりも幽霊の方が“能力が上”と言うことです。
それは、バラームであるバレンティーナの甥は誘拐するし、彼女の追跡を何年間も逃れているからです。
逆に考えると、ヴェッセンは幽霊よりは人間に近い存在となります。
この人間とヴェッセンの距離感が、グリムを観ていて楽しい理由の1つなのかもしれません。
ところで、ハロウィンのイベント担当はモンローでしたね。
モンローのハロウィンへの入れ込みよう、そして、はしゃぎ様が面白かったです。
やっぱり、人を堂々と驚かせるハロウィンはヴェッセンの血が騒ぐのでしょうか。
また、庭の仕掛けもすごかったけど、カボチャ割りモンスターの凝り具合も良いです。
だいたい、自分の祖先の退治に使われたかもしれない、モーニングスターをニックから借りちゃうぐらいですからね。
最後の悪ガキ達をヴォーガして脅し、お仕置きするシーンもとても良かったです。
思わず笑っちゃいましたが。
では、また。